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国民はいつから騙されたのか?   福島原発事故を検証する Ⅰ

                          [追記:注]リンクはフリーです
 3.11の大地震と津波の映像に、心奪われ放心状態の時に、「原発事故」が起こった。もう、1ヶ月にもなる。マスコミも、そろそろ検証をして良いころではないのか。国民はいつから「情報操作」されだしたのだろうか。

 そもそも、原発のニュースの「背景画面」が、ずっと「正常な」福島原発の写真だったことに違和感があった。
   福島第一原発 写真
 30キロ以上も離れたカメラからの爆発映像では、我々「貧弱な想像力」しかない者にとって、危機感が生まれてこない。が、余りに「安全・安全」と言うものだから、あちこち「原発」について勉強してみた。

汚染グラフ

 上のグラフを見ていただきたい。と、その前に赤文字で書いてある注意書きを読んでおかねばならない。しかし、普通グラフを見る際は、イチイチ気にしないで見る。それが相手の思う壺だろう。学習塾の合格者数のグラフに似ている。 (笑)

 簡単に言えば、横線が入るたびに別の単位になっているようなものだ。最初の山は、一号機のドライベントの影響であろう。(注: 爆発を防ぐために、原子炉内の空気を直接外気に逃がすための装置) それによって以前より100倍以上汚染されたのであろうが、グラフでは4~5倍程度にみえる。

 次に3つの山があるが、これは3号機のドライベントであろう。数値が1000μSvを超えているので、当初の200倍以上の放射能の量になっている。が、6倍程度にしか見えない。しかし、ここまでは政府も東電も「遅ればせながら」情報を出してきた。

 何とか冷却されていたはずの2号機が、係員が1・3号機を見回っている間に、電源が落ちて「空焚き」状態になってしまった。ここからは推測だが、原子炉の爆発を防ぐために、ベントを開放したのだろう。次の山の数値は以前のモノとは単位がちがう。

 3号機の4~5倍の汚染度合いである。当初の1000倍の汚染度合いになる。そして、2号機の水素爆発が起きたらしい。--この映像も写真もマスコミは公表していない。--マスコミの記者諸君も、放射線量の関係もあろうから、各社一人ずつ代表を出し、現地に交代で入り、報道すべきだ。今のように、東電本社で「偉そうに」社長を吊るし上げるだけでは何の役にも立たない。大本営発表の記事と変わりはない。戦争の真実は「戦場で取材」してこそ、分かるのではないか。

 そして、4号機の火災である。単位がまた、ここで変わっている。
 何と10000μSvを超えているのである。当初の2000倍以上になっている。このグラフだと全く目立たないが …… 

 4号機の火災は報じられたが、その映像も写真も見たことがない。海外の通信社 (press TV) で1ヵ所だけそれらしき写真があったので下に掲載しておく。
press TVの福島原発爆発の写真
 福島原発のニュースの一部として挿入されているが正しいかどうか分からぬ 

 この事件に対して、当時マスコミはどう報道していたのであろうか。(引用元は省略)
 
 定期検査のため、運転停止中の福島第一原発4号機で15日午前6時ごろ、大きな音が発生、東電が確認したところ、原子炉建屋の5階屋根付近に損傷を確認した。その後、4号機の現場の状況を確認していたところ、9時38分ごろ、原子炉建屋4階北西部付近に出火を確認した。
 
 「東京電力」は16日朝、会見を行い、福島第一原発の4号機で、15日に続き、2回目の火災があったことを明らかにした。東京電力は16日午前8時現在、炎は見えなくなっていると話している。

 東京電力によると、火災があったのは福島第一原発4号機の原子炉の建物4階で、16日午前5時45分頃、福島第一原発4号機の中央制御室にバッテリーを運んでいた東京電力の社員が戻る際に、原子炉の建物4階の北西部から炎と煙が上がっていることを確認した。爆発音はなかった。

 火災発生当初、現場は放射線量の値が高いために近寄れず、消火活動が難しい状態だったという。火災を確認してから約1時間後の午前6時40分、正門付近で毎時837マイクロシーベルトという高い数値の放射線量が測定されたという。

 4号機は地震発生前に定期点検に入っていて、もともと停止していたが、15日朝にも建物内で火災が発生していた。16日朝に炎が確認されたのは、15日の火災と同じ場所とみられている。

 4号機には、15日の火災で壁に8メートルの穴が2か所開いていた。東京電力は、この穴を利用してヘリコプターから使用済み燃料のプールにホウ酸を投入することを検討しているという。ホウ酸には核分裂を防ぐ効果がある。

 正に「大本営発表」そのものである。後日、米軍などからの写真が公表され、4号機の壁には、8mの穴が2箇所ではなく、大半の壁と天井が「もはや無い」ことが、明らかになった。こんな記事をのうのうと書き、そのままで今日まで過ごしてきているのを見ると、「我軍、敵艦を多数撃沈せり」などと言う記事と重なってしまう。

 こんな報道陣しか持たない「日本人」は、正に不幸である。今回の事故報道に関して、報道関係者は、「自らを反省」する姿勢が欲しい。これでは、マスコミは信じられない。

 さて、「レベル7」への引き上げについて、こんな報道もなされている。

 福島第一原発では1~4号機が冷却機能を喪失した。東電は原子炉格納容器の圧力を下げるため、3月12日に放射性物質を含む蒸気を大気中に放出する「ベント」を1号機で実施。1、3号機の原子炉建屋では水素爆発が起き、多量の放射性物質が大気中に拡散した。放射性物質の飛散はほとんどが3月16日までに起きており、その後は減少している。安全委員会によると、現在の放出量は、ピーク時の約1万分の1に落ちている。

 福島第1原発事故が国際原子力事故評価尺度(INES)でチェルノブイリ事故に並ぶレベル7に引き上げられたことについて、放射性物質の放出量推計に当たった原子力安全委員会の代谷誠治委員は12日の記者会見で、レベル7相当の非常に高い値となる可能性を先月下旬には把握していたと明かした。

 安全委は同日、推計放出量は63万テラベクレル(ヨウ素131換算)と発表したが、代谷委員はこの数値も「1週間ぐらい前に分かっていた」と述べた。この一方で「レベル設定は原子力安全・保安院の役割。レベルが上がったからといって対応が変わるわけではない」と話し、レベルの引き上げを急ぐよう保安院に求めることはしなかったとした。

 何のことは無い。3月16日までに、放射能は出尽くした(今段階の情況では)、ということを報じている。国民は、すでに被曝しているのであって、マスコミの情報から「予防」できることはなかったわけだ。

 東電が「隠蔽」し、政府が「過小評価」をし、報道陣が「大本営発表を鵜呑み」にするのでは、この先の展開は暗い。報道陣としての自覚をしっかり持って、ここは、大いに反省してもらいたい。何の役にも立たなかったことを………

 そうでなければ、国民の代表であるかのように振舞い、正義の味方のような顔をし、「高給」をもらう価値も何も無いということだろう。

 原発事故は、長い戦いになる。このまま、順調に「冷却」が進むかどうか、怪しいモノである。今回の汚名を晴らすべく、国民の信頼を取り戻すべく、まずは、マスコミ人は「フンドシの紐」を締めなおしてもらわねばならない。


 
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