【日本という国】  イギリス海軍が東アジアに集結している。何が起きるのか、武器輸出が目的とも…。シリア爆撃と化学兵器の使用。全く異なる「アメリカ」「ロシア」の言い分。

 最近、イギリスの動きがおかしい。「EU離脱」への道のりは険しく、国内への目を海外に向けさせたいのか知れないが、「シリア空爆参加」など、過去の「イラク戦争」の失敗に学んでいるとはとても思えない。仮に空爆を実施するにしても、OPCWの調査団の結果を待つべきではないのか。派遣要請をしているのが「シリアとロシア政府」なのだから、普通に考えて今回の空爆は「証拠隠滅」の可能性すらある。

                                  2018/04/13 時事通信
 【ブリュッセル時事】化学兵器禁止機関(OPCW、本部オランダ・ハーグ)の報道官は12日、シリアの首都ダマスカス近郊での化学兵器使用疑惑をめぐり、OPCWの調査団が14日に現地で活動を始めると明らかにした。OPCWは10日、「シリアとロシア政府」の要請を受け、現地に調査団を派遣する準備を進めていると発表していた。

 これに対し、米国は「神経ガス使用の物証を得た」と発表し、応戦している。塩素ガス、サリンなどは日本でも「オウム真理教」が使用して有名になったが、あの程度の設備で生産しようと思えばできるわけで、どちらが使用したのかまでは特定できいまい。ワールドカップを2ヵ月後に控える「ロシア」としては、国際社会、とくに資本主義圏と「事を構える」訳にはいかないという弱点を持っているので、今回は報復攻撃を控えたのだろう。「トランプがプーチンと電話で了解を取った」などという話がまことしやかに流れてくる。

                                毎日新聞  2018年4月13日
シリアの首都ダマスカス近郊での化学兵器使用疑惑に関し、米NBCテレビは12日、塩素ガスや神経剤の使用を示す物証を米政府が入手したと報じた。化学兵器を用いた空爆を実施したのがシリア政府軍であることを示す画像なども入手しているという。シリアのアサド政権は関与を否定、現地に軍部隊を派遣したロシア政府は化学兵器使用を確認できないとしている

 NBCは複数の米政府高官の話として、米国や関係国の情報機関関係者を通じ、現地の病院から空爆被害者の血液や尿のサンプルを入手。検証の結果、塩素ガスや種類不明の神経剤を示す陽性反応が出たという。

 一方、化学兵器禁止機関(OPCW、本部オランダ・ハーグ)は12日、調査団がシリアに向けて出発したと発表した。14日に現地調査に着手する。化学兵器使用の有無を調べるが、誰が攻撃したかまでは特定しない見通し。疑惑を受けてOPCWはシリア政府に対して調査団受け入れを要請。シリア政府とシリアを支援するロシアもOPCWに調査団を派遣するよう申し出ていた。16日にOPCW本部で執行理事会が開かれ、調査の進捗(しんちょく)状況が報告される予定。


 アメリカの戦争といえば「湾岸戦争」が思い起こされるのであるが、皆さんの中では、直接の体験のない方も増えているであろう。私も当時、フセイン大統領が「どれほど悪人か」は定かに知っていたわけではないけれど、「イラク軍の蛮行」には少々腹が立ったものの一人である。もちろん遠い国で起こっているのであるから、当地の人と違って、日本人にしてもアメリカ人にしても精確に判断することは不可能である。だから、ニュースやマスコミ報道などで知るしかないわけだが、大人の証言というのは「立場、立場でその人の発言は変わるだろう」程度は考えがつく。ところが、子どもだと話が違ってくる。明確な根拠なしに「子どもがウソを言うはずがない」と思ってしまう。それも幼児だったり、女の子だったりすれば、なおさらのことで、涙ながらに「議会」で証言すれば、それは信じるしかないのである。

 後に「ナイラの証言」として有名になった話がある。下のyoutubeでご覧になったらよいのだが、この証言が「嘘」だとわかったときに、この広告会社について調べたことがある。当然、つぶれてしまっているだろう、と思っていたのだが、あにはからんや、のうのうと生きていた。さらに、東京支社まであるのである。アメリカ国民を、議会を騙した会社が生き残っているなど想像もしなかった。この「嘘の証言」を企画し、ストーリーを考え、演出指導した会社が、なぜ「倒産」に追い込まれぬのか。とても理解できない。資本主義という制度への疑問が湧いてきた。

   

 「あつものに懲りてなますを吹く」かも知れぬが、アメリカの言い分を「そのまま」信じることは、特に戦争については無くなった。この件は、日本以外は「湾岸戦争に加担」した政治家は、後に謝罪に追い込まれている。フセイン自体も、言われているほどの悪人だったかどうか、それも怪しい。シーア派、クルド人への弾圧者として有名だが、フセインによって右手を奪われたというクルド人がこんな話をしていた。「フセインがいなくなったときは、ホッとした。それもつかの間、フセインより悪いアメリカ軍が入ってきた。そしてアメリカ軍がいなくなってホッとした。それもつかの間、それより悪いイスラム国がやってきた。こんなことなら、フセインのときの方がもっとましだった。」

 今、問題になっているシリアもそうであって、「多民族、多宗教の人々」が仲良く平穏に暮らしていた。「いい国だ」と旅行記に書いていた人がいる。「政治にいくらかの不満はあるが、それはどこの国にもある程度のものだ」とも書いていた。そこにいろいろな利権などが絡み、諸外国が介入することによって、今までの平穏な暮らしが奪われてしまう。何百万人という「難民」は、アメリカなどの介入がなければ発生しなかっただろう。今後、決着がある程度ついたときに「これなら、サダトのときの方が、よっぽどましだ。」とシリア人が言うことの無いようにしたい。

                            スプートニク  2018年04月15日
米英仏によるシリアミサイル攻撃の目的は、化学兵器による攻撃があったというダマスカス近郊の東グータ地区ドゥーマでの化学兵器禁止機関(OPCW)の視察団の作業を妨害することだと、ロシア外務省が発表した。

「あらかじめ計画された冷笑的な劇の上演が手配されていたことを証拠付ける、シリア政府とロシア側が提出した事実は無視された。攻撃は、OPCWの視察団が真実の確立のためドゥーマに向うはずだった時に起きた」と同省は指摘する。

4月6日、シリア軍は東グータ地区ドゥーマ市から武装戦闘員を一掃する作戦を開始。ドゥーマは東グータ-の居住地区でアサド大統の政府軍に掌握されていない最後の場所だった。その後、ロイター通信は反政府勢力からの情報として、ドゥーマ市に塩素爆弾が投下されたと報道。また神経麻痺ガスが使用されたという情報も現れた。シリア政府は自国に向けられた非難を否定している。ロシアは米国に対し、シリアに攻撃した場合、深刻な結果を招くと警告を発していた。


 さて、話を前に戻そう。イギリスがおかしい、という話である。揚陸艦「アルビオン」が東アジアに入ってくる。戦闘艦「サザーランド」が横須賀に入港している。「アーガイル」も、2018年の12月に日本を訪問する予定。最新鋭の空母「クイーンエリザベス」も、アジア太平洋地域におけるパトロール活動を予定している。まさに「日英同盟復活」の様相を呈している。近々の課題は「北朝鮮対策」らしいのだが、中国への牽制の意味もあるという。この分析を100%信じるわけではないが、「武器商人」の鋭い嗅覚が行動を促しているのかもしれない。「日中戦争、近し」と…

                                2018年4月15日  緑のgoo
 2018年4月11日(水)、イギリスのウィリアムソン国防大臣は同国海軍の揚陸艦「アルビオン」が北東アジアに展開したことを発表しました。この「アルビオン」とは一体どのような艦艇で、その展開にはどのような意味があるのでしょうか。

「アルビオン」は、敵地への上陸作戦を専門とする海兵隊を乗せて移動し、彼らを洋上から目的地に展開させることを任務とするドック型揚陸艦という種類の艦艇です。そのため全長176m、幅28.9mという巨大な船体のなかには、船を動かすために必要な300名の乗員に加えて、256名の海兵隊員と戦車や装甲車などの各種車両や資材などを搭載することができます。

 こうした能力を備える「アルビオン」は、まさに海兵隊の移動基地ともいうべき存在です。イギリス海軍はこのドック型揚陸艦を、「アルビオン」とその姉妹艦「ブルワーク」の計2隻保有しています。 では、この「アルビオン」がなぜ北東アジアに展開することになったのでしょうか。これには以下のような理由があると考えられます。

 まずは、他国との連携強化です。「アルビオン」は北東アジアに派遣されるあいだに、日本を含む様々な国との共同訓練を行う予定です。イギリスは現在アジア太平洋地域での存在感を強めようとしています。今回の「アルビオン」派遣は、その大きな助けとなるでしょう。

 イギリス海軍は「アルビオン」に加えて、さらに2隻の戦闘艦「サザーランド」および「アーガイル」を2018年内に北東アジアへ派遣することを決定し、すでにこの内の「サザーランド」は日本の横須賀に到着して海上自衛隊との訓練も予定されています。また「アーガイル」も、2018年の12月に日本を訪問する予定です。

 実は、1年のあいだにこうして3隻ものイギリス海軍艦艇がこのアジア太平洋地域に展開するというのは非常に稀なことです。また、2020年代から本格的に運用が開始される最新鋭の空母「クイーンエリザベス」も、アジア太平洋地域におけるパトロール活動を行うとイギリスのジョンソン外相が以前発言しています。なぜイギリス海軍はこのように急速にアジア太平洋地域への艦艇派遣を強化し始めたのでしょうか。

 ひとつは、近年の中国による南シナ海における海洋進出への対応です。中国はその強大な経済力と軍事力を背景に、南シナ海における人工島の造成や軍事的活動の強化などによって、周辺国との軋轢(あつれき)を生じさせています。

 こうした中国による活動は、イギリスにとっても無関係ではありません。南シナ海に面しているブルネイやマレーシア、シンガポールといった国々はイギリスと安全保障上の協力関係にあり、特にブルネイには少数ながら数百名規模のイギリス軍部隊が駐留しています。このような中国の強硬な姿勢に対して、イギリスはアメリカや日本と歩調を合わせて対抗していく考えを示しているのです。実際に、先に述べた「アルビオン」「サザーランド」「アーガイル」、さらに空母「クイーンエリザベス」は、中国に対抗するような形での南シナ海における活動の実施が予定されているとの報道もあります。

 もうひとつは、アジアにおけるイギリス製兵器の輸出拡大です。近年アジアは各国の軍備拡張が盛んで、兵器輸出のための大きな市場になっています。そこでイギリスはこうした国々への兵器輸出を視野に、アジア太平洋地域に実際に軍艦や戦闘機を派遣することで自国の軍事的存在感を示し、こうした軍備拡張を図る各国に対して自国兵器のアピールを行っていると考えられます。     (引用終り)

     今日もまた歴史の1ページが刻まれた。
       後世のために記録しておこう。
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