中国が主導するアジアインフラ投資銀行に対して 冷静な判断ができない日本。  「なぜ、 中国ごときに 世界はついていくのか。」と 恨み節を言うしかできない。

 先日 英独仏伊が 中国が主導のアジアインフラ投資銀行に参加を表明したことは書いたが、スイスとルクセンブルクも 参加すると表明した。 参加に消極的なのは、 先進国では 日本とアメリカ位になってしまった。 もちろん、 日本の現状の世論では 参加はあり得ないだろう。 何しろ 「見捨てられ、消滅する中国」 などと考えているだから …

                                                        2015/3/20 日本経済新聞
 【チューリヒ=原克彦】スイス政府は20日、中国が主導して設立するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加する意向を表明した。発表文によると「新銀行が運営や開発支援で国際的な基準を順守するうえで、重要な役割を果たせる」としている。

 AIIBには既に欧州から英独仏伊とルクセンブルクが参加の意向を固めている。スイスも創設の段階から加わることで、一定の地位を確保する必要があると判断したもようだ。

 スイスは参加希望を伝える文書を先週のうちに提出した。申請したのは西欧では3番目だったという。欧州連合(EU)の主要国に続き、金融に強いスイスとルクセンブルクが参加の意向を決めたことで、欧州勢のAIIB支持が決定的になった。                                                               (引用終り)

 日本の主たる考えは BLOGOSの記事にあるようなものだろう。 なによりかにより 「支那」中心の組織が気に入らない。 そこに眼がいってしまい、柔軟な思考ができなくなっている。。 残念な事だが …  10年前の世界なら こういう考え方でも 通用したのだろうが … そろそろ 対等な「中国」という現実を受け入れなくてはなるまい。

                                             BLOGOS 小笠原誠治  2015年03月20日
 昨日、私は、かつての知人とアジアインフラ投資銀行に英国が参加表明したことに関してネット上で話をしていました。英国にはプライドはないのか、と。そこまで英国は落ちたのかと。

 中国が新たな国際金融機関を作りたいのであれば、ご勝手に、と。 でも、何故にそのような新たな組織が必要なのか、と。 アジア諸国の多くが、アジア開発銀行のやり方に不満を持っているのか、と。 結局、借り手のことを考えているというよりも、中国がええ格好をしたいだけの組織ではないのか、と。

 今でも中国はアジア開発銀行の主な融資先国であるのです。 つまり、中国は、アジア開発銀行からお金を借りながら、 他のアジア諸国にお金を貸したいと言っているのと等しいのです。  他国に貸す金があるのなら、アジア開発銀行からの借り入れを止めるべきなのです。 

 そう思いませんか?  しかも、中国に対しては、近隣諸国の一つとして言いたいことが山ほどあるではないですか。 人権問題については敢えて触れませんが、実際に西日本を中心に影響が及んでいる大気汚染問題。それに、中国は様々な国と領土を巡る問題を抱えているのです。 

 どうしてそのような国が創設しようというアジアインフラ投資銀行なるものを支持することができるというのか?  英国やそれ以外の欧州諸国が中国の肩を持ちたいというのであれば、ご勝手に。

  まあ、いいでしょう。でも、日本だけはアジアインフラ銀行なるものを支持するべきではないと考えていたところ…  麻生副総理が次のようなことを言っているのです。 「誰が融資を決定するかなどは極めて重要だ」、「こういうところが確保されれば、少なくともこの中に入って協議になる可能性はある」

 いいでしょうか? 麻生副総理まで、条件付きながら日本のアジアインフラ投資銀行への加盟の可能性を示唆しているのです。  どう思います?

 アジアインフラ投資銀行なるものが創設され、仮に日本の参加することとなれば、血税がその銀行に出資金として投入されることになるのです。 おかしいではないですか? 貴重な血税なのに。アジア開発銀行があるのに、何故そのような新しい組織が必要なのか、と。しかも、その銀行は中国が主導権を握る訳ですから。

 損得勘定で動く欧州勢にもうんざりですが…日本もそれに追随するとは、私は呆れて開いた口が塞がりません。
                                                              (引用終り)

 問題は 「アジア開発銀行」にもある。 総裁ポストについては、かねてから東南アジア諸国連合から「日本はいつまでも独占するのは不自然」(シンガポール外交筋)という意見が出ていた。それが、ここにきて2010年まで米国理事を務めていたカーティス・チン氏までもが5月2日付ウオール・ストリート・ジャーナルに「東京によるADB支配に終止符を」という論文を投稿したため一気に表面化した。

 1965年の発足以来、総裁ポストを独占して財務省にとって「絶対死守」が至上命題だか、包囲網は確実に狭まっている。 まあ、 こういった足元を中国に見透かされ、見事にしてやられた、 そういう点も書かないと 慰安婦問題同様、 世界から賛同を得ることはできない。 海外の国際機関が 官僚の天下り先になっている事例は多い。

 ついでながら、 今の日銀の黒田総裁も 前職は アジア開発銀行の総裁である。 5年の勤務で 退職金は4億円なのだそうだ。

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