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放射線の影響はない、が政府結論。  無条件救済の法律を整備せよ。

 4月2日のブログに「第5福竜丸」と「チェルノブイリ」を取り上げたが、ご記憶にあるだろうか。2週間以上も前になる。そのころ、NHKの「汚された大地で ~チェルノブイリ 20年後の真実~」が、一部の人々の話題になっていたので、第5福竜丸から書き起こした。少し、振り返ってみよう。

 1954年アメリカは水爆の実験を、ミクロネシア東部にあるビキニ環礁で行った。

 当初6メガトンの予定であったが、どこかの電力会社と同じように、計算ミスがあり、15メガトンの威力のある水爆実験となった。(注:広島原爆の1000倍)そのため、米・政府想定の危険海域外の海上で操業中の漁船「第五福龍丸」が被曝をした。
  ビキニ環礁
 実験から (閃光と、きのこ雲を見てから) 3~4時間後には空全体を覆った雲から白い灰が降り始め、「第五福龍丸」の甲板に積もり始めた。まるで雪のように、甲板が白くなったそうである。頭や、手足にもついた。乗組員たちは、モップでそれを洗い流し、その汚染地域から、命からがら逃げ帰った。

 やがて乗組員23人には、放射線による火傷が生じ、顔はどす黒くなり、歯くきからは血が滲み出す症状が現れ、「急性放射能症」と診断されて、東大病院と国立第一病院に入院、治療を受けたが、 被爆から半年後の1954年9月23日、無線長久保山愛吉さん(当時40歳)が、苦しみながら死んだ。

 この事件で、アメリカ政府は200万ドルの慰謝料を、日本側に支払った。当時のレートで7億2000万円である。日本政府とアメリカとの公式の文書では、この「慰謝料」は、さんご礁を粉々にしたために、その粉塵を「第5福竜丸」に浴びせ、その大気を吸ったために、「肺」などを損傷した償いとして支払われたことになっている。誰も放射能の犠牲にはなっていない。これが、歴史の事実である。

 今度の福島の『事故』で、NHKの「汚された大地で ~チェルノブイリ 20年後の真実~」が話題になっている。しかし、このチェルノブイリの事故に関し、IAEAは、「この地域の癌の発病や奇形の発生と放射能との間に明確な因果関係は認められない」と結論している。

 今回の「福島第一原発」にしても、出荷停止した農村物や、強制避難させた土地などへの補償は行われようが、10年、20年先の「ガン、奇形児」について、誰が責任を持つのか。東電は、そのころもあるのか。政権も当然変わっている。

 個人個人が『電力会社や国』を相手に『訴訟』するのか。弁護士の費用を、裁判の時間的を、我々は負担できるのか。

 10年ほど前から進んだ「グローバル化」の波の中で、経済効率を追い求め、事後主義が --問題がおきてからお互いが裁判で争うという考え-- 取り入れられた。「我々庶民」が雇える「町の弁護士」と「東京電力の顧問弁護士軍団」との戦いでは、結果が見えている。

 我々には敗北しかない。 と主張したのだが、……
チェルノブイリ

今回の「福島原発事故」に、警鐘を鳴らし続ける有力ブログ「ジャーナリスト 木下黄太のブログ」さん が  官邸のホームページをみて、驚きました。 と、次のような記事をアップしている。  (以下引用)

 チェルノブイリ事故との比較          平成23年4月15日

チェルノブイリ事故の健康に対する影響は、20年目にWHO,IAEAなど8つの国際機関と被害を受けた3共和国が合同で発表し、25年目の今年は国連科学委員会がまとめを発表した。これらの国際機関の発表と福島原発事故を比較する。

原発内で被ばくした方
チェルノブイリでは、134名の急性放射線傷害が確認され、3週間以内に28名が亡くなっている。その後現在までに19名が亡くなっているが、放射線被ばくとの関係は認められない
*福島では、原発作業者に急性放射線傷害はゼロ、あるいは、足の皮膚障害が1名。

事故後、清掃作業に従事した方
チェルノブイリでは、24万人の被ばく線量は平均100ミリシーベルトで、健康に影響はなかった
福島では、この部分はまだ該当者なし

周辺住民
チェルノブイリでは、高線量汚染地の27万人は50ミリシーベルト以上、低線量汚染地の500万人は10~20ミリシーベルトの被ばく線量と計算されているが、健康には影響は認められない。例外は小児の甲状腺がんで、汚染された牛乳を無制限に飲用した子供の中で6000人が手術を受け、現在までに15名が亡くなっている。
福島の牛乳に関しては、暫定基準300(乳児は100)ベクレル/キログラムを守って、100ベクレル/キログラムを超える牛乳は流通していないので、問題ない

福島の周辺住民の現在の被ばく線量は、20ミリシーベルト以下になっているので、放射線の影響は起こらない

一般論としてIAEAは、「レベル7の放射能漏出があると、広範囲で確率的影響(発がん)のリスクが高まり、確定的影響(身体的障害)も起こり得る」としているが、各論を具体的に検証してみると、上記の通りで福島とチェルノブイリの差異は明らかである

長瀧重信 長崎大学名誉教授    (元(財)放射線影響研究所理事長、
                      国際被ばく医療協会名誉会長)
佐々木康人               (社)日本アイソトープ協会 常務理事
                      (前 放射線医学総合研究所 理事長)
                (中略)
 こうしたことも踏まえて、九州大学の吉岡先生に、このホームページの中身を伝えたところ、「チェルノブイリの本当の実体は、あの時代背景のソ連できちんとトレースされていないの歴史的な常識だろう」と言葉を失っていました。

 「僕はこんな話を平然と官邸がホームページに載せるとは思わなかった。原子炉の推進側の学者がある程度きちんと反省をはじめているのに、まさかこんな話をはじめるなんて。原子炉の学者よりも、こういう人たちの方が何の実像もきちんと確認せずに話をしてきているのは、僕には常識ですよ。信じがたい」と。

 危険が本当に回避できている状況も不十分な中での不確かな発言。「三号機も一号機もどのくらいもつかどうかが、相変わらずぎりぎりの状況なのに、原子炉のことだけでもわかっている学者の方が、まだましだよ」とまで、言われます。  (引用終り)      (詳しくは→) ジャーナリスト 木下黄太のブログ

 私は、この結論に驚かない。どの政党が政権を握っていようが、多分こうなる。死の灰を浴びても、何十ミリSvでも、「この地域の癌の発病や奇形の発生と放射能との間に明確な因果関係は認められない」が結論なのである。

 「自己責任」といわれるのなら、幼い子供やお母さんは、早めに避難するほうが良い。20年後、30年後に、今回の事件と病気の因果関係など「立証」出来るわけが無い。その病気も、放射能を浴びなくても、一般に存在する病気である。一般国民にとって、因果関係を立証することは、不可能に近い。

 菅総理や民主党にお願いしたいのは、「一定の汚染された地域」に対して、無条件で補償する仕組みを作ることである。学者や専門家の意見を聞けば、官邸のホームページの結論になることは、明白であって、ここは、政治決断しかないのである。

追記ドイツ気象台]  4月19日 午後9時予報
 海からの風により、汚染された空気は夜には関東・中部の上空から去っていく見込み。代わって中国・四国地方は注意が必要。この後、20日には北東風となり、関東地区は放射能濃度が上がる見通し
4月19日
追記右上のリンク下3つを放射能関係にしました。ご利用ください。

ノルウェー気象庁 …… 動画 汚染された空気の動きが分かります。 
ドイツ気象台   …… 静止画・動画 (一番下) 落ち着いた色合い。 
全国放射線マップ …… 自分の住んでいる場所の情報が得られる。

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COMMENT - 3

しゅう  2011, 04. 18 [Mon] 09:44

アメリカの賠償金

リュウマのパパ様

第五福竜丸のアメリカの損害賠償金は一人あたり200万円ですが?×23人で総額4600万円だと思います。

貴殿のブログはいつも参考にさせていただいております。
私は関東在住で妊娠中の妻が居まして、3月末より長崎の親戚の家に預けました。来月の出産も長崎でする予定です。会社の同僚や嫁方の親族等に「大袈裟だ。」「大丈夫だ。」と言われ、私も避難すると会社に伝えた時は、「こんな時にお前だけ逃げて、仕事もせずにじっとしているのか。」と言われました。また「うちの家族(私の上司の家族)は、子どももみんな死ぬ時は一緒だと言っている。運命なんだ。日本全国どこへ行っても原発はあるし、長崎にいっても放射性物質は飛んでくる。どうせ逃げるというなら地球の反対側まで逃げろ。」と嫌みまで言われました。

しかし子どもを守るのは親の使命・義務ですから、後で笑い話になるならそれはそれで良いと思い、とりあえず早い段階で嫁には長崎へ行ってもらいました。私自身はもう少し様子を見て、長崎へ避難するか決める事にしました。

長文失礼しました。いつもありがとうございます。気象台予測大変参考になりました。

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みなみちゃん  2011, 04. 18 [Mon] 10:24

今、試されているもの

無条件救済・・・これこそが歴史に残る、そして、人間の良心に忠実な結論です。ご指摘のとおり、放射能とガン疾病との因果関係の立証は、極めて困難です。現場作業員が20年後に、肺癌や胃ガンを労災申請しても、業務起因性の明確な医証なしとなる可能性が極めて高いです。タバコ、大気汚染、発ガン物質を含んだ食事等他原因はやまほどあります。当局は、全従業員の追跡調査を実施するとのことですが、それでも、厳しい状況は同じです。その情報の開示も保証されていません。厚労省が、ご都合的に情報を小出しにするのと同じです。決して、眼前の人の命を救おうという発想はありません。いつのときも「抽象的な多数の命を救う」という名目で、「現実の具体的な被害者」は切り捨てられたきたのです。それでも、ごくまれに、あまりにもひどすぎる場合など、事実上立証責任を転換して、裁判所の英断が下されるときがあります。しかし、原則的には、日本の裁判所は、国家権力にしっかりと組み込まれた行政機関のような側面が否定できないのでリュウマさんの予言は、このままでは間違いなく的中します。今、このとき、この予言のとおりでいいのか国民に問えば、「そんな非人間的なことは許されない」ということになるはずです。歴史的英断は、今、この瞬間しかできません。そこに踏み込まない限り、政府の救済策は陳腐で空疎です。国家保全のために命をかけて現場で作業している人たちを見殺しにするのか、殉教者に準じて遇するのか、神様が、人間を試しています。被爆即死者の補償を徹底するのは、当たり前でバカでもできることです。問題は、見えない被害を、如何に確実に今、救済しておくかということだと思います。政府が、「現場作業員は無条件救済する」という宣言をしたとき、日本という国は、過ちをただす国として世界に誇れる国家になるのではないでしょうか。
かりに従業員が1万人ですんだとして、予算は、1万人×1億円=1兆円です。こども手当をまってもらいましょう。作業員は、日本の未来のために命を削ったのですから。無条件救済、いい言葉ですね。決意がでています。昔は、武士は、腹を切って責任をとったですが、管さんも腹を切るのか、英断を下すのか選択して欲しいと思います。今回、その決断ができなければ、未来永劫、われわれは、殉教者に謝罪しながら生きていかなければなりません。放射能ばかりか、このような勇気を欠いた国民であるという負の遺産を未来の子どもたちに負わせたくない。無条件救済宣言こそ、未来への輝かしい希望宣言です。リュウマさん、今日も有り難うございます。





















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ナミ  2011, 04. 18 [Mon] 19:22

はじめまして

いつも見ております。
長男が産まれた時、チェルノブイリが起き、今のような情報のない中、広瀬さんの講演や本を読みあさっておりました。
今、この時にまさに同じことが起こり、息子は社会人となりましたが、乳幼児を抱えるお母さんたちの気持ちを考えると・・
冷静な記事、ほんとうにありがとうございます。
実にテレビのみの情報で満足している周りが多く、ユーチューブの見すぎじゃないの?と言われておりますが。
どうしてもっと知りたいと思わないのだろうか?と思うばかりです。これからもよろしくお願します。

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