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【日本という国】 加計学園が言ったうそを「理解できる、努力した言葉遣い」という加戸守行前愛媛知事らが主導している「道徳の教科化」。無償で仕事をすることがよいこととされる現実 

 愛媛県民は大変だったんだろうな。こんな県知事が君臨していたのだから、そりゃメチャクチャになって当然だろう。「総理と理事長が会ってもいないのに会った」と述べるのは「ちょっとオーバーに言った」ことにしかならないらしい。「決して良いことではないが努力した言葉遣い」なのだそうである。さすがに「育鵬社」の教科書を採択する県だけのことはある。道徳基準(考え方の基本)が違う。

                                 毎日新聞  2018年5月31日
 愛媛県の加戸守行前知事は31日、加計学園の獣医学部新設を巡り、学園側が安倍晋三首相と加計孝太郎理事長の面会を「架空」とコメントしたことに関し「学園の気持ちは理解できる」と擁護した。政府の教育再生実行会議に出席後、首相官邸で記者団に述べた。

 加戸氏は学園が愛媛県に謝罪したことについて「ミスリードしたのは事実だか、(学園側が)ちょっとオーバーに言っただけ」と強調した上で、「理事長がいろんなことに挑戦しようとして(首相が)『それはいいね』と言う会話はどこかであったのだろう」と推測。「決していいことではないが、(獣医学部新設に向けて)あちらこちらへ努力した言葉遣いの問題。あの言葉は何も影響していない」と語った。


加戸前愛媛知事


 教育再生実行会議に出席後のインタビューらしいが(私的諮問機関というが)、有識者といわれるメンバーも「日本会議バリバリ」と思える人材が登用されている。「道徳」の教科化は彼らの仕業である。上の資料でもわかるように「残業代0法案」とセットで、小さいうちから「洗脳」された日本国民を作り出していく。あなたの子や孫の世代がどんな社会に暮らすか、おおかた想像できるだろう。

 右の道徳の教科書では、四角の中に自分の考えを書くのであろうが、接続詞が決められている。『だって』である。これでは労働への対価なしで働くことを『是』とする考え方を述べねばならない。接続詞なしでいろいろな意見を言うのであれば、それはそれで議論もできるのだが…。いずれにしても「道徳」を学校で指導するという考えには賛同できない。極右の国家思想にかぶれた御仁の偏向した考えを押し付けるものであり、個人が独立したものという考えと対立する。

                              かけはし  2014.年11月17日号
安倍首相は、第一次安倍政権(二〇〇七年)時に道徳の教科化を策動したが中教審、文科省官僚の抵抗によって頓挫したことを踏まえ、人事配置から着手した。

下村博文文科相、副大臣に藤井基之、丹羽秀樹、政務官に赤池誠章、山本ともひろなどの天皇主義右翼、日本会議に加盟する自民党議員を文科省の役職につかせた。それに先行して安倍の極右思想と国家主義を実現していく演出装置である教育再生実行会議にも佃和夫(原発・兵器産業の三菱重工業会長)、加戸守行(「新しい歴史教科書をつくる会」、前愛媛県知事)、河野達信(「日の丸・君が代」教育推進の全日本教職員連盟委員長)、曽野綾子(歴史偽造・右翼作家)、八木秀次(日本教育再生機構)など札つきの右翼を配置していた。


加戸守行2

 教育基本法に「愛国」の二文字が入って以来、日本の教育は様変わりした。「つべこべ言わずに言われたとおりにやること」が重要視され、上位者が「間違っていても」、それに従うことが「よいこと」とされつつある。だから加戸守行前知事のようなコメントができるわけだ。加戸守行の委員就任には安倍の直々の指名があったことは知られている。今までも、ストライキもたいしたデモもなく(そういうことをするのは共産主義者だというデマを拡散して)、経済の失政の結果のすべてを「労働者」に押し付けて日本経済は生き延びてきた(グラフ右)。マスコミが海外の情報を流さないことで、日本だけが世界の潮流の「蚊帳の外」であることを国民が理解せずにきている。

『私はうそを申しません』という嘘は中曽根康弘(元総理)などいろいろな方が言ったが、『私は嘘を申しました』という嘘は今回が初めてではないだろうか。
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