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【日本という国】  文在寅のロシア外交に霞む日本の立場。ロシア、中国、韓国で「北朝鮮の近代化」が促進されそうだ。

 韓国の文在寅がロシアを訪問している。ロシアの国会で演説をし、プーチンと首脳会談を持ち、そして共同声明を発表した。その中で「朝鮮戦争の終結」が確定し次第、シベリア鉄道を釜山まで延長し、韓国とヨーロッパを結ぶ鉄道とすること、石油、天然ガスを韓国がより多くロシアから買い付けることなどが盛り込まれている。いずれも、ロシアの要望に沿った提案であり、この秋ごろにはプーチンが訪韓するだろう。

 文在寅は外交がうまい。この首脳会談でプーチンが何分遅刻したか、報道は無いが、定刻に来ていたのではないかと思う。日本の安倍政権は完全に見くびられている。これでは韓国に対ロ外交は必ず負ける。韓国と日本は「得意な産業」が似ているので、韓国を重視すれば日本は軽視される。

アベノミクスで景気が上向いているという淡い幻想
アベノミクスで景気が上向いているという淡い幻想   文大統領はプーチン大統領と会談  
 21回も安倍はプーチンと首脳会談をしているが、3回目の文在寅に「美味しいところ」は持っていかれるだろう。なぜ特段の用もないのに安倍はくるんだ、というのがプーチンの率直な感想だろう。シベリアの開発や天然ガスのパイプラインの話でも持ってくれば、話し合いにもなろうが、「イチゴの栽培」などのチンケな話では会う気も起こるまい。さらにそのうえ「北方領土がどうのこうの」というのだから、ロシア韓国ラインが主流になっていくだろう。

 上のグラフにもあるように、安倍政権というよりも「竹中平蔵」を経済に関与させて以降、日本経済の衰退は目を覆うばかりである。労働者世帯収入の中央値は低下の一途でもうすぐ30年前と同じになる。経済的にうまく行っていない韓国でさえ、2倍程度の成長はしているのに、よくこれで国民が我慢しているものだ。

                           2018/06/21   聯合ニュース
ロシアを国賓として訪問している韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は21日、モスクワの下院本会議場で演説し、「今、朝鮮半島では歴史的な大転換が起きている」として、「南北米は戦争と敵対の暗い時間を後にし、平和と協力の時代に進んでいる」と述べた。韓国大統領がロシア下院で演説するのは初めて。

    ロシア下院で演説する文大統領
             ロシア下院で演説する文大統領
 文大統領は「朝鮮半島に平和体制が構築されれば、南北の経済協力が本格化し、ロシアとの3者協力に拡大する」との見通しを示し、「3者協力は鉄道・ガスパイプ・電力網の分野ですでに共同研究など基礎的な議論が行われた」と説明。「3者の鉄道・エネルギー・電力協力が行われれば、北東アジアの経済共同体の強固な土台になる」として、「南北の強固な平和体制は北東アジアの多国間平和安全保障の協力体制に発展できる」と訴えた。

 また、「朝鮮半島の恒久的な平和のため、シベリア鉄道が私の育った朝鮮半島の南端、釜山までつながることを期待している」とし、「韓国と北がユーラシアの新しい可能性に参加し、ユーラシアの共同繁栄を実現することに協力してほしい」と呼びかけた。


 北朝鮮に対する制裁が解除されれば、直ちに南北とロシアによる事業に着手となっているが、「平和協定締結」はいつになるのか。9月のアメリカの選挙前までにはトランプはやってしまうだろう。テレビでの放送の関係から、ホワイトハウスに金正恩を呼んで首脳会談というのが一番可能性が高い。北朝鮮が非核化しないのではないか、ミサイルの破棄に応じないのではないか、などとの憶測もあるが、「中国」がそれを望んでいるのだから、北朝鮮は必ず実行する。意外と早い時期に制裁解除が行われるだろう。  
                            2018/06/22   聯合ニュース
 韓国とロシアはシベリア鉄道と朝鮮半島縦断鉄道(TKR)の連結に関する共同研究を続けることにした。9月の東方経済フォーラムで文在寅(ムン・ジェイン)大統領が提案した「九つの橋」事業を具体化するため「九つの橋行動計画」を用意することで合意。サービス・投資分野における自由貿易協定(FTA)締結交渉の早期開始についても努力することで一致した。国賓としてロシアを訪問している文大統領は22日(現地時間)午後、プーチン大統領と会談し、このような内容を盛り込んだ32項目からなる共同声明を発表した。

 朝鮮戦争の終戦宣言と休戦協定の平和協定への転換が実現する過程で北朝鮮に対する制裁が解除されれば、直ちに南北とロシアによる鉄道連結事業に着手するとの意向を示したものと受け止められる。朝鮮半島情勢については、プーチン大統領が朝鮮半島の恒久的平和と繁栄のための韓国の重要な役割を高く評価し、板門店宣言の採択を歓迎する立場を表明。文大統領は朝鮮半島問題の解決を目指すロシアの建設的な役割を高く評価した。


 中国と北朝鮮は一体どうなっているのか、というとしたのアジアプレスが述べていることに間違いは無いであろう。国連の制裁は表向き行われているが、実質は以前のような「抜け穴」を黙認する程度の交流であろう。ただ、本格的な投資をするわけではないが、アメリカが「非核化への前進」とみなす行為があれば、早い段階での投資が行われるだろう。それに韓国が鉄道、高速道路、ロシアがエネルギーで投資を促進するだろうから、20年もすれば立派な工業国へ変身しているかもしれない。

 特区かなんかを造って「カジノ」さえありうる。日本と競合するかもしれない。カジノ産業など、利権を考えなければ普通なら手出ししないものだ。国家プロジェクトでワアワアいうような政策ではない。

                            2018/06/22   アジアプレス
鴨緑江と豆満江の二本の川を境とする北朝鮮と中国の国境は1400キロに及ぶ。この20数年間、大小の密輸が活発に行われてきたが、金正恩政権が核・ミサイル実験のペースを上げた2016年頃から、中国が厳格な国境警備を敷いて「穴」を塞ぎ、壊滅に近い状態になっていた。ところが、5月の二度目の金正恩-習近平会談後から、中国側の警備が大きく緩み、「穴」は大きくなっている。

「3月までは中国側の警備が厳しくて、(内閣の)鉱物省傘下の会社がレアメタルを少しずつ中国に送っていたくらいだった。ところが、5月中旬から鴨緑江上流に貿易会社が集まってきて、ダンプカーまで使って「機関密輸」を活発にやるようになった。例えば、三池淵、天池、連勝、綾羅、ウンパサン、モラン、ピョヒャン、チョンリョン、ペクソル、ヨンプン、コンジャンドク、ヘグム、ナレなどの会社だ」

「機関密輸」は明け方に行う。4月までは中国側が容赦なく摘発するので、品を没収されることがしょっちゅうだったが、今はすっかり警備が緩んだ。税関を通さずに貿易やっているようなものだ」
「一昨年から警備が厳しくなって国境は殺伐としていた。税関検査も厳格になり、荷を一つ一つ解いて申告書類と対照し、違反があると商社に罰金まで課す徹底ぶりで、通関に手間取って倒産する商社もあった。ところが5月に入って一気に緩んだ」

金正恩氏が、韓国、中国、そして米国との首脳会談を実現させたことについては、北朝鮮国内では評価する声が高まっている。制裁によって急速に悪化した経済の改善を期待する声が多い。


 北朝鮮は日本を相手にしていない、とようやく言う人が出てきている。中国は元から「黙殺」している。ロシアもプーチンの姿勢から見て中国と同様の態度に変わっていくだろう。韓国は文在寅だから、全く相手にしないというわけではないが、今のように「中国敵視」政策を取り続けるなら、中国との関係から徐々に日本から離れていくだろう。当てにしている「アメリカ」も、その可能性がある、という段階に入ってきている。
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