世界が祝う 『対日戦争の戦勝記念日』、 「卑怯な日本人」という評判を意識した世界戦略でないと、 その評価を上書きするだけで何ら効果もない政府の行動になる。

 英語圏の人が、日本語を理解して これだけの長文を書いてくださることだけでも とてもありがたいことで、英語圏から見た日本観もわかるし、我々が知っていると思っている 『戦争の歴史』の誤っている部分、 もしくは 再考察しなければいけない部分も見えてくる。またまた、 ガメ・オベールの日本語練習帳v_大庭亀夫の休日 の引用になる。

 これを読んでいると、 何度も「解決が見えそう」になる 北朝鮮との交渉が目に浮かぶのは 私だけだろうか。 老夫婦に遠慮して あまりにはっきり書けないのだが、 「北朝鮮の拉致問題」は 政治的利権になってしまっているように思う。 本当に解決する気なら -- 拉致被害者を取り戻すという意味 -- ある程度の金銭で解決を図ることが 最善の策だと思うのだが … この件は 詳しくはないので その程度にしておきますが --

                              ガメ・オベールの日本語練習帳v_大庭亀夫の休日  編集引用
 日本では稀な「足で調べてまわるジャーナリスト」半藤一利は、編集者としては司馬遼太郎を世の中に送り出したことで有名だが、すぐれた記者で、例えばイギリスびいきであったはずの帝国海軍将校たちが、なぜある時期を境にドイツとの同盟に積極的に動きだしたかについて、疑問をもって、 何十人もの元海軍将校にインタビューを重ねて、ついにドイツ側に若くて美しい女のひとびとを「あてがわれた」からであることを聞き出すことに成功する。

 -注- イギリスには、ドイツにおけるのと同じもてなしを期待した日本の軍人が、「わたしのご婦人のほうはどなたに世話していただけるのでしょうか?」と訊いて、にべもなく、世話をする担当将校に  「われわれの国では、ご婦人と同衾 (一つの夜具に一緒に寝ること) するためには、その前に『恋愛』が必要なので、ご面倒でも、そこから始めていただかなければなりません」と言われたという話が残っている。
日本側には、これと同じ話が親日本的なドイツ人と較べてイギリス人の度しがたい人種差別の証拠として伝わっていたそうです。
 と別の記事で彼は紹介している。

 ナチが外交戦術のひとつとして、各国の外交官や武官、首脳クラスに至るまで上流階級の夫人や娘に仕立てた高級娼婦をおおぜい抱えていたのは欧州ではよく知られた事実で、現実の歴史の常として、公開されうるような資料はなくても、日本に対しても同じ戦略をつかったのは、容易に想像されて、  ぬわるほどー、な感じがする。  ドイツで「いい思いをして」祖国を大惨禍に引き込んだ海軍将校達は、多分、なにが彼を変心させたか死ぬまで言わないままこの世を去っていたのだとおもわれる。 --(ブログ主 注) 一時期、 日本で戦争体験を語ろうとする 老兵に対し 「そのような恥は、墓場まで持っていけ」という威圧が 靖国神社を中心としたグループからかけられたことを思い出す。--

 日本の戦争犯罪、戦犯裁判、あるいは戦闘の経過について述べるひとびとの困難は、日本側の資料は無条件降伏と決まったときに、断罪を恐れたひとびとによって書類がすべて焼き捨てられてしまったこと、生き残った元軍人たちは、同僚であった軍人を庇って、お互いに庇いあって、真実を述べなかったこと、連合国側の資料は、ごく少数の人間に眼にしか触れ得ない場所で篋底ふかくしまわれていること、というような理由によって、日本語では日本の人の大好きな「出典」が存在しないことによっている。

 たかだか活字で公刊された書籍を読んで作り上げられてしまった戦史が「事実」になってしまった結果、英語世界から観た太平洋戦争と日本語世界から観た太平洋戦争が、まるでふたつの異なる戦争であるかのようになってしまったのは、ずっと前に  ふたつの太平洋戦争で書いた通りです。

 「歴史はこわい」と、ぼくの学校の教室では繰り返し教えられた。勝者によって書かれたものが歴史であるからで、いままで薄明であると信じていたものが、漆黒の闇と築くこともある。
 
 「松岡は二月の末に独逸 (ドイツ) に向い四月に帰って来たが、それからは別人の様に非常な独逸びいきになった、おそらくはヒトラーに買収でもされてきたのではないかと思われる」という昭和天皇のよく知られた松岡洋右評も、上に挙げた千早正隆たちが半藤一利に述べた証言を念頭において読むと、「買収」という誇張表現が実は誇張ではなくて、ドイツが外交戦術の一環として何をやっているか、欧州の支配層の事情に通じていた昭和天皇が知っていたことをうかがわせる。 松岡洋右の何がそれほど嫌いだったか、まるで異なったことを示唆していたことが判ります。

 国際連盟を脱退してみたり、「アメリカとは仲良くしなければならない。アメリカ人と仲良くする秘訣は、まず一発なぐることだ。なぐられればアメリカ人は相手を認めて真の友達になる」と当時の日本きっての「アメリカ通」ぶりを発揮して対米開戦のドアを開いたりした外務大臣松岡洋右は、 自他ともに認めるアメリカと英語についての「第一人者」で、この「とんでもない」としか言いようがない対米認識が、 それを危惧する人々の意見が通らず、破滅への道に日本をひきずって堂々と歩いていった。 これは、「権威」や「その道の達人」には何も言わずに盲従する日本の人の常で、昭和天皇ですら口答えが出来なかった。

 野村吉三郎大使がアメリカと日本のあいだに満州の権益をめぐって危機が生まれたときに駐米大使として選ばれたのは、この人が「海軍で指折りの知米派」だったからです。 ところがアメリカ側の証言を観ていると、どうやら英語が判らなかったようで、特に外交官として欠格に近かったのは、相手の英語が半分も聞き取れなかった。 「あの男は、ひとの話を聞いていない」という評判が立ってしまう。

  この評判は日本政府の耳にもはいって、慌てて奥さんがアリスさんというアメリカの人だった来栖三郎を異例の「第二の大使」として派遣するが、ところが、この人も「不愉快な発音」だと言われてしまう。 日本の人は、もちろん、「そりゃいくらなんでも厳しすぎる」と思うに違いないが、このふたりは実は具体的な「もうひとりの東アジア人」と絶えず比較されていた。 宋美齢、蒋介石夫人が、その比較の対象だった。

 おおげさに言うと日本政府の外交は、国民感情の面では、この人ひとりに負けたのだと言ってよいとおもいます。  上流階級の出身で、外国人の英語とはいっても、美しいアクセントの英語を話す宋美齢はアメリカでは人気のある人で、一種の英雄だったと言ってもよい。 そのうえ、この人はルーズベルト大統領夫妻、とりわけ、エレノア・ルーズベルトの個人的な友人でした。                                               (引用終り)

 ガメ・オベールさんのブログを読んでいて、第二次大戦へ突っ込んでいった日本は 世界から見て 戦争ができる国とは思えないほどの 『弱小国』であったと 世界が認識していたのではないか、と思わざるを得ない。 日本で聞いていると、 今でも 「クールジャパン」だ 「世界から愛される日本」だと いかにも 「日本が表舞台の 主役級」の国のように語られるが、 ほとんど 関心を払われていなかったのが 現実だろう。 ポツダム宣言に、 『ヨーロッパ戦線は終わった。 これから、われらはアジアに全精力をもって立ち向かう』と言われる頃には、 もう「敗戦濃厚」というより、 勝ち目が全くない戦いを強いられていた。 ヨーロッパの国々が「征服者 ナチ」との戦いに 戦力をヨーロッパ戦線にとられている間だけ 東南アジアで勝利を続けたが、ドイツの降伏で、全く先行きは暗いものとなった。

 本来は これで戦争は終わったと 当時 世界の国々は思っていたようだ。 ところが、 全く 勝利もなく、 目的もなく 『日本』は 戦争を継続してきた。 この点で 特に 「対日戦勝利」を今にまで祝う 世界の下地ができてしまった。 
 
                                                    Syntax ‏@SyntaxUGS
 日本に勝った日の記念式典は今年70周年で例年より盛大だからね。 アメリカ・ヨーロッパ・ロシア・インド・中国・その他を合わせて人口数十億人。 世界の大多数の人が日本に勝った日で大喜び。

 どこも日本がどれだけクズ国家だったか、そして、そういう軍国主義・全体主義のファシズムのクズ国家を、世界の国々が一致団結して正義の名のもとにどう屈服させたか、という特集番組ばかりだね。 日本というファシズムのクズ国家の脅威を世界の人々の善意と正義の団結力が打ち破ったんだ、みたいな話              (引用終り)

 ガメオペールさんの文には、 こんな一節もある。 彼の書いたことが 全くのでたらめならともかく、 『日本人は卑怯だ』という 我々には信じがたい評判が 日本人について回っているようだ。 そういう中で 先日来の 『日本政府』の主張のように、 「慰安婦は韓国によるねつ造だ」とか 「外国捕虜や植民地の人々に 強制労働させたことはない」という 言い訳じみたことは、 この評判を単に上書きするだけの効果しかあるまい。 そうでなければ (日本が卑怯な戦いをしたという点がなければ) 、戦後70年もたっているのに、 これほど大規模に 「VJの日」を祝う理由もないのではないかと思う。

 ヒットラーが見込んだとおり、アメリカは世界恐慌からの回復には、もう20年はかかると一般に思われていた。 それが突然 国力の回復に向かって、1942年頃から、うわむきはじめるのは 「日本人の卑怯さの賜物である」 と、いまでも英語世界の至る所に書いてある。

 実力があるマジな大統領であっただけではなくて、演説が滅法うまいポピュリストとしての才能も併せ持っていたルーズベルトは、この好機を逃さず、てんでばらばらだったアメリカ人を、たった一日で「挙国一致」の高みに持っていってしまう。
           Remember Pearl Harbor

 ドイツの将軍たちが、「真珠湾?日本人はなんで、そんなバカな作戦をやったんだ。なぜロシアを東方から攻撃しない?ほんとうに戦争に勝つ気があるのか!」と怒って作戦テーブルを拳で叩いた、という証言があるくらいのもので、あとは不思議なくらい日本に関心を持っていません。
 

 ただこういう国際的な話と 国内では当然だが、話は変わってくる。 今回の「戦争法案」でも、 今も昔も 口先だけは 「世界の平和と人類の福祉」… 私もあなたも 「日本人の卑怯さ」といわれてムカッと来るが、 どうも 日本の指導者の遺伝子には それが受け継がれているようだ。

                                                 早川タダノリ ‏@hayakawa2600
 昔も今も変わらんなあ : 「今回の戦争の目的が……東洋平和の確立を通じて更に世界の平和、人類の福祉に貢献せんとすることが、即ち日本国民の念願であります」永井柳太郎(逓信大臣)述     『アジア再建の義戦』国民精神総動員中央連盟、昭和12年12月。

                                                 山崎 雅弘 ‏@mas__yamazaki
作家、学者、芸能人など多くの人が「今この国で進行している状況は、戦後の日本で起こった状況とは違う」との問題認識に基づいて、異議申し立ての声をあげている。「今回の情勢は今までとはレベルが違う」と気付いている人とそうでない人の違いは、過去の流れから将来の展開を想像する力の強弱だろう。



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COMMENT 2

ローレライ  2015, 08. 13 [Thu] 16:40

『ハニートラップ』に弱い日本官僚

半藤一利氏の発見、『ナチが外交戦術のひとつとして、各国の外交官や武官、首脳クラスに至るまで上流階級の夫人や娘に仕立てた高級娼婦をおおぜい抱えていた』元海軍将校にインタビューを重ねて、ついにドイツ側に若くて美しい女のひとびとを「あてがわれた」からであることを聞き出すことに成功する。もっと知られるべき話。

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99  2015, 08. 13 [Thu] 23:07

破滅に踏み出したのが

女をあてがわれたから( ̄▽ ̄;)

自称・愛国者どもに
この事実を受け止められるだろうか?

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