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誰も来ない「外国人向け記者会見」   放射能被害は「確率的要素」も大きい現実

 先に紹介した「中部大学」の武田邦彦教授の昨日のブログに、写真と共に次のようなことが紹介されている。
             http://takedanet.com/2011/04/post_3a50.html

 外国の記者を相手にした保安院と東電の会見には、最近、記者1人、説明側10人ということが続いたが4月25日、ついに誰も記者は来なかった。無人の記者席に向かって、「誰もいないのに」説明をするという非人間的なことをする保安院の役人の姿が印象的だった。
        政府、東電による記者会見(外国向け)
          無人の記者席に向かって説明をする空虚さ 
 海外では福島原発の事故についての関心は強い。関心が強いので、保安院や東電の記者会見に出ても、ウソを教えられるので、聞いても意味が無いのだ。日本人として哀しい。

 日本人の記者会見は相変わらず盛況だ。事実と違うことを聞いても政府の言うことなら「黒も白」なのだろう。--以下省略--      (引用終り)
              
 なかなかの情報網を「武田教授」はお持ちのようで、これは「重大」なニュースである。外国特派員が「日本国政府や東電」の発表を全く信じていない事は、他のマスコミが報じていない。「日本人として哀しい」と述べられているが、「日本人として頭に入れておく必要がある」と私は考える。

 原発の危険性を指摘している「武田教授」によると、これ以上の悪化の危険性は「ほとんど無くなった」との事だ。今以上の放射能漏れは無いのだろう。
                                      (以下引用)
 これまで、爆発後の原発からは50万テラベクレルぐらいの放射性物質が放出されたと考えられますが、現在では1日あたり当時の100分の1ぐらいの放射性物質の放出があると考えられます。   

 今回の事故では、最初の放出が余りに多かったので、現在のように1日あたり150テラベクレルぐらいの量は「大した量ではない」ということになっていますが、普通の場合には大変な放射性物質の量ということが言えます。 (中略)

 よほどのことがない限り福島原発が危険な状態になることはありませんから、頭の中から福島原発のことは取り除いてしまい、自分やご家族のことだけに頭を使うという方がよいでしょう。

 ニュースではまだ福島原発のことをするでしょうが、「遠くで起こっていること」ぐらいの気持ちで大丈夫です.                (引用終り)

 心強い言葉である。専門的に見ての意見であり、さらに、世界から「その道」の専門家も集まっているのだから、まさか眼前で爆発はなかろうと思うが、私は正直「ここまで」安心感はもてない。--根拠はないが--

 さて、その「武田教授」が『被曝は取り戻せる』と、4月20日のブログで述べられているので、その文を紹介しておこう。           (以下引用)

 人間には「放射線によって障害を受けても、自分で回復する力」があります。つまり、その人の回復力を20としますと、被ばくが30とすると、10だけ損傷します.次の日に10で抑えれば理論的には回復力の範囲に収まります.

 たとえば、胸のレントゲンを1回、受けると50マイクロシーベルトの被ばくをします。医療の被ばくは別計算ですが、体の方は、0.11マイクロシーベルト(1時間あたり)なら回復しますから、15日で胸のレントゲンは忘れてもよいという状態になります.

 これと同じで、お子さんが雨に濡れて50マイクロシーベルトの被ばくをしても、15日間、注意をすれば回復することを示しています。ただ、今は周囲に放射性物質が多いので、少し時間がかかります。

1.被ばくは「足し算」ですから、最初に被ばくした人はこれから他の人より注意すれば合計で取り返すことができます(ウサギとカメの話を思い出してください)。

2.お子さんが雨に濡れたり、土で遊んだりすると、その時間だけは多い被ばくを受けますが、その後、注意をすれば「足し算」ですから、大丈夫です

3.食品も間違って2,3度食べても「足し算」ですから、大丈夫です。お母さんは頭の中に「少し被ばくさせてしまったから、これからこれに注意しよう」と思っていれば回復します

4.汚染されていることが判っている雑草、芝生は刈り取りましょう。土にしみないうちに直接、葉についたセシウムをとるためです.

5.お子さんはできるだけ地表から高いところで生活、移動をするように心がけてください.

6.余裕のある人(お子さんも含め)は機会を見て、遠くで体を休めてください。
                                       (引用終り)
 ICRP(国際放射線防護委員会)の勧告の話は数日前に書いたが、その中では、放射線の影響には「確定的影響」と「確率的影響」の2種類がある。と記されている。武田教授の「この意見」は、そのうちの確定的影響の考え方に基づくものでしかない。

 まあ、「このホーレンソウを1トン食べても……」とか「この水を70年間飲んでも」とか「プルトニウムは食べても安全」とかの御高説を述べられる学者・教授に比すれば、とても良心的な方と思うが、片手落ちの説明では無いだろうか。

 ICRPの考えでは、「確定的影響」--水晶体が濁る、ヒフがただれる、白血球の減少などの急性の放射線障害--は、足し算の考えでよいが--だから、年間50ミリシーベルトを超えないなどの基準をもうけてある--、確率的影響--発ガンや先天的奇形のような数十年後に現れると言われているもの--は、分かりやすい例えで言うと、「宝くじ」--当たりが発ガンという嬉しくない物だが--のようなもので、出来れば買わないに越したことはないが、どうしても買わなければならないなら、1年に10枚ぐらいまでにしなさい、という考えである。

 この考え方は「世界の趨勢」だと思う。日本産の農産物、海産物、はては工業製品、観光まで、世界中で忌避される理由なのである。誰もこの「宝くじ」は買いたくないのだ。1000枚買っても当たらないかもしれないが、10枚買っても当たる場合がある、そう考えられている。

 これが、統計学的に「有意な関係はない」と見なされる理由の一つであろう。誰もバカンスで「チェルノブイリで避暑」したいと思う人はいないのである。

 被曝した後で気をつけたからといって、取り返せるわけでも、大丈夫になるわけでも無い。はじめから「この宝くじ」を買わないに越したことはないし、買ってしまったら、それ以上買わないようにするしか「当たり」を引かない方法はないのである。だから、情報が大事なのである。--まあ、ウソでは仕方ないが--

 どの説を信じるかは、個人の自由だろうが、「リュウマのパパさん説」のような、確率的影響を心配されている方にとっては次のような事件は許せないものとなろう。 (以下引用)

 千葉県は21日、パルシステム生活協同組合連合会(東京都文京区)が、出荷停止になっている千葉県多古町産のホウレンソウを、千葉、埼玉、群馬3県の組合員70人に販売した、と発表した。

 千葉県によると、同県芝山町の生産者が10日、同生協に380束のホウレンソウを納入した。翌日に多古町産と判明。廃棄するなどしたが、74束は販売した。14、15の両日に同生協が販売した70人に廃棄を求める電話とはがきを出したが、36束は購入者が食べたという。生協は県に連絡したが、県は「販売先が特定されている」として公表していなかった。      (以上 朝日新聞)

 千葉県は26日、国が出荷停止を要請するなどしていた同県香取市産のホウレンソウについて、一部の農家が要請に従わず、同県匝瑳市の八日市場青果地方卸売市場に出荷していたと発表した。

 県によると、伝票から確認された出荷元の農家は10軒で、4月1〜22日に計約7900束を市場に販売した。流通先は確認中だが、多くは既に消費されたとみられる。

 県は出荷した農家と市場関係者を厳重注意し、聞き取り調査して流通経路を調べるとともに商品の回収を要請した。10軒中、連絡のついた9軒は「出荷停止を知っていた」と話しているという。             (以上 東京新聞)


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