FC2ブログ

【日本という国】  金正恩が「電撃訪中」と思っているのは日本だけ。「米中首脳会談」での合意どおりにスケジュールが進んでいる。今の停滞は新たに閣僚入りした人々の最後の抵抗。会談が実施されれば、独断でトランプは調印する。

 中国が動いた。皆さんもご存知だろうが、金正恩が「電撃訪中」をした、と伝えられた。まさか、である。警護、晩餐会、空港の使用状況、そんなものに何週間もかかるわけだから、「電撃」で訪中できるわけが無い。用意周到に決められた行事である。そのことをよく知っているのは『日本国民』だろう。ある国の総理が首脳会談を申し入れても「来年6月」との返答を受け取って、嬉々として発表していたではないか。朝鮮といえどもそうたやすく『会談』できる相手ではない。

国家主席习近平同朝鲜劳动党委员长
      新華社が発表している『国家主席习近平同朝鲜劳动党委员长』の会談の様子

 両国とも、帰国後すぐにこの会談を報道した。「南北首脳会談」同様、野外を散策しながらの会談もあったようだ。どのコースをどのように歩くか、その間の警備をどうするか、相当の準備が要る。両国の社会体制から、他の国が知らなかっただけで、周到に準備された会談であることは一目瞭然だ。「電撃」などと思うから、「中国が蚊帳の外に置かれてあせっている」とか、「北朝鮮が米国との交渉の後ろ盾を頼みに来た」とかいうトンチンカンなコメントしかできない。前回の「中朝首脳会談」ですでに決まっていた、程度の話だろう。

 トランプが早速こんなツイートをしている。『今日の朝の8時30分に、我が友人の習主席に電話する予定だ』と…。トランプも習近平も電話してすぐに出てもらえる相手ではない。それも日本国民はよく知っているはずだ。文在寅との電話が長引き、ようやく出てもらえたと思ったら、「すべてうまくいっている。心配するな、シンゾー」ガシャと切られたりする。(←ここは想像だが、岩田明子にでも聞かないと本当のところはわからない。--笑--)

"I will be speaking to my friend, President Xi of China, this morning at 8:30," Trump tweeted. "The primary topics will be Trade, where good things will happen, and North Korea, where relationships and trust are building."--「信頼関係が構築されている」と認識している。--

 この「米朝和解」の話を先導してきたのは『中国である』というのが、私の見立てだ。だから、本来は世界中の誰も予想していない「北京」で『米朝会談』が行われる、と思ってきた。習主席は金委員長の誠実さと実直さに感謝の意を表明しているというのだから、中朝会談での約束を金正恩が遵守したのだろう。

 では、「米朝首脳会談」では、どんな約束があったのか…。それは、中国側から「北朝鮮を対話の場に引きずり出し、核放棄を約束させた場合、今まで誰もできなかった朝鮮戦争の終結と平和条約締結をトランプ大統領はできるのか」という打診に対して、トランプが「了解」した…そう思っている。従ってその線で「米朝会談」は話が進んでいる。ただ、ホワイトハウスのこのころのメンバーはすべて解任され、新たな陣容になっており、彼らが少し「反抗」していると見たほうがいいと思う。

 一方でトランプは「イランの核合意」を破棄した。そんなんで「米朝合意」はできるのか、という疑問はあろうが、トランプの頭の中では何の矛盾も無い。「イランの核合意はオバマのやったこと」だから認められないが、「米朝合意」は自分がやるのだから問題ない、という認識だろう。

 では、なぜ「米朝会談」が行き詰っているように見えるのか。金正恩は「米国が敵視政策をやめれば、核など持つ必要が無い。」といった。「敵視政策をやめる」とは、「平和条約を結ぶ」か「不可侵条約を結ぶ」のいずれかであるのだが、その点でアメリカの答が固まっていない。かと言って、悲観的に見る必要は無い。答えは『米中首脳会談』で決まっているのだから、、そこに向かって進んでいく。 核放棄の受け入れと、『終戦協定』→「平和条約」→「国交回復」。

 中国が「段階的な手続きによる核放棄」を受け入れたと表明しているのだから、当初の「米中の合意」がそういうものだったに違いない。トランプには今回の金正恩の訪中は連絡済である。もちろん、そこで「米中の合意」の条件で金正恩を説得することになっている。

 では、なぜ「米朝会談の日にちや場所が決まった」という発言の後、それが発表されないのか、なぜ、ポンペオ国務長官を再度北朝鮮に派遣したのか、ということになる。これはすべてホワイトハウス内の強硬派が「もっと米国に有利な条件がある」と主張してトランプを説得しているからだろう。「そんなものがあるなら、交渉して来い」と言って送り出しているのだろうが、実際「首脳会談」が行われてしまうと、取り巻きの制止は無視してでも、独断で調印してしまうだろう。トランプ大統領は中国に対しても、北朝鮮に対しても一度も悪く言っていない。今のこう着状態は「強硬派」の最後の抵抗を示していると言える。

                                     5/9(水)  読売新聞
トランプ米大統領は8日午後の演説で、6月初旬までに予定される米朝首脳会談の調整を進めるために、ポンペオ国務長官を北朝鮮に派遣することを明らかにした。

 ポンペオ氏はすでに北朝鮮に向かっているという。ポンペオ氏は3月31日~4月1日の週末にも北朝鮮を訪問し、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談しており、今回も正恩氏と会談する可能性がある。


 イランに対して、「核合意放棄」を言った以上、兵力の中心は中東においておくしかない。東アジアをかまっている暇はない。なおさら、「米朝会談」の成功は既定の事実化していく。

 
スポンサーサイト