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「親日的な 英国駐日大使」を 反日に変える 日本の「歴史修正主義者」の仕打ち、 英国を含むヨーロッパや オーストラリアは日本軍の捕虜の扱いで いつでも「反日国家」になる可能性がある事を肝に銘じておくべきだ。

 こんどは、 元「英国駐日大使」が 安倍政権の 「歴史修正主義」を批判した文章を Japan Times に寄せた。  
  内田樹の研究室さんが 日本語訳をしてくださっているので それを紹介しよう。 この文中にある事件は いずれも 当ブログで紹介している。 ただし、 その時の日本語訳は 内田氏のものではない。

 本来なら 「知日派」として 日本を応援してくれるであろう 外国の人々が 今 日本社会を我が物顔に跋扈する  「右翼諸氏」によって 逆に 怨恨の思いを甦らせて 「反日」に回っていくのであれば、 国際連盟の議決のときのように 世界のどの国も 日本に同調することなく、 国際社会から 退去せざるを得なくなるのではないか、 そう思える。
                                                          内田樹の研究室 引用
                                                        Japan Times, 14 April
          日本の厄介な歴史修正主義者たち
                                        by Hugh Cortazzi (1980-84 英国駐日大使)

 日本の右翼政治家たちは海外メディアの報道を意に介さないでいる。 彼らが外国人の感情に対する配慮に乏しいのは、外国人を蔑 (さげす) んでいるからである。  右翼政治家たちは日本をすべての面で称讃しない外国人、日本の歴史の中に暗黒面が存在することを指摘する外国人を 「反日」(Japan basher)、 日本の敵とみなしている。 このような態度は日本の国益と評価を損なうものである。

 Frankfuter Allgemaine Zeitungの特派員が東京を離れる際に寄稿した記事を 海外特派員協会のジャーナルの最近刊で読んで、 私はつよいショックを受けた。 この新聞は職業上私も知っているが、 センセーショナルな物語を掲載したことはないし、つねに事実の裏付けを取っていることで ドイツでは高い評価を受けているまっとうな新聞である。

 この新聞の特派員が 以前安倍政権の歴史修正主義に対して批判的な記事を書いたときに、 フランクフルトの日本総領事が、 おそらくは東京からの指示に従って、 同紙の外信部のシニア・エディターを訪れ、記事に対する抗議を行った。  日本総領事は特派員の書いた記事が 事実に反する証拠を示すことなく、 この記事には金が「絡んでおり」、 レポーターは 中国行きのビザを手に入れるためにプロ中国的なプロパガンダを書いたとして 記者と新聞を侮辱した このような発言は単に不当であるのみならず、許すことのできないものである

 残念ながら、このケースは単独ではない。 1月にはニューヨークの日本総領事が アメリカの評価の高い教育出版社である McGraw-Hillに対して、 ふたりのアメリカ人学者が書いた 「慰安婦」についての記述を削除するように要請した。 出版社は この要請を拒絶して、 日本政府当局者に対して 執筆者たちは事実を適切に確認していると答えた。

  具体的に何人の「慰安婦」が日本帝国軍兵士のために奉仕することを強制されたのか 数字を確定することは不可能だろう。 だが、 この忌まわしい営みが広く行われていたことについては 無数の証言が存在する。 売春を強要されたのは韓国人女性だけに限られない。

 日本の歴史修正主義者たちは 南京虐殺についても事実を受け入れることを拒絶している。 この場合も、 現段階では 被害者の数を確定することはできない。 しかし、 日本人自身を含むさまざまなソースからの証言は 日本軍兵士によって南京のみならず中国各地において 無数の残虐な行為が行われたことを確証している。 この事実を指摘する者は ただ事実をそのまま述べているだけで、 中国のプロパガンダに与しているわけではない。

私自身 数ヶ月前に 尖閣列島については論争が存在するという記事を書いた。 北京の反民主主義的態度に対する私の反感は 周知のはずだが、 にもかかわらず、 私もまた 中国のプロパガンダを繰り返し、 中国を利しているとしてはげしい罵倒を浴びた。

 日本の学校の歴史教科書について、 英国メディアは それが南京虐殺と「慰安婦」問題を控えめに記述しているという事実を伝えるに止めた。 イギリス人戦時捕虜と強制労働者が 泰緬鉄道建設において何千人死んだか、 シンガポールと香港で、 日本人がジュネーブ協定にも日本人自身の道徳律にも違背して、 どんなふるまいをしたのかについて 日本の歴史教科書に何が書いてあるか (あるいは何が書かれていないか) について、 われわれイギリス人 はこれまでコメントしたことがない。

 怨恨の思いを甦らせることで 戦後の日英関係を損なうこと望まなかったからである。 だが、 もし日本人が歴史的事実を希釈したり 記録から削除したりしようとするなら、 それは両国の関係を傷つけることにしかならない。 日本の歴史修正主義者によって標的とされた学者やジャーナリストたちは、 当然ながら 歴史修正主義者たちが 歴史資料から消し去ろうとしている事実をさらに掘り下げ、 そこに耳目を集めるように努めるだろう。

 日本の歴史修正主義者たちのふるまいは 私には ナチやソ連のコミュニストが駆使した オーウェル的な「ダブルスピーク」や 「二重思考」を思い起こさせる。 英国の知日派の人々は 「アベノミクス」と国防問題に見通しについては 意見がそれぞれ違うが、 日本の歴史修正主義者を擁護する人はひとりもいない

 最近の曽野綾子によるアパルトヘイト擁護の論の愚劣さは 英国の日本観察者に衝撃を与えた。 日本ではこのような見解が真剣に受け止められ、 活字になるということが われわれにはほとんど信じがたいのである。 安倍晋三首相が どうしてこのような意見の持ち主を教育政策のアドバイザーに任命することができたのか 私たちには理解できない。

 また、 日本人の知的で教育もある人たちが 『日本人論』家たちによって提出されている 日本の独自性についての思想を流布しているのも、 われわれ非日本人には 理解しがたいことのひとつである。 日本はたしかに独自な国だが、 それを言えば 世界中どこの国だってそれぞれに独自である。 日本人は 1億2千万人以上いる。 全員が別の人間である。 日本と日本人の性格についての一般化は せいぜい近似的なものにしかならない。

 日本人論家たちは、 歴史修正主義者と同じく、 現実世界の外側にある泡の中で暮らしているように 私には見える。 明治時代の彼らの父祖たちと違って、 彼らは日本の外にある世界を ほんとうは知らない。 彼らには 現実の海外の友人がいない。 彼らこそ 経済的にも政治的にも急激にグローバル化している世界において 日本が おのれの正当な地位を獲得するための努力を妨害しているのである。

 バブル期において、 ロンドンにはたくさんの日本人が 行き来していた。 だが、 今では日本人の影は薄い。 英国当局の学生に対する規制の厳しさも一因かもしれないが、 やはり主な理由は 日本人が海外に出かける気力を失っていることだろう。 ロンドンに来る日本人たちはもう 妻子を連れてこなくなった。 子どもの教育や 老いた親の介護が 彼らに「単身赴任」を余儀なくさせているのだ。 日本人ビジネスマンや外交官の中には ロンドン滞在を一種の 一時的な苦役と見なしている人たちさえいる。

 日本の外交官たちは 彼らの政治的主人の要望を実行しなければならない。 それゆえ フランクフルトやニューヨークの総領事が 本国からの指令に従って行動したということを 私は理解している。 しかし、 それでも 日本の外務省は外交官に指示を出す前に、 まず彼らの政治的主人に対して、 歴史的事実は恣意的に変更することはできないこと、ジャーナリストや学者に対する検閲は 反対の効果をもたらしがちであることを理解させるべく努めることを 私は希望するのである。    (引用終り)
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COMMENT - 1

ローレライ  2015, 04. 16 [Thu] 17:04

『サンフランシスコ講和違反』

単独講和と言われた『サンフランシスコ講和』にも違反した行動だと『西側』からも非難される事は政府や外務省に認識の無い事は危険ですね。左翼にも認識は薄いです。

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