公聴会で 『議員はずっと寝ているものだ』と思っていた 我々世代はびっくりした。 学会の著名人も誰も注意しなかったのに SEALDsの奥田愛基君が注意した。… 恥ずかしかった。時代は変わっていくなぁと思った。

 下の写真は、宋 文洲さんのツイッターに「おとうさん」という題で載せられた写真である。中国人だけではない。 日本の「お父さん」いや「お母さん」も同様、 自分が濡れても子供が濡れないようにする。 世界どこでも 親の気持ちはそんなに変わるものではない。 彼はきっと 日本国内で無責任に流布される 「虚偽の中国人像」への批判として 中国人も日本人も 『変わらない』と訴えたかったのだろう。

    お父さん
                                  おとうさん
                                        宋 文洲 ‏@sohbunshuさんの ツイッターから

 日本の「右翼運動」を私が毛嫌いする理由は 「習政権」を非難するのでなく、『中国人』を非難する心情があるからである。 韓国も同様で、『朴政権』を非難するのでなく 「朝鮮人はーー」と 喚き散らすからである。 親が子を思う気持ちは 「世界共通」であろう。 ちょっと 大げさに言うと 報道される野生動物の生きざまを見て 哺乳類、鳥類共通の気持ちだろう。 慣習などに違いはあるにしても、理解しあえぬはずがない、同じ人間愛を共有できぬはずがない、と言う思いがなくては 諸外国との融和はあるまい。

 『お国のために、喜んでわが子をの命を捧げる』という風潮があったのは 昔の『日本社会』と、 今の一部の「イスラム原理主義社会」位なものである。 戦死した「息子の葬儀」に 「ご立派な戦死、おめでとうございます。」と笑顔で言われて、 何も答えられなかった社会が存在したのは 事実である。

 だから、 他の国も若い命を犠牲にして 「お国のために」突撃してくる、という恐怖が彼らにあるのだろう。 日本抜きで -- 今のような好調な -- 中国を作れたのだから、 何もわざわざ 大した価値もない土地を取りに 攻めてくるはずもない。 ほんの数十年前までは 『中国脅威』などはなかった。 まずは 『ソ連の脅威』であった。 ソ連が崩壊したら、『北朝鮮の脅威』であった。 この脅威はなぜか小さくなり、 『中国の脅威』ばかりを言う。 マスコミが 図に乗って (販売部数を増やすために) あることないこと取り交ぜて報じた挙句が  国民の8割が 「中国に好感を持たない= 中国人が嫌い」だという。

 嫌いだと答えた人々の どの程度の割合が 実際に中国人とのかかわりがあったのか、 とても日本の80%の人々が かかわっているとは思えない。 最低でも『わからない』と 答えるレベルではないのだろうか。 ただ日本社会が 「そういう回答」作り出している。 本当は 「わからない」ことを あたかも分かったように思っての行動を 理性的に考えて『賛同』することなど とてもできない。 国会前の行動は その一部が 噴出したものであろうと思う。 あのような「デモ行動」の主催者が 国会の「参考人」となったのも 今度が初めてだろう。 その明治学院の大学生『奥田さんの意見陳述』は 次のようなものであった。

                                                     portulaca ‏@portulaca01
"奥田愛基SEALDs 【全16分】 9/15公聴会"   👍つけた。私の人生のうちの16分をこのスピーチを聴くことに費やしてよかった。

       
彼は最初にこのように述べた。 あのー、すいません、こんなことを言うのは非常に申し訳ないのですが、先ほどから寝ている方がたくさんおられるので、もしよろしければ、話を聞いて頂けるようおねがいします。 それ以前に5名の 学会でも指折りの高名な方々が 意見を述べたわけだが、 寝ている方がたくさんおられたわけだ。 そして、 そういう方々を 我々の世代が凝りもせずに 「国民の代表」として 何度も国会に送ってきた。 彼らは任期中に何をやったところで 「選挙という『禊』を通過」して、 先生と呼ばれ続けてきた。 学会で著名な方も、 彼らの「権利としての居眠り」に誰一人 『注意』できなかったわけだ。 それが今までの日本社会…、初めて注意をされて 我々世代は どう反応するのだろう。

 彼の意見陳述の一部を紹介すると …
SEALDsとは「自由と民主主義のための学生緊急行動」です。私たちは特定の支持政党を持っていません。無党派の集まりで、保守、革新、改憲、護憲の垣根を越えてつながっています。最初はたった数十人で立憲主義の危機や民主主義の問題を真剣に考え、5月に活動を開始しました。その後、デモや勉強会、街宣活動などを通じて、私たちが考える国のあるべき姿、未来について日本社会に問いかけてきたつもりです。こうした活動を通して、今日、貴重な機会を頂きました。今日私が話したいことは3つあります。


政治のことは選挙で選ばれた政治家に任せておけばいい。この国にはどこかそのような空気感があったように思います。それに対し、私たちこそがこの国の当事者、つまり主権者であること、私たちが政治について考え、声を上げることは当たり前なのだということ。そう考えています。その当たり前のことを当たり前にするためにこれまでも声を上げてきました。

そして2015年9月現在、今やデモなんてものは珍しいものではありません。路上に出た人々がこの社会の空気を変えていったのです。デモや至るところで行われた集会こそが不断の努力です。そうした行動の積み重ねが、基本的な人権の尊重、平和主義、国民主権といったこの国の憲法の理念を体現するものだと、私は信じています。私は一人一人が思考し、何か正しいのか判断し声を上げることは間違っていないと確信しています。また、それこそが民主主義だと考えています。

安保法制に賛成している議員の方も含め、戦争を好んでしたい人など誰もいないはずです。

今、これだけ不安や反対の声が広がり、説明不足が叫ばれる中での採決は、そうした思いを軽んじるものではないでしょうか。70年の不戦の誓いを裏切るものではないでしょうか。今の反対のうねりは世代を超えたものです。70年間、この国の平和主義の歩みを、先の大戦で犠牲になった方の思いを引き継ぎ、守りたい、その思いが私たちをつなげています。私は今日、そのうちのたった1人としてここで話をしています。つまり、国会前の巨大な群像の1人として、国会に来ています。

第2に、この法案の審議に関してです。選挙のときに集団的自衛権に関してすでに説明したとおっしゃる方々もいます。しかしながら自民党が出している重要政策集では、アベノミクスは26ページ中8ページ近く説明していましたが、それに対して安保法案はたった数行しか書かれていません。昨年の選挙でも、菅官房長官は集団的自衛権は争点ではないと言っています。さらに言えば、選挙の時に国民投票もせず、解釈で改憲するような、違憲で法的安定性もない、そして国会答弁もきちんとできないような法案を作ることなど、私たちは聞かされていません。

SEALDsは確かに注目を集めていますが、現在の安保法制に対して、この国民的世論を私たちが作り出したのではありません。相対的貧困が5人に1人と言われる超格差社会です。親の世代のような経済成長もこれからは期待できないでしょう。今こそ政治の力が必要なのです。どうかこれ以上政治に対して絶望してしまうような仕方で議会を運営するのはやめてください。何も賛成からすべて反対に回れというのではありません。私たちも安全保障上の議論は非常に大切なことを理解しています。その点について異論はありません。しかし、指摘されたこともまともに答えることができない、その態度に強い不信感を抱いているのです。

私は単なる学生であり、政治家の先生方に比べ、このような所で話すような立派な人間ではありません。もっと正直に言うと、昨日から寝られないくらい緊張してきました。政治家の政治家の先生方は毎回、このようなプレッシャーに立ち向かっているのだと思うと本当に頭が下がる思いです。1票1票から国民の思いを受け、それを代表し、この国会という場所で毎回答弁をし、最後は投票により法案を審議する。本当に本当に大事なことであり、誰にでもできることではありません。それは、あなたたちにしかできないことなのです。

一つ、仮にこの法案が強行採決されることがあれば、全国各地でこれまで以上に声が上がるでしょう。連日、国会前は人であふれかえるでしょう。次の選挙にももちろん影響を与えるでしょう。当然、この法案に対する野党の方々の態度も見ています。本当にできることはすべてやったのでしょうか。

最後に私からのお願いです。SEALDsの一員としてではなく、一人の人間としてのお願いです。どうかどうか、政治家の先生たちも、個人でいてください。政治家である前に、派閥に属する前に、グループに属する前に、たった一人の個であってください。自分の信じる正しさに向かい、勇気を出して孤独に思考し判断し、行動してください。

みなさんには一人一人考える力があります。権利があります。政治家になった動機は人それぞれ様々あるでしょうが、どうか政治家とはどうあるべきなのかを考え、この国の民の意見をきいてください。勇気を振り絞り、ある種賭けかもしれない、あなたにしかできない、その貴い行動を取ってください。日本国憲法はそれを保障し、何より日本国に生きる民一人一人、そして私はそのことを支持します。

困難な時代にこそ希望があることを信じて、私は自由で民主的な社会を望み、この安保法案に反対します。2015年9月15日、奥田愛基。
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