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幹細胞数個から 牛肉「1万トンから5万トン」の生産が可能な「培養肉」、 資金提供は米グーグルの共同創設者Sergey Brin(セルゲイ・ブリン)氏、そのニュースで 問題にもならない 日本の「成型肉とミートボール」

 あけましておめでとうございます。 といっても、元旦は過ぎているわけで 全く遅ればせながら … ということになりますが、 …  年末に書いた 原稿は没にして 気分一新 …

 1日は 雪模様で 一時は珍しくも 「吹雪」のような天候が 何十分か続きました。 九州でも こういう天候が無かったわけでもなく まあ 単に「珍しい」というレベルでしょうが 「大宰府」などの 神社では 一年の一番の稼ぎどこですから 少しは打撃があるかもしれません。 

 国内では 余りニュースとして伝えられませんでしたが ロイターやAFPが 昨年の8月に こんなニュースを伝えていました。

【8月6日 AFP】世界で初めて研究室で培養した人工肉を使い作ったハンバーガーの試食会が5日、ロンドン(London)で開催された。開発した研究チームは、この「培養牛肉」で食の革命が起きることを期待している。

 少量の油とバターで焼いた140グラムのパティを味わった人の一人は、「本物の肉に近い。あまりジューシーではないけど、食感は完璧」と話した。

「フランケンバーガー」とも呼ばれるこの人工肉は、25万ユーロ(約3300万円)以上を掛けて開発された。生きたウシから取り出した幹細胞を使用して筋肉組織を作り、それを3か月かけて細い肉片に成長させたものに、塩や卵粉、パン粉を加え、ビートの根の赤いジュースとサフランで着色してパティを作る。                       (引用終り)

[8月6日 ロイター] - 牛の幹細胞を培養した肉から作られた世界初の「試験管ビーフバーガー」が5日、フライパンを使って実際に調理され、試食した人からは「食感は肉に近い」との声が上がった。   --AFPと重複する部分は省略--


培養肉の開発に携わったオランダ・マーストリヒト大の血管生物学者マーク・ポスト氏も、味を手放しで称賛することには消極的で、「非常に良いスタートだ」と言うにとどめた。ポスト氏は「人造肉バーガー」について、環境的にも経済的にも負荷の大きい畜産に依存しない肉の選択肢を示すことが狙いだと語っている。

世界保健機関(WHO)によると、1997─99年に年間2億1800万トンだった食肉生産は、2030年までには3億7600万トンに増えるが、需要はそれを上回って伸びる見通し。また、国連の食糧農業機関(FAO)は2006年の報告書で、工業型農業が気候変動や大気汚染、土壌劣化などの大きな原因になっていると指摘。食肉産業は、世界の温室効果ガス排出の約18%分を占めており、中国やインドなど経済成長が著しい国では肉消費量が増えることから、この比率はさらに高まると予想している。                                                   (引用終り)

                                                     2013年8月6日 Technity 引用
オランダ・マーストリヒト大学のMark Post氏らによって作製された “人工牛肉” を用いたハンバーガーの試食会が6日(日本時間)、ロンドンで開催されました。参加した人々の感想は、「ジューシーさに欠けるが、食感は天然の牛肉そのもの」であったとのことです。

この人工肉は、ウシの幹細胞から分化させた筋肉細胞のシートを2万層にわたって積み上げることで作られているものです。今回供されたパテは、1枚あたりのお値段がなんと3300万円(3人分の材料費だけでおよそ1億円)となっており、色々な意味で驚異的な試食会となりました。

           人工牛肉-1-
                 調理前の牛肉パテ、これでおよそ140グラム。1グラムあたり約25万円。
この人工肉の研究プロジェクトは当初、オランダ政府からの助成により進められていましたが、現在は米グーグルの共同創設者Sergey Brin(セルゲイ・ブリン)氏が資金のほぼ100%を提供しています。

  人工牛肉-2-
                    こんな感じで 調理され  こんな感じに盛り付けられた。

今回の試食会を受けて、研究グループは「たしかな手応えを感じている」としており、今後は商用化を視野に入れて開発を進めてゆくとのこと。Post氏は、このような人工肉は10年から20年程度で商業化が可能になるだろうとしています。

個人的には、これくらい自然の牛肉に近いのであればちょっと食べてみたいと感じているのですが、将来的には、こういった人工肉がスーパーに並ぶ日もやってくるのでしょうか。                          (引用終り)

 国内では 東洋経済が 12月の終りに 違う視点も含めて これを伝えている。 これでようやく ネットでも このニュースが話題となっている。 

                                              東洋経済オンライン 2014年12月27日(土)
時代や環境の変化とともに、人々の趣向は変化し、業界におけるルールも徐々に変化していく。しかし、何かをきっかけにそのルールが一変し、昨日まで覇者だった企業が凋落し、名も無き企業が突然台頭してくることがある。この“業界変革”のインパクトは想像を絶するほど大きい。しかも思いも寄らない方向から急にやってきて、既存のビジネスモデルを一変させる。

前回は料理を製造できる3Dプリンタの誕生が外食業界のビジネスモデルに与えるインパクトを考察した。今回のテーマは「培養肉」。人工的に作られた肉が、食品業界や外食業界にどんな変革をもたらすのかを予測する。

 2013年8月、英国ロンドンで世界初の「人工肉バーガー」の試食会が開かれたのを知っているだろうか。素材は牛の幹細胞をシャーレで培養して人工的に製造されたものだ。試食会の参加者は「肉のジューシーさは無いが、食感は完璧だ」、「脂肪分がなく赤身の肉という感じだが、普通のハンバーガーを食べているようだ」と語った。

 この人工肉(培養肉)バーガーを作ったのは、オランダ・マーストリヒト大学教授のマーク・ポスト医学博士。ポスト氏は世界的な食肉生産の需要に応えるための技術として、「カルチャード・ビーフ(牛肉の培養)」を提案している。

 カルチャード・ビーフは理論上、数個の幹細胞から1万~5万トンの肉が得られるという。適切な栄養を与えることで、細胞が健康的な脂肪酸を作り出す能力を利用すれば、培養肉は家畜から得た肉よりヘルシーなものとなる。幹細胞から培養した牛肉はエネルギー効率が高く、環境、大地、水への負荷が少なく、動物の苦痛も少ない。そして、動物の殺生を嫌う一部のベジタリアンからも好反応のようだ。                   -- 中略 --

 現段階で味はともかく、食感は肉そのものであり、この培養肉を生み出すコストが、一般的な食肉を製造するコストより下がれば、経済的にも、(家畜を殺さないという意味で)倫理的にも培養肉を当たり前に消費する時代が来るかもしれない。価格競争が激しい外食企業でも、培養肉を扱い、牧場産の自然肉を使わなくなる可能性がある。

 「そんなことは有り得ない」と思われた方は、成型肉を考えて欲しい成型肉は細かいクズ肉やそのままでは販売できない内臓肉を軟化剤で柔らかくして食品添加物で固め、形状を整えた食肉である。 激安の焼肉屋チェーンやステーキ屋チェーンでは当たり前のように使われているものだ。 また、子どもに人気の高い「ミートボール」はどうだろうか。すべてとは言わないが、多くの商品が本来なら産業廃棄物となるべきクズ肉に、添加物20~30種類ほど大量に投入して固めて加工したものだ。これら成型肉やミートボールと比べれば、「培養肉」を一概に否定することは出来ないだろう。
                                                                (引用終り)

 この後、 この記事は「培養肉」が どのように食肉業界に影響していくのかを考察しているが、 私は 記事中の 「生計肉」や「ミートボール」の話を見て 固まってしまった。 もう、食べ盛りの子どももいないので 直接は影響は無いが、 多くの 中下層の 「家庭の子ども」は 喜んで食べているだろう 「ステーキ、焼肉、ミートボール」が こんなものなのか …

 市場原理で 「利益追求の社会」であるから 当然なのかもしれないが …

 
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COMMENT 4

かえるママ21  2015, 01. 03 [Sat] 12:08

リュウマのパパさん、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
九州も元旦から雪が降り寒いとのこと。
お風邪など召しませんように、どうぞご自愛下さいませ。

今年も最初から刺激的な記事をありがとうございます。
安倍司さんの「食品の裏側」や郡司和夫さんの「肉のヒミツ」なども読むと「培養牛肉」がどんなにクリーンで安全なお肉かと思わされます。成形肉についても書かれますね。
「培養肉」はコスト、時間の面がクリアすれば市場に出回るでしょう。
飼料もクリーンな自然放牧牛の肉は一部のリッチな層が召上がる高級品となるでしょう。(現在もそうですが)
私たち庶民はそれを「『知って』食べてるかどうか」、が重要かと思います。

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自然が良い。  2015, 01. 03 [Sat] 22:05

気持ち悪う。
いらんわ。こんなもん。こんなんは宇宙食用でもどうぞ。

養殖魚でもすこし抵抗があるのに。

こんなのたべると早死に間違いなし。

人間のクローンを思い出す。

原子力、クローン
これらは自然を破壊するものです。
似ている。
自然にない不安定な原子を造ってはいけません。
細胞操作をしてはいけません。
ほんとうは試験管人工授精も禁じるべきです。
それは運命です。不老不死の気持ちを願うのと同じです。
もちろん私も20歳まま、若いままなら300年生きたいですけど。
シカシ地球の人口1000億人なったらどうする。
大金持ちだけが300年生きれるだけですね。貧乏人は
原子分解消滅機に入れられて殺される。
あるいは臓器提供用にされる。


動物の分際をわきまえるべきです。
でないと自然が崩壊する。

クローン人間がふえたらもう人間ではない。

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うさぎ  2015, 01. 08 [Thu] 21:16

今年も良い年になりますように

リュウマのパパさん、今年もよろしくお願いします。

培養肉とは気持ち悪い気もしますが、抗生物質がいっぱいの食べ物よりも安全なのですかね⁇
個人的には栄養価、燃料としても優秀なユーグレナ(ミドリムシ)に可能性を感じます。

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抗生物質  2015, 01. 11 [Sun] 17:48

まだ抗生物質のほうがましです。副作用がわかっているからです。
医者ですら、無意味に抗生物質を使いすぎています。
クラビット耐性菌がふえたら、もうイザと言うときに使う薬はありません。

食品に使われている抗生物質は昔の安いものだから耐性菌が増えると言う意味ではまだましです。遠洋マグロなんか抗生物質ずけだろうなあ?シカシ近海もんは無いし。タイもマグロもふぐも養殖ばかり。ホタテも養殖。

どっちにしても、体温38度以下で抗生物質は止めましょう。普段は細菌さんとは自分の免疫で勝負しましょう。と言っても仕事のために早く治りたい人はすぐ抗生物質に頼ります。医者もそうします。クラビットを飲ましておけば、何でもすぐなおりますから。
普通化はクラビットは不要です。もっと前に出来た薬で十分。
藪医者にジスロマック、クラビットです。いや名医に、ジスロマック、クラビットかな。

とにかく私は3年前の冬から抗生物質を止めました。3年前は風邪とそれにツズク鼻症状が治るのに一ヶ月かかりました。シカシ去年、、今年と
免疫がだんだん戻ってきました。今年は2週間で治りました。鼻は蓄膿がでました。これも葛根湯10日で乗り切りました。
最近また風引きになりましたが、なんと20年ぶりに夜に38度の熱が一日だけ出ました。2日目は37度5分 3日目は36.5シカシ4日で治りました。今回は蓄膿症状は出ませんでした。
もう抗体がだいぶ出来ています。



ふだんは運動不足15年がたたり、平熱36度2分まで落ちています。ああ、パソコンは体に悪いですね。パソコン出来ずに運動するオッサのほうが長生きできますね。合成肉などたべたら早死にします。
ユーグレナはよく宣伝パンフが入ります。
まあサプリとしてはよいかも。
まあ東大ときくだけで反射的に嫌になります。そんなもの、3流大学でも
作れると思うけど?もっと透明な金属をつくるとか頭使いなさい。
偉そうに東大東大と宣伝しすぎ。
京大中退の私は
かえって買う気がしません。悪くないと思うけど、緑虫は人間の食べるものではありません。
難病になれば食べるかもしれません。

ハンドル固定は怖いです。まあイザとなれば特定されるのは同じでしょうけど。
だからいつも適当に止めます。冤罪で刑務所はいやですから、
ああ書きすぎかな?許して!私は普通のおっさんですから。

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