FC2ブログ

【戦争にひた走る国】 渋野日向子の「全英オープンの優勝」の陰で続く『日韓の泥仕合』、マスコミがさらにその火にガソリンをまく。文在寅が使った『賊反荷杖』をNHKは「盗っ人猛々しい」、徐台教さんは「道理に合わない」。どちらが韓国での使い方に近いのか

 さすがに暑すぎて記事を更新することができなかった。37,8度は地獄の猛暑である。感覚的には「空気が触れる(その空気と別の気温の空気の境がわかるような)」ような暑さだ。ご存じのように、今九州は台風通過で気温が下がっている。27~8度程度で過ごしやすい。ありがたい「熱帯低気圧」である。

 記事をかけなかった間に大きな出来事があったので、記録しておかねばならない。それは「韓国をホワイト国から外す。」という決定を発表したことであろう。これとは対照的に、渋野日向子の「全英オープンの優勝」という気持ちのいいニュースもあった。

メジャー初優勝
        みんなが『喜びを分かち合う』素敵な優勝であった。

 政治の世界では、これとは逆に「泥仕合」が続いている。日本のコメンテーターはすっかり忘れているが「安倍晋三」は、『河野談話、村山談話の破棄』を唱えて登場した内閣である。国と国との約束の破棄を訴えてきた。それはうまくいかなかったが、その姿勢は今も変わっていない。「文在寅」は『慰安婦合意の破棄』を訴えて登場した。いずれもそういう観点から見ると、『国と国との約束の破棄』を訴えていたのである。文在寅の方はそれをやってのけたわけだが、こんな両者ではうまくいくはずもない。

 両者とも大した政治的結果を残していない。安倍晋三は「朝日新聞を誹謗し、記事の撤回と謝罪を勝ち取った」程度が政治的成果だろう。かたや「文在寅」は『南北融和』を途中までは順調に進めたが、最近では足踏みし、「米朝直接会談」で影が薄くなっている。経済はうまくいっていなかった。もちろん、韓国ばかり言っていられない。日本も同様、経済は全くうまくいっていない。

                    2019年08月06日  時事通信
  安倍晋三首相は6日午前、広島市内で記者会見し、韓国の文在寅大統領との首脳会談に臨む意思があるかを問われたのに対し、「韓国には日韓請求権協定をはじめ、国と国との関係の根本に関わる約束をまずはきちんと守ってほしい」と述べ、否定的な考えを示した。

 財界と全くうまくいっていなかった文在寅を救ったのは、皮肉にも「日本政府」という結果になるだろう。今回の『韓国制裁』で一気に韓国世論が「結束」をし始めた。今まで与党支持者は「反財閥」の考えで、大企業に冷たく当たっていたのが、堂々と政府資金で採算を度外視して「研究開発」ができるようになった。文化交流や観光でもこれからは大きな影響が出よう。九州などは地理的条件もあって、韓国、中国、台湾の観光客や留学生がなくては経済が成り立たないのではないか、と思えるほど依存している。

 近くのJRの駅で20代の若い人々からは『日本語以外』の言葉しか聞かれないような状況だ。太宰府天満宮もお賽銭を入れるのに5列6列の行列に並ばねばならないほど、外国人に頼っている。ここ数か月で国内状況がどう変わるか、見ものである。

 7月4日の『参院選公示日』に合わせての韓国制裁だった。増税という「ハンデ」を背負いながらの参院選において、最も強力に政府支持を後押ししたのは、まさにこの「韓国制裁」だった。安倍内閣でなければ、これほど表立って「国と国の約束を守らない韓国」に対して「徹底した制裁」を加える内閣は今まで存在しなかっただろう。もし万一政府が言うように「輸出手続き上の変更」であるなら、当該企業に「経産省」から文書で、「輸出管理が厳しくなるので、適正手続きを確認するように」程度の通知で済ませればよいはず。それを発表の7月2日から安倍首相をはじめとする政府幹部が報道機関に対して「国と国との約束を守らない、全く信頼のおけない国を優遇などできるわけがない」と訴え続け、「そうだ、やっちまえ」「国交断絶だ、いやなら日本から出ていけ」と支持者の熱狂の火に、携行タンクでガソリンをまくようなことをし続けた。なぜ、7月4日だったのか、いまだにだれも回答を示していない。本来なら「参院選の話題」となるべきを「韓国制裁一色」に染めたのだ。

 ところが、WTOで「政治目的」ととられる恐れが出てくるや否や、「単なる手続き上の問題」、「輸出量に大きな差が出るとは考えにくい」などと、7月4日ごろとは打って変わっての政府解説、テレビコメンテーターの解説に様変わりする。テレビ局はビデオをもう一度見直して、自局がなんと報道したか、検証すべきだろう。経済に疎い文在寅政権も、選挙対策に使われた(そう思っただろう)「韓国制裁」に対しては緊急対策を打ったが、即効性はないといわれている。

 5%程度の政権支持率アップに気を強くした安倍政権は、さらに、「ホワイト国からの除外」を発表。「国際的な約束を踏みにじる国」と主張し、その韓国に強く出られるのは「安倍政権だけだ」と国民に訴えたわけだ。今の支持率はこうしてさらに5%の上積みがなされた結果である。もちろん、この話はここから始まったわけではない。『慰安婦問題』から始まったわけだが、表面上は日本側が謝罪の言葉と10億円の基金の設立という『慰安婦合意』で折り合ったわけだ。支持者の中には「落胆」が広がった。

 まもなく、安倍晋三自身は「合意内容」を全く意に介していないことが支持者に伝わる。今でも、在外公館を使って、「慰安婦の否定」「慰安婦像の撤去」を働きかけている。ヘイトデモも「表現の自由」を押し立てて、擁護する。どこかの「慰安婦像」は、表現の不自由で「撤去」された。外から見ていればはっきり分かる。文在寅支持者の「慰安婦合意破棄」は、本音の日本への攻撃である。もちろん、「慰安婦」の中には今度の基金からいくばくかの「金銭」を受け取ったものもいようし、受け取りたいと思ったものもいる。慰安婦を離れて「政治ショー」になっている感が強いのも事実だろう。日本の『拉致被害者救出ショー』と同様である。

 日韓関係が泥沼化と言われているが、それを煽っているのは両国のマスコミに重大な責任がある。最近ではNHKがニュースで取り上げた「文在寅大統領の閣議での発言」での言葉だ。
ムン大統領は2日の緊急閣議でも「加害者の日本が盗っ人猛々しく大声をあげている状況を決して座視することはできない」と述べるなど対抗姿勢を鮮明にしています。盗っ人猛々しいは江戸時代にできた日本の慣用句である。韓国にはない。いったい「どう言ったのか」。だれがどんな根拠で「そう翻訳したのか」、私は知りたい。

                          2019年8月5日  NHK
韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、日本政府が輸出管理の優遇対象国から韓国を除外することを決めたことをめぐり「南北間の経済協力で平和経済が実現すれば、われわれは一気に日本に追いつくことができる」と述べ、みずからが最優先課題に位置づける北朝鮮との経済協力を絡める形で国を挙げた協力を呼びかけました。

この中で、日本政府が輸出管理の優遇対象国から韓国を除外することを決めたことをめぐり「日本は決してわれわれの経済の飛躍を妨げられない。むしろ経済強国に向けたわれわれの意志をさらに強くする刺激剤となる」と主張しました。そして「日本は経済力だけで世界の指導的地位に立つことはできないと悟るべきだ」と改めて日本政府の対応を非難しました。

ムン大統領は2日の緊急閣議でも「加害者の日本がぬすっとたけだけしく大声をあげている状況を決して座視することはできない」と述べるなど対抗姿勢を鮮明にしています。


 少し探してみると 「コリアン・ポリティクス」編集長の徐台教さんが文在寅大統領の立場表明の全文訳を載せているのを発見。その一部を紹介しよう。さらっと全文に目を通したが「盗っ人猛々しい」がないのである。代わりにあるのが『賊反荷杖(道理に合わない意)』という言葉で、「道理に合わない」と訳されている。いや、それよりも『賊反荷杖』という4字熟語であったことがわかってよかった。かりに「盗っ人猛々しい」と訳すにしても、元の4字熟語は載せておくべきだろう。本来はどういう意味で使うのか、普通ならNHKを信じるのだろうが、日米首脳会談におけるオバマ大統領の辺野古基地への言及の日本語訳が「大統領の発言とは全く別の同時通訳」になっていたこともあり、今では完全な信頼は置けない。

         2019年8月5日  徐台教 「コリアン・ポリティクス」編集長 
2日午前、日本政府による「ホワイト国」除外を受け、同日午後に韓国の文在寅大統領が立場を表明した。全文訳を掲載する。対話での解決を望むとしつつも、「日本に勝つ」という強い覚悟を感じさせるものだった。

「加害者である日本の『賊反荷杖(道理に合わない意)』の立場で、逆に大きく出る状況を決して座視しない」とし、「日本政府の措置状況にしたがい私達も段階的に対応措置を強めていく」という立場を示し、「私達の経済を意図的に打撃するならば日本も大きな被害を甘受しなければならないだろう」と警告した。日本側の意図についても、「大法院(最高裁判所)の強制徴用判決に対する明確な貿易報復」と位置付け、「『強制労働禁止』と『三権分立に基づく民主主義』という人類の普遍的価値と国際法の大原則に違反する行為」と見なした。


 「道理に合わない」程度の意味なら、文在寅の演説はさほど「礼儀を失する」わけではないが、「盗っ人猛々しい」なら、日本人の多くが反発することは間違いない。報道機関として「盗っ人猛々しい」が的確な訳であったかどうか、検証する必要がある。
 注 「盗っ人猛々しい」 ※ 盗みや悪事をしながら平然としていたり、それを咎め(とがめ)られると開き直ったりする者を罵る、江戸時代から使われた言葉である。


                        2019.08.04  聯合ニュース
日本政府による「ホワイト国(優遇対象国)」からの韓国除外決定を受けて文在寅(ムン・ジェイン)大統領が2日の緊急閣議で日本政府の対応を批判したことに対し、日本の佐藤正久外務副大臣が「無礼だ」と非難したことについて、「次官級の関係者が相手国の首脳に対し、こうした下品な言葉を言うのが果たして国際的規範に合致するのか疑問」と強い不快感を示した。

 こうやって、マスコミがあおり、政府は支持率対策で「強硬姿勢」しか見せない。今韓国では「反安倍運動」が盛んになってきているという。韓国国民の根本に「善良な日本人」と「安倍的な少数の日本人」が頭の中にあるのだろう。まさか、毎日テレビで「韓国人の無法」をトップで流し、「メシウマ」とそれを娯楽にする大勢の日本人がいるなどと考えてはいまい。いまや、6割程度の日本人が「嫌韓思想」に汚染されている。もちろん、それを強力に支援する「政府」の後ろ盾があるわけだが、7年間はあまりにも長すぎたわけだ。





スポンサーサイト