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今日の記事  インドネシア高速鉄道起工式と懲りない日本メディアと伝える『いんどねしあ新聞』の落差が大きい。

本稿以降の記事は限定公開とします。著者に賛同する方のみご覧ください。 1234と入力ください。

 反中国、反韓国で凝り固まった「マスコミ」には困ったものである。こういう感情論のような報道を行えばどうなるか、すでに体験し、そのために一部の領土を失ったことすら忘れている。まあ、その新聞社の主催による論文の表彰式に「総理」が出かけて行っているなど、本当に『恥の上塗り』以外の何物でもない。総理の器ではない、と言う声も理解できる。

                                     産経ニュース 2015.10.4
 インドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画をめぐる日本と中国の受注合戦は、財政負担や債務保証を伴わない事業実施を求めた インドネシア政府に迎合した中国がその権利をもぎ取った。計画の実現性を追求する日本に対し、資金力を頼りになりふり構わぬ 攻勢で売り込みをかけた中国。今回の教訓を踏まえ、中国に対抗しうるインフラ輸出戦略を打ち出せなければ、経済再生を目指す安倍晋三政権に打撃となりかねない。--中略--

 日本は中国案の不透明さも指摘してきた。財政負担なしで建設できるとされるが、資金繰りが悪化すれば工事中断のリスクが高まる。 工事終了時期も2018年に設定しているが、専門家は「不可能」と断定する。実現性を度外視してまでも受注にこぎ着けようとする、 あこぎな中国ビジネスの実態をのぞかせた。  (引用終り)

 「あこぎなビジネス」と思っている以上、日本は「中国」から学ぶはずはない。もし、そうなら世界にこれほど中国製品が氾濫するはずもない。何らかの魅力があるから「世界的」に受け入れられているのであり、日本製品に「何らかの欠陥」があるから、徐々にそのシェアーを失っているに過ぎない。冷静に考えればそうなる。ところが、起工式から着工が遅れていると『大喜び』で 日本のメディアが伝え始めた。異常なほどの情報だ。

                                   2016.02.02  sankei Biz
 中国が受注したインドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画について、インドネシアの有力英字紙ジャカルタ・ポストは1日付の社説で、「準備が不足しており、計画が失敗するリスクは高いようにみえる」と指摘した。 この計画では1月21日、運輸省の建設認可が下りていない段階で、着工式典が行われた。社説は「ジョコ大統領がなぜ、着工を押し通したのかは理解しがたい」と批判した。(共同)

 1か月、2か月、相手の都合で着工が伸びたからと、世界的にはニュースにならない。しかし、これは『世界的なニュース』になる。2010年の本格稼働を予定であったから実に9年の延期である。それも国家の重要な政策の中核施設であり、国際的な注目も集めている。相手を後進国と「見下した」日本の態度こそが、今の日本に重くのしかかっている。

                                   2015年 11月 16日  ロイター
- 日本原燃は16日、青森県六ヶ所村で工事を進めている核燃料再処理工場とウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料工場の完成時期をそれぞれ延期すると発表した。 核燃料施設の新規制基準に対応する工事によるもので、16年3月としていた再処理工場の完成は18年度上期に延ばした。再処理工場の延期は23回目。MOX燃料工場は17年10月の完成を目指していたが、19年度上期に延期した。同工場の延期は5回目。

延期に伴う工事費の増加は、現在詰めており未定という。六ヶ所再処理工場は、相次ぐ工事延期により、当初見込みで7600億円だった建設費が2兆2000億円に膨らんだ経緯がある。日本政府は、使用済み核燃料を再処理して再び原発で燃料として使う「核燃料サイクル」推進を堅持しており、六ヶ所村の再処理工場などはその中核施設だ。  (引用終り)

 今回の「インドネシア高速鉄道」の起工式の日本の報道に対して、いんどねしあ新聞さんがこんな記事を上げている。

                                 いんどねしあ新聞  24/01/2016
 インドネシア高速鉄道起工式と懲りない大手日本メディアの面々
-インドネシア高速鉄道報道から浮かび上がる「日本の寂しさ」-

 1月21日、日本で大きな物議を醸した「インドネシア高速鉄道」の起工式が西ジャワ州ワリニで執り行われました。総工費約55億ドル、ジャカルタとバンドン140kmを結ぶ本プロジェクトは、これより2018年の工事完了、2019年の操業を目指し稼働を開始します。2015年12月31日にASEAN経済共同体(AEC)という東南アジア自由経済の枠組みが発足し、必ずしも生産性で優位な立場にあるとは言えないインドネシアのジョコ大統領は本起工式において、「決定や建設にスピード感を持つ国が国際競争に勝つ。高速鉄道はその一つだ。物資と人材の動員は、今後国際競争力を勝ち抜く後押しとなる」と述べました。

 日本メディアで強調されがちな「1分も遅れない正確性」「一人の死者も出さない安全性」というキーワード自体を中心とした議論は、無いとはいいませんがインドネシアではあまり聞かれません。

 さて、今年に入っても、元旦早々、一部日本メディアでは「インドネシアの高速鉄道計画に大幅な遅れ」「起工式のめどもたたない」等の報道がなされ、「後進国インドネシア忌まわしき中国が行うプロジェクトのずさんさ」をなんとか伝えようと必死でした。

 もともとインドネシア側建設主体であるコンソーシアムPSBI(PT Pilar Sunergi BUMN Indonesia)の意向で2016年4月に開催予定であった本起工式が、インドネシア政府のプレッシャーもあり、予定より2か月早い1月21日開催に繰り上げられたというのが正しい見方です。起工式が行われたからといって、その後速やかに工事が開始されるという訳でもなさそうです。

 高速鉄道ネタには比較的静かであった日本メディアですが、1月21日の「インドネシア高速鉄道起工式」を機に、やはりまた騒ぎ始めたので、彼らの記事のレベル、更に今回は、本件の周りに鬱積する日本メディアの偏向報道の本質を見ていきたいと思います。

 主体であるWijaya Karya社が10月13日に「もし認可手続きが完了していれば2016年1月に起工式を迎えられることを望む。」と述べ、PSBI代表も「現在、各種認可手続きの承認待ちだが、2016年の第二四半期(インドネシアでは4月)初めに起工式を行いたい」と述べています。これが毎日新聞にかかると「起工式はたびたび延期され、今も着工のめどは立たない」という真逆の表現になってしまっています。いきり立つのは勝手ですが少し困った表現です。 

 毎日新聞が「起工式は延期、着工のめどは立たない」と見当違いのニュースを発表する中、インドネシア高速鉄道起工式を扱った日本の主要メディアの論調は「見切り発車」です(参考:google検索結果 )。各社のタイトルは「スピード着工『見切り発車』疑問視も」(読売)、「2019年開業目指し“見切り発車” 用地確保も難航」(産経)、極めつけは「中国 許可なく高速鉄道を起工」(Yahoo Japanのヘッドライン。インドネシアは南シナ海の人工島ではありませんって。笑)。

 本件に関しては、「案件を走らせながら修正していけばよい」と述べたユスフ・カラ副大統領の発言が印象的です。以前からジョコ大統領(ジョコウィ)は速やかな各種認可手続きを関連機関に対して何度も強く要求しており、彼のマネジメントは「石橋を叩き割る」タイプではなく「チャレンジ型」即ち「見切り発車」型であることがよくわかります。

 毎日新聞は、前日にパキスタンのテロで少なくとも20名以上が亡くなっている中、平時のインドネシアニュースに大胆に2ページも割く稀な国際感覚を持つメディアで、事実に近い報道をしてくれるならインドネシア関係者にとってもうれしい話なのですが、「日本案を採択しなかった格下後進国インドネシア」に対する「あるある」ネタや偏向的な報道を、高速鉄道起工式当日に当ててくる周到ぶりに再度、がっかりさせられましたので、今回も記事の内容を駆け足で確認していきたいと思います。

新幹線がどんなに優れていても一方的に売り付けるだけでは、相手国の自尊心を傷つけてしまう。導入調査の予算を援助し、実務を担うコンサルタントも派遣したが、調査の主体はあくまでもインドネシア政府との体裁を取った。-1月21日毎日新聞朝刊

 まず、これはお客に対する言葉ではありえませんね。発展途上国に対してばら撒き援助を行うNGO団体の文句と構造が同じです。してあげた、してあげた、してあげた。そして相手側のニーズや現実は直視しない。無償の井戸掘りは拒否されませんが、残念ながらこれはビジネスです。失注後に「社長!あのプライドの塊の連中にも、予算を援助してあげた、コンサルも派遣してあげた、体裁まで取ってあげたのに」などと堂々と失注自慢する営業マン、やばくないですか。因みにこれは毎日新聞というメディアが述べた感想に対する批判です。

 それまで裏を取るような取材をしてこなかった毎日が、高速鉄道失注確定後の去年9月30日に突如、「インドネシア運輸省の某幹部に対する取材結果、『親中派』が日本の行った調査結果を中国側に流したことが判明」というスクープをすっぱ抜いたというものです。「日本のコピー」という中国批判の門切り型を副題に用いたこのニュースはインパクトも大きく、他の2ちゃん系、キュレーション系、個人ブログレベルの地域サイトが飛びつきました。

 ついでに申し上げておきますと、「ルートや駅の位置も日本案と同じで情報流出した結果」とのことですが、この程度のものは、ジェトロが正々堂々と公式サイトに経済産業省による「インドネシア・ジャカルタ~バンドン間 高速鉄道導入検討調査報告書」としてアップロードしており、誰でも閲覧可能です。

 更にダメ押ししておくと、日本案と中国案双方の報告書を確認した公共政策評論家のダナン氏によると、「日本と中国の高速鉄道提案書を見て驚いた。2案に関わりがなく、比較が出来なかった。違う計画パラメータを使い、分析深度も基準が違う。日本はフィジビリティスタディ、中国は概念調査。建設予定駅もばらばらで一方はドゥクアタス発バンドン市着、一方はハリム発、グデバゲ着。まるで寿司と点心を比べているようだった。比較分析など不可能だ」と言わしめています。毎日新聞は前回記事でも、見積金額以外は全部コピーとか言ってましたよね。ソースを全く示さない大手メディアのエンターテイメントな戯言は時々こういうことを平気で行うので注意が必要です。

 首都ジャカルタではつい数年前まで、通勤電車の屋根の上まで乗客があふれかえっていた。乗り合いバスはドアを開けたまま走り、路上で故障しているのをよく見かける。交通渋滞は世界最悪とも言われ、3キロ進むのに車で1時間以上かかることもある。日本の新幹線がアピールする「死亡事故ゼロ」や「1分も遅れない正確な運行」は理想ではあっても、インドネシア庶民の日常感覚からは異次元の話だ。-1月21日毎日新聞朝刊

 失注したとわかれば、裏を返して客の悪口をいう蔑 (さげす) んでます。日本の新幹線はインドネシア庶民にとっては異次元の話とか、翻訳されると困るので本当にやめてほしいものです。

 先にキーワード的に出した「計画に大幅な遅れ」「起工式のめどもたたない」は2016年1月1日の毎日新聞一面に掲載された記事の抜粋でした。「高速鉄道 更地のまま」と題した同記事には、インドネシアと中国の高速鉄道頓挫を願うがため「15年9月に着工し3年以内の完成を確約するとかねてから宣言していた中国。しかし計画には大きな遅れ」と何も知らない読者にフェイクを送りつけます。言っておきますがインドネシアの公式な高速鉄道採択発表は9月29日ですよ。どうやって9月に着工するんですか? この記者はインドネシアニュース張付きの方なので、わかっていて書いているんです。痛くないですか。

 たまたま毎日新聞の記事をもとに少し嫌味な形でメディアの表現手法を確認してきましたが、これはなにも「毎日新聞だけが悪い」と言う問題ではないと私は思っています。胸焼けする内容ではあるけれども、これらの記事が成立するのは読者側が期待する「優越感」や「劣等感の裏返し」に訴えているからではないでしょうか。

 それを端的に示した小さな出来事が、在インドネシア日本国大使館の公式フェイスブックで起りました。日本大使館は、なんと、インドネシア高速鉄道起工式の当日、以下のようなメッセージをサイトに掲載したのです。インドネシア語部分を訳すと「日本の新幹線は安全、快適、時間厳守、高速で知られますが、それだけじゃないんです。カッコよくて、ユニークなデザインでも有名」です。これをインドネシア高速鉄道起工式の当日に当ててきました。誰がアップロードしたかは存じ上げませんが、こんなみっともないメッセージを掲載できる館の仕組みとプライドに正直驚きました(幸い、翌日に削除されていました)。

 インドネシアの高速鉄道起工式が開催された当日にインドネシアに住むある日本人(某A氏とします)がツイッター上で、こう呟きました。

「これからは「寂しさに耐えられない日本人」がさらに増えると思う」

 これは、直接的には、今回の高速鉄道起工式に関して、某日本人が典型的な「優越感」をもとにインドネシアと中国の悪口をツイッターで呟いていたことに対する感想だったのですが、おそらくこのフレーズの意味を実際に理解できた方は少ないはずです。

 「寂しさ」とは劇作家の平田オリザ氏の言う「三つの寂しさ」のことです。この「寂しさ」について、私はA氏に以前、直接教えて頂きました。

一つは、日本は、もはや工業立国ではないということ。
もう一つは、もはや、この国は、成長はせず、長い後退戦を戦っていかなければならないのだということ。
そして最後の一つは、日本という国は、もはやアジア唯一の先進国ではないということ。


そして、この中で一番辛いのが三つめの寂しさに耐えることという内容でした。

どうやら、我々は、知らないうちに日本の大きな転換期、日本の未来の正念場に向け、同じ空間を生きているみたいです。果たして我々はメディアや教育の弊害部分を十分認識しながら無意識の優越意識を解消し、良き方向性を子孫に繋ぐことが出来るのでしょうか。痛みに耐えながらアジアの一員として紳士的に成熟の道を辿ることが出来るでしょうか。

日本のメディア関連の皆さん、未来に向け努力する彼らのためにも、負け犬の遠吠えめいた優越感の具現化はそろそろやめにしませんか。無意識の優越意識の解消は、インドネシアと関わりを持つことになった私が「三つの寂しさ」を知る以前からの大きなテーマでもあり、それを具体的に語る文章に巡り合えたことに自分は感謝しています。ここまでお付き合い頂き感謝しておりますが、私の拙くあまりに汚い言葉だけでなく、ぜひ、引用元である「三つの寂しさ」の原本を読んで頂きたいと皆様に、図々しくもお願いを申し上げるかたちで本編を終わりにしたいと思います。    (引用終り)     全文リンク → いんどねしあ新聞

 いんどねしあ新聞さんの言うように日本人の多くが「アジア諸国」に対して根拠のない優越感を持っている。それが、日本の成長を妨げてきた。すでに、中国、韓国が日本をはるかに凌駕した分野を持つことをかたくなに認めようとしない。『中国→チベットはどうした。』『韓国→ベトナム戦争はどうした』というような、単純な一方向の反応しか示さない人々が増えてきている。「世界中の憧れの国」「クールジャパン」としか思わない人々が増えている。中国を「パクリ」というが、日本もアメリカの自動車を買って、分解し研究して自動車産業が育っていった。決して彼らの専売特許ではない。優れた点は「すぐれている」と認める度量こそ、今の日本に必要なのだ。時々 宋 文洲氏がアップする『現代中国の写真』を見て、すごいと素直に私は思う。

    蜀(四川)への道1
        四川への道と題されてアップされていた 華麗な橋の数々と天空を走る道路
    蜀(四川)への道3
        素直に「すごい国になったなぁ」と日本人が言える日が来ることを願う
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