オリンピックで日本選手が金メダルを取るたびに、ご満悦な「安倍晋三」の顔が映る。ツイッターでのその有様を多くの人が批判しているのだが、これだけ顔を出すのだから、メダル候補といわれる人々に対しては(スポーツ庁まで作っているのだから)当然政府が早い段階から丸抱えしているものと思っていた。

異星人共済組合1
                                 大森博子‏ @111shidan
カナダの他、オランダのルッテ首相、イギリスのメイ首相など、個人アカで祝福し、画像は選手のみ。しかも五輪マークはあっても国旗は一切ナシ。安倍は日の丸を2つも掲げ、国威発揚丸出し。五輪憲章にも悖る振る舞い。

異星人共済組合3

 ところがどうも違うらしい。韓国選手との激闘を制し、そのゴールでの二人の抱擁が話題となった小平選手についてこんなことがかかれてあった。

                              2018年2月16日  スポーツ報知
これまで国内で応援してきた所属先の相沢病院・相沢孝夫理事長(70)が、18日の500メートルのレースを現地で観戦することが分かった。信州大を卒業する09年。「何とかならないでしょうか」。3月下旬になっても小平に就職先が見つからず、結城匡啓コーチが頼ったのは、けがの治療を受けた縁もあった相沢病院。小説「神様のカルテ」のモデルにもなった松本市の病院だ。

 当時、相沢理事長は、そのささやかな望みをかなえられる企業がなかったことに驚いたという。「高給優遇はできないが、大卒の事務の人を雇用するぐらいの給料で我慢してもらえれば、1人ぐらいは何とか支援できる」。4月から「スポーツ障害予防治療科」の職員で採用が決まった。

 支援は職員としての給料と家賃など、年間1000万円以上。遠征費は連盟の強化費をあてるが「少しでもいいコンディションで試合ができるように」とビジネスクラスへのアップグレードの費用も出している。前回ソチ五輪後、小平がオランダ留学を希望した際には「海外留学」の形で滞在費を負担し、後押しした。

 今でこそ「見る目がありましたね」「いい宣伝ですね」と言われることが多いが、相沢理事長は「患者さんは、スケート選手がいるから来るわけじゃない。ちゃんと治してもらえるかでしょ。僕は一生懸命頑張っている一人の女性を応援したいだけ」と笑う。                (引用終り)

 今のオリンピックの競技を見ていると、とても「素人」ができるようなレベルではない。年間を通して練習して、それも相当の才能が無くては到達できないであろう「競技」になっている。サッカーや野球のようにプロとしてやれる業界があればともかく、スピードスケートやカーリング、ジャンプなども、それを仕事としてはできまい。国の代表として出場し、総理がこれほど「国の名誉」と考えるのなら、もっと早い段階から支援すべきだろう。何か仕事の合間に練習して「どうこう」いうレベルでないことは誰の目から見ても明らかではないのか。

 朝から晩までの「五輪報道」、国会もあっているらしいが、余程注意していないとその様子はわからない。日本らしい「一極集中型社会」である。国民健康保険料も大幅に上がるらしいが、私も含めてあの支払い請求除書が来て初めて値上がりに気づく。もちろん、去年いくらかだったかもあまり記憶に無いわけだから、急激な値上げでないと分からぬまま、少しずつ生活が苦しくなっていく。

                                2018/2/17  日本経済新聞
 東京都は国民健康保険(国保)で市区町村別に算定した2018年度の標準保険料をまとめた。都内平均で1人当たり年間14万8916円と、16年度に比べ26%上昇。ほぼ全市区町村で増える計算で、最大で6割近く上がる自治体もある。各市区町村は加入者の急激な負担増を避けるため、今後数年かけて段階的に引き上げる見通しだ。

 社会保障は「受益者負担」などと言い募り、保険料値上げを正当化する。軍事費は「北朝鮮ガーー」といって正当化するが、戦闘機だけ取ってみても、ほとんど飛べない「北朝鮮空軍」などから見て、日本の軍事力は圧倒している。そういうものも、「オリンピック」を勿怪(もっけ)の幸いとして、どんどん既成事実化してきている。「北朝鮮」では、もうすぐ騙せなくなるのだが、そういう時は「支那ガー」と言えばすむ。そういう嘘を平気で言える「識者連中」が『出番は今か』と大勢控えている。

                                   2018/2/21  ロイター
[東京 21日 ロイター] - 日本政府は、米国から最新鋭のステルス戦闘機「F35A」を20機以上追加購入する方向で調整に入った。これとは別に、垂直に離着陸可能な「F35B」の購入も米国側と協議している。日本は航空自衛隊の「F4」戦闘機の後継として、F35Aを42機調達することを決定済み。今年1月末、青森県の三沢基地に1機目が配備された。

これに加えて購入するのは、200機ある「F15」戦闘機の一部後継分。関係者の1人は、日本の予算や米メーカーの生産能力を考慮すると、25機前後の調達が現実的としている。

日本はF15について、半分の100機を改修して使い続けることを決めているが、改修不可能な100機の扱いが焦点になっていた。F35Aに置き換えた後の残り70─80機については、さらにF35Aを追加するのか、開発を検討中の将来戦闘機で代替するのか検討していく。

さらに日本は、F35のB型を調達することも検討している。F35Bは短距離滑走で離陸できるほか、垂直に着陸することが可能。沖縄県の那覇基地が使えなくなった場合でも、離島の短い滑走路で運用できるF35Bで南西諸島の制空権を失わないようにする。

空母のような広い甲板を備えた「いずも」型護衛艦を改修したり、強襲揚陸艦を建造して洋上で離発着することも想定している。


 1機130億円もする「F35」がいとも簡単に調達される。世界の見る目も、中国の見る目も、それは厳しくなって当然であろう。軍事大国化する日本、その国が「対話ではなく圧力を」一辺倒では、さらに危険視されて当然である。しかし、国内世論作りでは、「取られていいのか」「侵略されていいのか」、櫻井よしこばりに「レイプ魔の子孫と呼ばれていいのか」など、ありもしないことを前提に叫ぶと、コロッと騙されるらしい。満員の通勤電車で、隣に乗っている客が包丁で突然襲い掛かったらどんな防ぐ手があるのか、まあ、そういう前提で話をすれば、トンデモの結論に行き着くしかないわけだ。

                                       ワイド師匠‏
領土問題は、まず「わかりやすい」ということで、大衆への訴求力が絶大なのだと思います。「○○を取られてもいいのか!」という素朴な問いかけにまんまと乗せられるのです。そしてそれは容易に「侵略されてもいいのか!」という煽動へと繋がってゆくのです。これで国家主義者が量産できます。

 しかし、今回は北朝鮮の「ドタキャン」で恥をかかずにすんだが、「日本政府」は全く蚊帳の外に置かれていたようだ。その前日まで、わざわざ「今は対話のときではない。圧力をかけるときだ。その点は電話で何度もアメリカとすり合わせしている。」などといっていたが、実際は「アメリカ政府と文政権」の間で、対話が準備されていた、そういうことだ。ただ、アメリカ側が北朝鮮に対して『与正氏の顔が立つような好条件』を出さないと理解して、ドタキャンしたというのが事実らしい。全く安倍内閣がこの件に対して相手にされていないことがはっきりしたのだが、その点をマスコミが報じるかどうかだろう。

                               毎日新聞 2018年2月21日
 米紙ワシントン・ポスト(電子版)によると、北朝鮮側の接触の意向を米中央情報局(CIA)が把握したのは1月下旬。折衝には仲介役として韓国政府も関わった。ペンス氏が今月8日に韓国入りした後、会場は青瓦台▽米側からの出席はペンス氏や国家安全保障会議高官ら4人▽北朝鮮は与正氏に加え金永南(キムヨンナム)最高人民会議常任委員長ら▽韓国側関係者は同席しない--などの詳細が決まった。

 10日午後に予定されていた会談開始まで2時間を切ってから、北朝鮮側から中止の連絡があった。 ポスト紙は、極秘会談の計画はトランプ米大統領ら限られた米政府高官の間のみで共有されていたと伝えた。米側の目的は、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に「強硬な姿勢を直接伝える」ことだったという。一方、エイヤーズ補佐官は声明で「大統領は、相手が対話を求めれば応じる用意があるが、(北朝鮮が)完全な非核化をしない限り、交渉には応じない」と強調した。
         (引用終り)

 韓国の文政権の外交力はなかなかのものである。北朝鮮の政府高官が平昌冬季五輪にあわせて韓国に3日間滞在した費用、約2億4000万ウォン(22万3237ドル)を負担し、国際オリンピック委員会(IOC)は北朝鮮の22選手のトレーニングや準備費用、総額5万ドルを負担、北朝鮮の応援団や楽団など選手以外の418人について、宿泊費や食費など合計28億6000万ウォン(約260万ドル)を南北協力基金から支出することを承認などを次々と行っている。もちろん、金与正氏の入国や、北朝鮮機の離着陸、給油などを米中の了解を取りながら、実現したわけだ。--約300万ドルと見積もっても3億3千万円程度で済むのだから、F35Aの戦闘機が1機130億円することから見て、平和がいかに安くつくか、理解できるだろう。--

 さらには、裏方に徹して、(韓国政府は会議に出席しないで)米朝会談まで計画し、実現しかけていた。閉会式にはトランプ米大統領の長女イバンカ大統領補佐官がくることは前もって分かっていたが、金英哲(キム・ヨンチョル)副委員長らを北朝鮮が派遣するという。金英哲氏は「経済制裁」の対象者であるから、米中の了解なしでは入国すら難しいはずであるが、多分実現させるだろう。

                               ロイター  2018年2月22日
[ソウル 22日 ロイター] - 韓国統一省は22日、北朝鮮が平昌冬季五輪の閉会式に、朝鮮労働党中央委員会の金英哲(キム・ヨンチョル)副委員長らを派遣する予定だと明らかにした。同省の発表文によると、副委員長ら北朝鮮代表団は陸路で訪韓し、25日から3日間滞在するもよう。副委員長と代表団は、滞在中に韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会見する予定だという。具体的な日程は明らかにされていない。

トランプ米大統領の長女イバンカ大統領補佐官もほぼ同時期に韓国を訪問し、23日夜に文大統領と青瓦台(大統領府)で会食する予定だが、米政府高官によると北朝鮮当局者と面会する計画はない。


 前回も米政府は「北朝鮮政府との会談」を否定していたわけだから、いくらそういわれても、それをまともに信ずるものは「バカ」だけであって、今回もどうなるのか分からない。偶然、廊下で行き会うのかもしれないし、密室で会うのかもしれない。文政権がどのような取り組みをしているのか、日本は全く蚊帳の外である。 

                                      河信基の深読み
日本の新聞、テレビは慰安婦問題の後遺症で文在寅大統領を色目で見ているのか、僻んでいるのか、ピョンチャン・オリンピックを機に盛り上がる一連の誘惑ムードを「北朝鮮主導」としきりに喧伝している。そのため事態の本質が見えず、金正恩委員長が妹を特使に派遣し、文大統領の訪朝を要請したことに驚き、ペンス副大統領と北朝鮮代表団の秘密会談が予定されていた事が明らかにされると驚愕狼狽している。

しかし、私が繰り返し指摘したように、南北+米の接触はオリンピックの幕裏で昨年暮頃から練られていたシナリオに沿ったものであり、脚本、演出は文政権である。冷静に考えれば当たり前のことで、文政権の同意がなければ、外来者の金正恩政権もトランプ政権もソウルやピョンチャンで政治的な動きをすることは一切許されない。

ペンス副大統領がワシントン・ポスト紙とのインタビューで明かし、ホワイトハウスも追認したように、ペンスはオリンピック開会式翌日の10日に大統領府で北朝鮮代表団と極秘会談する予定であった。しかし、2時間前に北朝鮮がキャンセルした。 同日、金与正らは文大統領と会談したが、どこかギクシャクしていたのは予定されていたペンス副大統領との会談を突然キャンセルし、後ろめたいものがあったからであろう。

文大統領はそれでも妊娠7ヶ月の身重で兄の親書を携えてソウルまで来た与正を慰労し、笑顔を崩すことはなかった。遠来の賓客への礼儀であり、同時に、次回を期す深謀遠慮でもあったろう。金正恩政権に虎の子の核を手放させるのは一筋縄ではいかないと、腹を括っているのである。

それからしばらくして、トランプ大統領の娘のイヴァンカ大統領補佐官がオリンピック閉会式に参加するため三泊四日の予定で訪韓すると発表された。そして今日、韓国統一部は金英哲労働党委員長・統一戦線部長を団長とする北朝鮮代表団が閉会式に参加すると発表した。

北朝鮮の意図について例のごとく、日本のメデイアはああでもないこうでもないと群盲象をなでる報道をしているが、北の狙いはズバリ、前回流れた米朝極秘会談、イヴァンカとの会談である。最強硬派の金英哲を送り込んできたところに金正恩の本気度が読める。

無論、全ては文政権が仕切っている。「南北対話を米北対話につなげる」との文大統領の戦略によるものである。 現時点まではその戦略は功を奏していると評価できる。なお、残念ながら安倍首相は文大統領との個人的な信頼関係の欠如から、一連の経過を全く知らされず、事実上、蚊帳の外である。裏方の労を取る韓国に配慮する米国からも詳しいことは知らされていまい。
        (引用終り)

 安倍晋三をはじめとする現政府や取り巻きたちが信奉する「大日本帝国」のころ、支那事変における日本のスローガンは暴支膺懲(ぼうしようちょう「暴戻(ぼうれい)支那(しな)ヲ膺懲(ようちょう)ス」)であった。ならず者の中国を懲らしめる、そのための戦いとして世界に訴えていた。国内的には「暴支膺懲国民大会」が数多く開催され、多くの国民がそう思っていたが、世界的には受け入れられず、日本は孤立していった。そこで今度は『東亜新秩序』なるスローガンに変え、日本と満州と「新しい中国」とで、アジアの安定を図るのだと言い出した。『大東亜共栄圏』などは、この後付け加えられ、さらにそれが「列強からのアジアの開放」と付け足されていった。今の河野太郎が写真を振りかざして『密輸だ、密輸だ』と大声でがなりたてても、世界が同調しているのかどうか、全く分からない。その内日本政府の方針が変わるだろう。

 また、『新しい提案』を聞くことになるのかもしれない。どんな形であれ、『米朝会談』が実現し、外交で解決の兆しが見えることが最も世界が期待することではないだろうか。
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