最近のWBSのニュースを見ると『韓国経済』礼賛のような、コメントをよく耳にする。韓国の「サムスン・LG」の猛追は小ブログでも随分前に取り上げたので、驚くに値しないが、あのように韓国を見習うべきだ、との論調はいただけない。
サムスン 本社ビル 確かに数社が、グローバル企業へと成長し、韓国の指標を押し上げ、世界でも注目を浴びていることは事実であろう。しかし、問題を抱えている。国民の生活が一向によくならない、一部の企業のみが利益を抱え込んで、国全体としては「行き詰って」いることも伝えなくては、報道として片手落ちであろう。
6月2日に行われた韓国の統一地方選挙は、事前の予想に反し野党が大躍進し与党の実質的敗北となった。野党の勝利は李明博政権に対する世論の批判を意味しており、李政権にとっては韓国哨戒艦撃沈事件をめぐる北朝鮮に対する強硬姿勢など、今後の対北政策でブレーキをかけざるをえない情勢となった。(産経新聞 引用)
韓国の政策が「範」とすべきものなら、時の政府が大敗北するはずがない。韓国経済の好調は「国民とかけ離れた所」での好調であって、小泉内閣のときの「戦後最長の好景気」と似て「国民」に何ももたらさなかったのであろう。
以前「この独り言」で、韓国社会でも「高給」を得て、裕福な暮らしをしている者も多数いよう。しかし、四人に一人が貧困層だとか、月収6万以下だとか言われると、韓国民は本当に幸せなのかと疑いたくなる。
貧困層は更に増えていくだろう。日本でも「自由競争」「自己責任」「事後主義」の名の下に構造改革が進んだ。その結果を国民は善しとしなかったから「政権交代」にまでなっていった……と書いた。
私は時間も金もなく (金のほうかな?)韓国を実際に訪れたわけでもないので、大口は叩けぬが、「旅」を中心とするブログの中で、その真実の一端を見出すことが出来ると思う。残念ながら「経済のブログ」には、余り見られない。
「山歩きの部屋」さんより引用 帰国準備の為 ホテル一階ロビーへ下りると黒塗りのベンツが20台?
いゃもっと止まっていたかも???何事かと!!
もしかして大統領でも来るん?
もしかして イ・ビョンホンでも来るのかな?(笑)
(いゃ~そんな事なぃなぃ!)
時間が来たので一階ロビーへ、、、
すると 大きな飾り付けをした花輪がずら~~~~~っと並んでいます
それにしても ベンツに乗ってくるんだから~財閥の息子?娘???
そう言ってると ガイドさんが!
「違いますょ~現代グループのお孫さんの1歳のお誕生日を祝う会ですネ。」 ヒェ~~~~~~~~~~~~~!!
なんてこった!!
それにしても すご過ぎるわね~
財閥には叶わない・・・
もっと他にお金の使い道あるだろうに~南大門あたりの坂道に建つお家と言ったら・・・
そりゃ~ひどい風景だったこの寒さで 窓にはビニールを張ってるし~
屋根も!!青いシートが!!ミョンドンでは 今もものごいを見かけるしー
あの寒い-10度の中 地下通路で座ってる青年も居た。 (引用終わり) 投稿された意見の中にもなるほどと納得させられるものも多い。
経済評論家よりも、余程説得力がある。
(以下引用) 韓国ねぇ…………
韓国といえば、道路はボコボコで車線の塗装ははげているし
飲食店の灰皿には痰がたっぷりと溜まっているし、
飲食店の紙ナプキンはトイレットペーパーだし、
いまだ牛を使って田んぼを耕しているし、
地下鉄では物売りが闊歩しているし、タクシーはボッタくるし
まぁ、いろいろと遅れていると感じた
記者は自らの足で現実の韓国を見て来てはどうかな (引用終り) 報道関係者には耳の痛い発言であろう。私も同感である。記事を書き、あるいは放送する者は「もう少し地道な」取材を重ねることを期待したい。もう1つ、参考になるご意見が合ったので載せておこう。
(以下引用) それでは90年代以降、対円で4分の一に暴落し、現在でも3分の一レベルのウォンであるから、90年代に比べて、日本人が円を持って韓国に行ったら、3倍の価値の円で、わんさかと買い物が出来るかというと、実は違う。
ここにも韓国経済の弱さがある。
90年代、100円=400ウォンの時代で、実質、日本の70%位の物価感覚であったが、今の、レートでもその感覚は殆ど変わらない。
おかしいだろ?つまり、ウォンは1/3に暴落し、輸出競争力は付いたけれど、物価はインフレで、国民の生活はきつくなっていることが想像できる。
これが、韓国経済の実態だ。 (引用終り) 多分、経済の専門家ではない、一般人の意見だが、余程こちらのほうに説得力がある。今、韓国を手放しで誉めている連中の本当の狙いは、韓国がEUなどと関税を撤廃する条約を一足先にむすび、あせる経済団体が「TPP加盟」を進めるねらいであろう。
この「TPP」も、本当に国民にとってよいことなのか、必要なことなのか、よく吟味する必要がある。
先日も「アメリカの中産階級」が崩壊していることは述べたが、この加盟の『負』の部分の説明が全くない。
農業の壊滅だけではすまない。中間層の国民が「地球の反対側」の人々と職を争い、職を失っていく現実を「誠意」をもって説明する必要がある。
もちろん、こういう「負」の部分があっても、加盟する必要のある場合もあるだろうが、早期に加盟していないと日本の国益が損なわれるというような抽象論だけで加盟を急ぐべきではあるまい。
昨年、ゴールドマンサックス社は南北が統一された場合、経済規模がフランスとドイツを凌駕するものであり、40年後には日本さえ追い越す可能性があるという報告書を出した。彼らの鋭い嗅覚は、ここに「利益」を嗅ぎつけたのであろう。
しかし、冷静な判断が必要である。日本は「焦る」必要はない。
‘ウォン安になれば輸入が減り輸出が増える’という常識は特に対日貿易では通じない。ウォンの対円相場は年初の100円=840ウォンから100円=1373ウォンと60%のウォン安となった。それでも日本製品の輸入は減るどころか膨らんでいる。
今年に入り先月20日までの対日赤字は255億ドル。この勢いだと今年も昨年(299億ドル)に続き過去最大の赤字記録を更新する見通しだ。
韓国は日本製部品・素材で輸出品を作る構造だ。そのためウォン安になっても輸入が増えるのだ。
アメリカの言いなりになって加盟を急ぐようなことがあってはならないと心配するのは私だけではあるまい。菅内閣は、今支持基盤がもろく、政権維持に懸命になっているように思える。--アホな大臣の失言が、それに輪をかける。--
国民の生活が第一、と「言った」あのときの気持ちを思い出して欲しい。
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