スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

福島第一原発爆発事故の基礎知識Ⅲ  柏崎刈羽原発の教訓生かせず

 フランス原子力安全機関(ASN)のラコスト総裁は14日、日本の福島第1原発の事故について「米国のスリーマイル島の事故(79年)より深刻だ」との見方を示した。AFP通信が伝えた。
 総裁は日本が事故の深刻度を、国際原子力機関(IAEA)が決めた8段階の尺度で「4」としていることについて、「(さらに深刻な)5以上で、6程度との感触がある」と指摘。                【3月15日 毎日 引用】

 最近、こうやって導入の部分を書いていると、情況がまるで違う「ニュース」が飛び込んでくる。外国の動きを紹介していると、である。何か安心の材料はないものか、と探していると、アッタ、あった。
 マサチューセッツ工科大学のJosef Oehmen博士による今回の事故の解説の日本語訳。ちょっと長いですが、わかりやすい立体の図入り。読むといくぶん安心できます。と紹介されている。

MIT研究者Dr. Josef Oehmenによる福島第一原発事故解説 というものである。      (http://news.livedoor.com/article/detail/5414245/)

 私は3月12日に日本で起こっているいくつかのトラブル──日本の原子炉の安全性──に関して心の平穏を与えるために、この文章を書いている。率直に言って状況は深刻だが、コントロール下にある。そしてこの文章は長い。しかし、この文章を読むことによってこの惑星に一緒に住むあらゆるジャーナリストよりも原子力発電所について詳しくなるだろう。

今までそしてこれからも深刻な放射能物質の漏洩は決して起こらない。


 そして、この記事を紹介しているBLOGOSさんは、次のように述べている。

 炉心溶融が進む最悪のシナリオを通ったとしても、環境中への影響は極めて限定的に封じ込められることに留意して欲しい。40年前に建築された原子力発電所が、想定基準値をはるかに超えるM9.0という地震に遭遇し、その中で機能不全に陥りながらも最後の一線を超えないように現場の方々の不眠不休の努力が続けられている。

 そんな中で、根拠なく不安を煽り立てるような言説を流すことは、彼らへの冒涜であるばかりか、無用な社会混乱を引き起こし、不測の事態を誘発しかねない。正しい情報を正しく理解して、必要な行動をとるようにしたい。


 その通りである。「流言飛語」にならぬように注意しなくてはならない。が、「原発」は「我々素人」の想像の域をはるかに超えている。

 1~3号機のように稼動中の原子炉であれば、問題が起こるのは「一般人」でも何とか理解できる。--緊急停止装置が働いたのだから、安心と多くの人は初め思ったが、今では余熱を冷やさないといけない程度の理解はし始めている。--

 しかし、4~6号機のように、定期点検中で、動いてもないものは「全く安心」と思っていたが、さにあらん。4号機が爆発、火災が発生したのである。
                         (以下 産経新聞 引用)

 震災発生時に定期検査中で停止しており、安定しているとみられていた東京電力福島第1原子力発電所4号機の使用済み核燃料貯蔵プールで15日、水素爆発が起きた。

 同燃料の防護壁は破損した建屋と放射線を通さない水だけ。その水が失われると、過熱して溶融し、放射性物質(放射能)が漏れ出す恐れがある。各号機の建屋内には大量の同燃料が保管されており、新たな危機への対応が急務となっている。

 爆発と火災が起きた4号機のプールには783本の燃料が保管されていた。建屋の5階部分にあり、通常は水を循環させ、水温を40度程度に維持している。しかし、震災後、循環のための電源が失われ、85度程度まで上昇し、水位も低下していたという。

 爆発は、燃料棒が露出し、被覆管に蒸気が触れ、水素が発生して起きた可能性がある。水は、放射線を遮蔽するとともに燃料の持つ熱を冷ます効果があり、十分に水を張っていればプールサイドを人が歩いても問題ない。燃料棒の長さ4メートルに対し、プールは11メートル程度の深さで設計されている。

 貯蔵プールでは、水深を十分に保っておくことが不可欠で、水がなくなると、原子炉の格納容器のような防護壁はなく、極めて危険な状態になる。
使用済み燃料の冷却年数
  使用済み燃料というものが、結構厄介なものだと言うことが分かる。

 一方で閉鎖された原子炉とは違い、水の再注入は容易とみられるが、危険な状態で近づけず、水があるのかどうかも確認できない状態が長時間続いている。

 全国の原子力発電所では、使用済み核燃料を再利用するプルサーマルのために大量の使用済み燃料を保管している。       (引用終り)

 電気事業連合会によると、全国では計1万3530トン(平成21年9月末)あり、年900~1000トンの使用済み核燃料が発生している。燃料は十分に冷やしたうえでキャスクと呼ばれる容器に入れて、再利用することになっている。しかし、プルサーマル計画の進行の遅れなどで、各発電所の貯蔵プールに、多くがそのままの状態で保管されているのだ

使用済み燃料プール

 使用済燃料貯蔵プールでは、水を循環させて燃料を冷やす機構があるが、それが働いていないという。そうなると、燃料棒内の放射能が出す熱によって冷却水は沸騰し徐々に失われていく。

 燃料被覆管がむき出しになり高温になると被覆管材のジルコニウムが発熱酸化反応を起こしてますます温度が高まり、それがさらに酸化を促すという過程に入る。

 しかもその過程は燃料全体に急速に広がっていく。米国原子力規制委員会の文献では、このような事象をジルコニウム・ファイア(火災)と呼んでいる。

 そうなると、燃料被覆管はボロボロになり、燃料中の放射能からまずは揮発性のルテニウムが、さらにセシウムなどが飛び出してくる。これらの放射能は青天井から自由に飛び出し、風に乗って流れていき深刻な被害を住民に与える。このプールには燃料50トン分の放射能が現在蓄えられている。

 東電の資料には、使用済みの原子燃料の中には、燃え残りのウランと、発電中に新たに生まれたプルトニウムが含まれています。

 これらを取り出してもう一度原子燃料として使えるようにするため、使用済燃料は再処理工場に送られるまでの間、発電所内の燃料プールなどで安全に貯蔵されます。
と書かれているが、今回は安全に貯蔵されなかったことになる。

 次の文は、先の柏崎刈羽原発が地震に見舞われた際に「東電」に出された要望書(抜粋)である。

 使用済み核燃料貯蔵プールには、燃料棒が炉心密度に近い程、集積して保管されています。プールの水が少しでも失われた場合、特に最近炉心から取り出された燃料棒は急激に発熱し燃料被覆管のジルコニウム合金が発火して中の放射性物質、Cs-137などが遊離します。

 火災が拡大した場合、これは非常に危険な状況にいたります。7基すべての貯蔵プールに問題があった事実を軽く考えるべきではないと思います。

 外部電源喪失事故という特に沸騰水型原発では恐れられている事故となる。直ちに非常用のディーゼル発電機が起動することになっているが、この起動の信頼性は必ずしも高くなく、地震により起動しない恐れもある。

 炉心燃料は自動停止した後も高熱を発しているため冷却を続ける必要があり、これに失敗すると燃料は溶融して高濃度の放射能が環境に放出されることになる。場合によってはその後に爆発を伴うこともあり得る。(引用終り)  

 すでに、原子炉建屋付近は「放射線量」が強く、近づけないとも言われている。なんとか水を投入できればよいが、それが「かなわぬ」と判断されるなら、コンクリートで覆ってしまう、などの最終手段を速く決断し、地域の安全を優先させるべきであろう。広くもない国土なのだから。

 今回の件で、都市部の生活は「地方の犠牲」の上に成り立っているのだと思わざるを得ない。これは、日本全体の豊かな生活が、地球の反対側の人々の犠牲の上に成り立っていることの証 (あかし) でもあろう。

 東電「社長以下幹部社員」は、陣頭に立って「指揮」せよ。
 これに失敗して「会社存続」は有り得ない。

 最後まで、現場で奮闘されている「職員、作業員、消防隊員、自衛隊の方々」に感謝し、安全をお祈りする。



スポンサーサイト

COMMENT - 3

とおりがかり  2011, 03. 16 [Wed] 12:42

作業員さん風向きに御注意

作業員の皆さん。必ず風上に立って作業をしてください。
たとえば、3月16日(水)昼には、北西の風が吹いてます。
北西の風とは、北西から南東へ吹く風です。放射能発生源の
南東側は危険です。南東から北西へ吹く風ではありません。
報道で間違って発表した、東電責任者がいました。注意して
ください。なお、日本の科学技術の「殿堂」政府機関の中枢、
文部科学省によると、
「住民の健康被害については、(彼らには)分析する能力がない」
との事です。許容放射線量は従前・改定後も信頼性が謎なので、
健康診断をきちんとして後遺症が残らないように、がんばってく
ださい。言うまでもありませんが、私も応援しています。

Edit | Reply | 

とおりがかり  2011, 03. 16 [Wed] 12:44

作業員さん風向きに御注意

 作業員の皆さん。必ず風上に立って作業をしてください。
たとえば、3月16日(水)昼には、北西の風が吹いてます。
北西の風とは、北西から南東へ吹く風です。放射能発生源の
南東側は危険です。南東から北西へ吹く風ではありません。
報道で間違って発表した、東電責任者がいました。注意して
ください。なお、日本の科学技術の「殿堂」政府機関の中枢、
文部科学省によると、
「住民の健康被害については、(彼らには)分析する能力がない」
との事です。許容放射線量は従前・改定後も信頼性が謎なので、
健康診断をきちんとして後遺症が残らないように、がんばってく
ださい。 言うまでもありませんが、私も応援しています。

Edit | Reply | 

けろ  2011, 03. 16 [Wed] 13:58

はじめまして。
検索してたどり着きました。
私の周りでは、現実感がないのか爆発に対して、皆あまりよく
わかってないようです。
福島第一原発3号機はプルサーマルだという事について、まったく
といっていいほど報道されないのは、何ででしょうか?
パニックにならないための報道管制などしかれているのでしょうか?
現場で作業されている方の安全をお祈りします。

Edit | Reply | 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。