大阪『電車ホーム突き落とし事件』に見る人種差別は日本人に降りかかることもあるうる現実。中国機への「防衛省反論」の読み方への疑問。プーチンの本心を日本のマスコミがようやく伝えた…

 どなたも「いやな世の中になったものだ」と思われたに違いない大阪で起きたホームからの「突き落とし事件」。犯人が逮捕されてホッとしたが、その犯人が「朝鮮籍」と言うことで一部で盛り上がっている。しかし、ちよっと1年前を振り返ってみると、こういう盛り上がりを社会として阻止しなければ、結果として我々もそういう目にあうだろうことは容易に想像できる。ロンドンでの事件が今起こったのなら、この事件も「外国人がイギリス国内にいる事への反感」として利用されていたかもしれない。

ロンドンの地下鉄にて、監視カメラはショッキングな映像を記録した。(2015年)11月10日、午後4:10頃、プラットフォームに電車が入って来た時、男が女性を突き飛ばした。 女性は電車の側面に激突したが、幸いにも顔面に擦り傷を負う程度の軽傷で済んだ。 殺人未遂の罪で81歳の日本人、篠原義之が現場で逮捕された。
            男が女性を突き飛ばした
                 当時公開されたホームの監視映像

この事件は「Japanese」があまり繰り返されず、人種差別をすべきでないというイギリス国内の良識もあって、「篠原義之」個人の問題として処理されていった。日本人は「第二次大戦での捕虜への扱い」などで逆に「人種差別の対象」になりやすい立場であるので、「人種差別」へ特に敏感に反応すべきであるはずなのに、逆に「人種差別容認」のような社会になっていることは恐ろしいことである。「政府」も、そのことにあまり頓着しない。

                                       12月13日 NHK
大阪・浪速区のJR新今宮駅のホームで女性2人が男に背中を押され、このうち1人が線路に転落した事件で、警察は大津市の28歳の男を、殺人未遂の疑いで逮捕しました。警察によりますと、男は、「女性に触ったら線路に落ちたが殺そうとしていない」などと供述しているということです。

逮捕されたのは、大津市に住む朝鮮籍で無職の中川晃大、本名裴晃大容疑者(28)です。警察によりますと裴容疑者は11日午後5時すぎ大阪・浪速区のJR新今宮駅のホームで電車を待っていた18歳の女子高校生と63歳の女性の体を押しこのうち63歳の女性を線路に転落させたとして殺人未遂の疑いが持たれています。                                 (引用終り)

 最近のニュースなどを見聞きしていると、自分の「日本語」とあまりにかけ離れた解釈が平然と行われることに驚く。安倍内閣が「仮想敵国」とする中国の間でこんな事件があったことはご存じだろう。

“中国国防省は10日夜、沖縄本島と宮古島の間の宮古海峡から西太平洋に向かう定例の遠洋訓練をしていた中国空軍機に対し、日本の航空自衛隊のF15戦闘機2機が接近し、「妨害弾」を発射し中国側の安全を危うくしたと発表した。同省は日本側に「重大な懸念」を伝え、抗議したとしている。 同省の発表によると、空自機と中国機の接近は10日午前に起きた。「妨害弾」について具体的に説明していないが、ミサイルを回避するための火炎弾(フレア)のような防御装置とみられる。日本政府関係者によると、6月に空自機と中国軍機が接近した際も空自機はフレアを作動させ、退避した。以下略(時事通信)

 防衛省は11日、航空自衛隊機が中国軍機に対し「妨害弾を発射した」とする中国国防省の10日の発表について、「中国軍用機に対し近距離で妨害を行った事実はなく、妨害弾を発射し中国軍用機とその人員の安全を脅かした事実も一切ない」と否定するコメントを発表した。

   同省はまた、「事実と明らかに異なることを中国国防省が一方的に発表したことは、日中関係の改善を損なうものであり、極めて遺憾だ」と非難した。以上(時事通信)


 この日本側のコメントから「今回の事件」は中国の「イチャモン」との印象を受けたのだが、軍事専門家によると、日本側が否定したのは「近距離か否か」、「軍用機と人員の安全を脅かしたか否か」の2点に対してだと言う。とてもそんな風には読み取れないのは国語力の不足か…。はっきり言うと、そういう事実があったが、「問題とするほど」ではないということらしい。まあ、こういう積み重ねで「戦争」は起きるのだろう。世界の多くの国が「日本は戦争をしたがっている」とみているのに…

 報道から刷り込まれる印象と言うのは恐ろしい。何の気なしに「日テレ、読売」の『プーチン大統領 単独インタビュー』なる番組をチラッ見した。この2社とも、一度もプーチン大統領の取材をしたことがないようだった。それで今まで「4島返還だ、平和条約だ」と書いてきたのだ。彼らがびっくりして伝えているのは、プーチン大統領が領土問題の話になると鬼のような顔になって『日本との間に問題となる領土問題はない。すべて第二次大戦後に決着している。』と言うことだった。彼らとしては何度も言っている「言葉」であり、領土問題など「話題にも、議題にも一度もならなかったし、一言も話し合ったことはなかった」のだ。それをバカ産経とともに、自分たちが勝手に「いかにも…」として伝えてきただけだろうに…取材すらしていないから、全く分かっていない。もう一つは「中国との関係」。これも、勝手に「日本びいき」として伝えていたが、「中国とは特別な関係で、強固な同盟関係」と返事され、唖然(?)としていた。

 訪日数日前にようやく「真実」を伝えたわけだ。何度も指摘していたわけだが…、そのうちプーチンの「プ」の字も言わなくなると…

 報道で恐ろしいのは、それが「真実だ」と思わされることで、今回の「訪日」のように、分かればまだ被害が少ないが、しらぬまま過ごしてしまうことが一番怖い。話が飛んで申し訳ないが、「和歌山毒カレー事件」をご記憶だろうか。死刑が確定していて、執行はされたかどうか…などと思っていたら、なんと「この事件」、免罪ではないか、という話があった。ウソだろう、あれだけテレビで「再現映像」を見せつけられ、「ヒ素を所有していた」、「保険金詐欺をしていた」「当日、一人でカレー鍋の番をしていた」、いっぱい、いっぱい証拠を見せつけてきたではないか。

 現在「再審請求中」だと言う。こういう事件を見せつけられると「死刑制度」を批判する人々の言い分にも一理ある、と思ってしまう。以下never マトメからの引用である。ご存じの方はスルーしてください。最近「テレビ」はほとんど見ないので、皆さんが広く知っていることかもしれない。私が知らなかっただけかなーー(?)

                                      never マトメ 引用
1998年7月25日に園部地区で行われた夏祭りで、カレーを食べた67人が腹痛や吐き気などを訴えて病院に搬送され、4人(64歳男性、54歳男性、16歳女性、10歳男児)が死亡した。

原審判決は、以下の事実をもって被告人が犯人であると認定している。
①カレー鍋に混入されていた亜ヒ酸と被告人の自宅等にあった亜ヒ酸が同一であること
②被告人が午後0時20分から午後1時までの間、1人でカレーを見張っており、カレー鍋に亜ヒ酸を混入する機会があったこと
③他の時間帯において、他の者が亜ヒ酸を混入する機会がなかったこと
④被告人およびその家族がカレーを食べていないこと
⑤くず湯事件をはじめとして、被告人が過去、飲食物に亜ヒ酸を混入して他人を殺害しようとしたという類似の犯罪を行っていること

最高裁は2009年5月、犯人とされる林眞須美被告(51歳)の上告を棄却し、死刑が確定した(現在は再審請求中)。が、ここにきて大ドンデン返しが?2月28日、林死刑囚の弁護団が再審請求補充書を和歌山地裁に提出した。その一文を紹介する。

「証拠とされた鑑定のデータを専門家が分析した結果、(林死刑囚宅の)台所から見つかった保存容器内のヒ素と、カレーに混入する際に使ったとされる紙コップ内のヒ素は別物とわかった」

もしこの主張が本当なら、林死刑囚が自宅からヒ素を持ち出し、夏祭り用に用意されたカレーの鍋に投入、住民を無差別に殺そうとしたという検察の主張は崩れてしまう。
そう、つまり林死刑囚に逆転無罪が言い渡される可能性が出てきたのだ。

当時、裁判所が検察の主張を認めたのは、兵庫県にある大型放射光施設「スプリング8」の鑑定結果を採用したからだった。

「スプリング8」はどんな微量の分子構造も分析できる最先端の施設で、その建設費はなんと1100億円!その分析結果が林死刑囚をヒ素混入の犯人と結論づけたのだから、裁判所が信じたのもムリはない。

だが、この分析はかなりずさんなものだった。「スプリング8」のデータを再鑑定した京都大学大学院の河合潤教授(材料工学専攻)が説明する。

        ヒ素鑑定データ

「2年ほど前、林死刑囚の弁護団から、裁判で証拠採用されたヒ素の鑑定結果を解説してほしいとの依頼があったんです。そこで鑑定データを見ていると、おかしいぞと思う部分がけっこうあったので、昨年3月に批判的に解説したものを論文として発表しました」

すると昨年11月、「スプリング8」を使って鑑定した東京理科大学の中井泉教授がこの論文に大反論することに。

河合教授が続ける。

「名古屋市での学会で反論すると聞いたので、私も会場に駆けつけました。ところが、中井教授の反論は歯切れが悪く、何を言っているのかわからない。そこで逆に私から質問しました。鑑定ではカレー鍋のそばにあった紙コップ内のヒ素、林宅にあった保存容器内のヒ素に加え、近隣家屋などから見つかった別のヒ素5点の計7点が分析されています。紙コップと保存容器内のヒ素が一致し、ほかが違うからこそ、林死刑囚が犯人と断定できたはずです。だから、別の5点(近隣家屋など)と紙コップ内のヒ素はどう違っていたのかとただしたんです。すると、中井教授は『7点とも一緒だった』と答えたのです。会場の参加者も『え~っ!』と、どよめくしかありませんでした」

7点のヒ素がみんな同じなら、ほか5点に関係していた人物にも混入の疑いが残る。これでは林死刑囚を犯人と断定できるはずがない。

驚いた河合教授が分析データを精査してみると、さらに驚きの事実が。

「『スプリング8』で分析したものを調べると、中井教授はスズ、モリブデンなど4つの元素のピークが一致していることをもって、紙コップと保存容器内のヒ素が一致すると結論づけていたんです。バリウム、亜鉛など、別の4つの元素が一致していないにもかかわらずです。特にヒ素は6倍もの誤差があった。要は、一致しない元素があったのに、一致したものだけかいつまんで“同じ”としていたわけです」
                                            (引用終り)

 
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