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【日本という国】  和平まで確実に進む「米朝首脳会談」が読めない日本。トランプ大統領の『大きな成果』を演出するために中国も韓国も身を潜めている。

 今回の『南北協議』がまた「北朝鮮の時間稼ぎ」のような論調があるが、それは違うだろう。6者協議のような、どこに責任があるのか不透明な体制でなく、はっきり「米中主導」で行われている点、かつアメリカが「朝鮮半島の非核化(在韓米軍の撤退)」にも同意している点で、北朝鮮にとっては今までと違って、とても『有利』である。かつ、韓国の革新政権の任期が充分に残っている点など、今回は終戦協定を結ぶ条件が整っている。

【号外】北朝鮮、核実験場廃棄

 朝鮮戦争の「停戦協定」は、北朝鮮と中国と国連軍によって結ばれたもので、韓国は第三者である。だから、「南北」だけで、終戦することができないという複雑な問題を抱えている。今「韓国」に駐留する国連軍(米軍)は、この戦争が終結すれば、当然のこととして撤退することになる。韓国のハンギョレ新聞(革新系)はそういう点も含めて次のように伝えている。

 「朝鮮半島の恒久的平和定着」に対する文在寅(ムン・ジェイン)大統領の構想が具体化している。まだ南と北が平和宣言・終戦宣言・平和協定など、どのような方式で朝鮮半島の平和体制に向けた第一歩を踏み出すかは未知数だが、今回の南北首脳会談が1953年から続いてきた朝鮮半島冷戦体制を終息させ、実質的な平和を強固にする出発ラインになる可能性が高まったことは明らかだと言える。

 大統領府高位関係者は18日、記者団と会い「朝鮮半島の安保状況を少しでも究極的に平和な体制へと発展させるための多様な方案を検討し、協議している」として「その一つの方案として、朝鮮半島の停戦協定体制を平和体制に転換できる方法を検討している」と話した。さらに「南北両者間の合意だけで停戦体制が平和体制に転化できるかに対するまた別の意見があり、必要ならば3者間、さらに一歩踏み出して4者間の合意も可能だと見る」と付け加えた。

 大統領府は今回の南北首脳会談合意文に「南北間敵対行為禁止」という内容を盛り込み、これを基に停戦協定を締結した当事者間で確定する方式を念頭に置いていると見られる。さらに、南北が1992年に採択した「南北基本合意書」と「不可侵付属合意書」など過去の南北合意と今年3月に金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長が南側特使団に明らかにした「核兵器はもちろん在来兵器を南側に向かって使わないことを確約」した内容を今回の首脳宣言に盛り込む方案も検討しているという。

 南北首脳会談と朝米首脳会談が可視化し、複数の政府当局者は南北が首脳会談の成果物として「北朝鮮の非核化の意志確認と終戦宣言が目標になるほかはない」と見通した。専門家たちも同様な展望を出した。ただし、現在の停戦体制では南北が終戦宣言をし平和協定を締結したとしても、米国など主要当事者の保障がなければ無意味であり、具体的方式については「終戦宣言推進」などの表現が出ている。終戦宣言を先にする場合、朝鮮半島の停戦体制を維持・管理している国連司令部の地位と役割に関する問題が生じるので、南北が扱う性格ではないとの指摘もある。大統領府高位関係者が「必ずしも終戦という表現を使わないかもしれない」とした部分も、こうした部分を念頭に置いたためと解説される。


 「北海道」並みの国土と「鳥取県」程度のGNPしかない北朝鮮が、アメリカの脅威から『身を守るための核兵器とミサイル』を放棄する以上、それをしっかり担保できる補償が欲しいというのは、ある意味当然である。--現段階で「宣言」しないことを非難はできない。平和条約締結と同時に発表するのが当然である。--なかなか決断できるものではないだろう。中国による確たる保証があるからここまで折れてきたのだと思うが、冬季五輪中の再三の会談予定をドタキャンしたのは、恐怖心の現れかもしれない。

 今後もそういう方針のブレが予想されるので、「中国」は、『米朝首脳会談後』に習近平が訪朝すると発表した。「米朝首脳会談」が実施されなければ、この訪朝も取り消されるかもしれない。バックできないようにしている。「南北首脳会談」→トランプ大統領と文在寅の会談→習近平主席と文在寅の会談→「米朝首脳会談」→「習近平の訪朝」と流れが出来上がっている。この路線の上でしか『北朝鮮』の生き残る道はない。

 トランプ大統領が北朝鮮問題で発するツイッターで何度も「中国がよくやってくれている。」というように、この件は中国主導で動いてきた。ただ今までと、そして日本の一般的な考えと異なることは、米国のトランプ大統領が「朝鮮半島の非核化」と言い、韓国の文在寅大統領が「南北間の朝鮮半島の恒久的な平和」と言い、北朝鮮の金正恩委員長も「朝鮮半島の非核化」に同意していることである。

 残念な事だが、トランプは日本の安倍よりも「文在寅」のほうを信頼している。韓国政府は、「米韓の共調はいつになく緊密に維持されている」とし、去る10日にもジョン・ボルトン米国家安全保障補佐官とワシントンで会合を持ち「南北会談だけでなく、米朝会談成功について多様な方案を議論した」と述べた。 --なんと、ポンペオの訪朝を「韓国政府」は知っていた、日本が報道ではじめて知ったのとは大違いである。--

トランプ米大統領は18日のツイッターへの投稿で、次期国務長官に指名されているポンペオ中央情報局(CIA)長官が先週、北朝鮮の最高指導者、金正恩朝鮮労働党委員長と会談したことを明かした。(ロイター)

 そのポンペオは金正恩と密談した後の4月12日、米議会上院外交委員会の公聴会で「金正恩が核兵器でアメリカを威嚇できないようにしなければならない」としながらも「北朝鮮の体制転換は求めていない」と答えた。 トランプは18日のツイッターの中で、ポンペオと金正恩との会談は非常にうまくいっており順調だと書いている。

 韓国政府は米国との打ち合わせの中で、「朝鮮半島での究極的な平和定着の方案、北朝鮮の憂慮をどう解消するのか、北朝鮮が正しい選択をする場合、我々(米韓)が北朝鮮の明るい未来をどう保障するのか」について「深く議論した」としたという。

  習近平・中国国家主席が6月頃に北朝鮮を訪問する予定だとCNNが報道した。習主席が平壌(ピョンヤン)を訪問すれば、2012年11月に中国共産党総書記に就任した後最初の訪朝であり、中国の国家主席としては2005年10月の胡錦濤主席以来13年ぶりだ。

 CNNは18日、匿名の官僚の話を引用して「習主席の平壌訪問がまもなくなされるだろう」とし、5月末か6月初めに予想されるドナルド・トランプ大統領と金正恩・北朝鮮国務委員長の首脳会談後になる可能性があると報道した。CNNは、ロシアも金委員長との首脳会談を要請したが、まだ北朝鮮は答えていないという同官僚の伝言を付け加えた。先月26日に北京で開かれた朝中首脳会談で、金委員長は習主席に北朝鮮訪問を要請し、習主席はできるだけ早い時期に北朝鮮を訪問すると応じた。


 「制裁、続行」を強く叫ぶ日本とは別世界が広がっている。入り口(南北首脳会談)も、出口(米朝首脳会談)も決まっており、そこで「朝鮮戦争終結」、「平和条約の締結」、「国交回復--制裁解除--」まで決まっている様相だ。日本に出る幕はない。今の政府の姿勢からすると、米国が「国交回復」をするなら、日本も同様の政策を取るに違いない。が、中韓いずれも日本との窓口にはなりそうでないので、『戦後賠償』をたんまり払う以外は道はなさそうである。 

 私は「金正恩」は意外と民衆の支持があるのではないかと思っている。日本のマスコミ報道によれば、明日にでも「暴動」がおき、内部崩壊するかのように伝えられるが、今回「号外」も出た党中央委員会第7期第3回総会での発言を見ていると、そういう面の配慮に感心する。金正恩を支える「取り巻き」、妻と妹が『よい仕事』をしているという。

党中央委員会第7期第3回総会

朝鮮中央通信は、金正恩氏が「核武力の建設という歴史的な大業を5年に満たない短い期間で完璧に達成した奇跡的勝利は、朝鮮労働党の偉大な勝利であると同時に、英雄的な朝鮮人民だけが成し遂げられる輝かしい勝利だ」と国民を讃えたと伝えた。

さらに「軍需工業部門の科学者、技術者、労働者たちに対し熱い感謝を送り」、「並進路線を絶対的に支持し、必要なあらゆるものを保障してくれた、全土の全人民に心の底から挨拶を送った」とした。


 表面上は、最近「中国」の影が無い。日本のアホな評論家の言うようにも思えるだろうが、そこには「中国」の計算が働いている。今描かれている「デザイン」は中国が書いたもので、これが達成できれば、中国としては満足なわけだ。達成するためには、トランプ大統領にいかに多くの『成果』を持たせるか、にかかっている。「習近平」の訪朝が「米朝会談」の後になっていることでもわかる。金正恩が訪中した際に「できるだけ早く訪朝したい」と応じたのだから、そんなに先延ばしする必要は無いのだが、(英語記事でもsoonとある)「米朝会談」が霞んでしまうようなことはしたくない、そういう思惑がある。それは韓国も同様で、「南北会談」で歴史的な言葉など使われまい。すべて、トランプ大統領への思いやりだ。

「アメリカは、半島問題で中国が主導権を持つことを嫌がっている。そうでなくとも金正恩は真っ先に中国を訪問した。それだけで、トランプのメンツは十分に潰れている。だから中国はこれ以上、アメリカを追い詰めない方が賢明だ。われわれの長年の主張は米朝首脳会談だったので、それが実現しないような事態になってほしくはない。」

 さて、韓国が「南北首脳会談」を世界に生中継する特設サイトを開設したのだそうだ。その隣国のニュースといえば、「公文書を改竄したが、大筋は変わっていないので、不起訴相当とする。」とか、「おっぱい触っていい、手しばっていい」が世界に向けて発信されている。どちらの国に信頼が集まるのか、まるで「朴政権時代」の韓国のようになってしまっている。

          南北首脳会談の詳細を伝える特設サイト
南北首脳会談の詳細を伝える特設サイト
                                   徐台教(ソ・テギョ)‏
「歴史は作るもの」ですか。自分で書いておいてなんですが、こう書いて、口にしてみると非常にいい言葉ですね。今は受け身になってはならないもの、譲れないものを互いに主張し、鼓舞していく先に、良い解決点を作り出せると考える他にありません。韓国、特に現政権の幹部たちは過去の民主化経験や盧武鉉・文在寅政権の誕生など「歴史は作るもの」という意識が強いと考える場合、昨今明らかになっている「朝鮮戦争終戦、平和協定」なども当然「成すべきもの」と見ているでしょう。この辺の「歴史への意志」は日本では分かりづらいかもしれません。


    なるほど、今日も「歴史が作られていく」
        これも記録しておかねば…
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