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テレビで特集が続く 高木仁三郎氏  反原発の旗手が我々に残してくれた物

 偶然なのか、2つのテレビ番組で「反原発の旗手」であった『高木仁三郎氏』を取り上げていたらしい。残念ながら、私は見ていないので you tube で見てみた。日本のテレビ局の場合、「チョサクケンガー族」が多いので、間もなく閲覧できぬようになるかもしれないが、現在は大丈夫である。

こっぺさんは「彼」をこう紹介している。

16年前に原発の事故を予見していた科学者<高木仁三郎
安全で安い・・・・原発はまっかなウソである・・・
市民活動家として、信念をもって反原発を戦った・・・
志半ばにして、大腸がんで命を落とすが・・
それは見事な生き様をつらぬいた・・・
人は気高く生きてこそ・・・尊敬に値する  高木仁三郎 


 この事について「ザマアミヤガレ」さんが次のような記事をアップしている。
                                     (以下引用)

 高木氏は原子力資料情報室から、原発批判情報を発信し続け、内部告発の送り先としても機能していました。原発推進側の学者からデマを流していると言われるなど、不当な扱いを受けていたこともあります。

 なぜ今高木仁三郎氏に注目が集まることがいいと筆者は考えるのか。

【1】氏が残した素晴らしい著作を多くの人が読むようになること。

【2】反原発の歴史を知ることによって、これまでの失敗を繰り返さないように私たちが考えること。

【3】反原発を唱える学者は少ないが、どの時代にもいたという事実を私たちが知れること。

【4】私たちが拠り所にする学者は、1人よりも2人、2人よりも3人のほうがよいこと。どの学者にもその人の視点があります。多くの学者の書物を読むことにより、多くの視点を私たちが持てるようになること。

【5】素晴らしい学者を知れば、素晴らしい学者になろうとする人が増えること。また、現役の学者の良心にも訴えるだろうこと。          (引用終り)


2011年7月4日(読売テレビ)『“反原発のカリスマ”と呼ばれた学者』から


       2011年7月3日 テレビ朝日「サンデーフロントライン」から 


 高木さんが死の直前,われわれに向けて書いたメッセージがある。
           ( 「友へ 高木仁三郎からの最後のメッセージ」
 番組中、奥さんが封筒から出した「あの原稿」であろう。「これを書き上げて、なくなりました……」

 その文について E-KONEXT ONEさん が次のように述べている。

 残念ながら,原子力最後の日は見ることができず、私の方が先に逝かねばならなくなりましたが,せめて「プルトニウムの最後の日」くらいは,目にしたかったです。でもそれはもう時間の問題でしょう。すでにあらゆる事実が,私たちの主張が正しかったことを示しています。

 高木さんが目にしたかった「プルトニウム最後の日」がいまだに達成できていないことに対する,現代を生きるわれわれの責任は重い。プルトニウムの危険性について高木さんが生きている間,あれだけ強く主張し,啓蒙したにもかかわらず,今プルトニウムの認識度は下がっていると言わざるをえない。

 しかも福島原発事故が進行中の今,日本初のプルサーマル発電を実施した玄海原発が再開しようとしている。

 こんな現状を見たら,高木さんはどう感じるだろうか。反原発にカリスマなんて要らないから,とにかくプルトニウムの危険性を訴え証明することが先だ,と言うのではなかろうか。

 「プルトニウム最後の日」が近いどころか,遠くなってしまったのだ。そういう意味で,高木さんの最後のメッセージを読むと,自省の念に突き動かされるのである。

 だが,逆戻りしてはいけない。人類滅亡より前に,高木さんが一生を捧げた研究や運動をさらに前進させて「プルトニウム最後の日」を実現せねばならない,と改めて思いを強くする。そのとき高木仁三郎は,パンドラの箱に一つだけ残されていた"希望"のように見え,われわれを勇気づけてくれるのだ。

 後に残る人々が,歴史を見通す透徹した知力と,大胆に現実に立ち向かう活発な行動力をもって,一刻も早く原子力の時代にピリオドをつけ,その賢明な選択に英知を結集されることを願ってやみません。
「友へ 高木仁三郎からの最後のメッセージ」より)
       (引用終り)

 彼くらいの著名人であれば、私よりもっと詳しいブログも多かろうので、簡単に「説明」すると、16年以上前から今回の原発事故を予見していた、市民科学者であった、ということで、再び脚光を浴びているようだ。彼の著書の中に次のようなくだりがある。

 原発が、地震とともに津波に襲われ、外部からの電力・冷却水の供給が絶たれる。

 ①給水配管の破断、②緊急炉心冷却系の破壊、③非常用ディーゼル発電機の起動失敗、といった故障が重なれば、メルトダウンから大量の放射能放出に至る事態に至る。

 原発の敷地内には、使用済み核燃料も貯蔵され、集中立地が目立つ福島浜通り(福島原発)などで、想像を絶する「核惨事」が発生しかねない。「これから徹底的に議論し、非常時対策を考えて行くべきだ。

 「行政側にも事業者側にも原発の安全性を見直して、この大災害(注:阪神大震災)をよい教訓にするという姿勢が少しも見られなかった。」

 日本の原子力業界・原子力政策において、このような事態を「想定」して、原発の安全や防災対策を論じることが、「想定不適当」とか「ためにする議論」として避けられてきたと指摘、「考えうるあらゆる想定をして対策を考えていくことが、むしろ冷静で現実的な態度と思われる。  

            高木仁三郎 原子力神話からの解放

                          (ザマアミヤガレさん)より引用 
 読み終わるまでには時間がかかるかもしれませんが、情報を与えるだけではなく、考えを深められる書籍として筆者は強く推薦いたします。

                         上記 本の書評 by old skier  
 本書は、在野の科学者として長年反原発の論陣を張ってきた高木仁三郎氏が、1999年のJCO臨界事故を契機に、原発のリスクを国民全体に理解してもらおうとして、2000年8月に初版を発行し、その後これまでの推移は、著者が代表を務めた原子力資料情報室によって注記が付されているため、最新の内容となっている。

 著者は、行政によって原発に本来的に内在する不具合を糊塗するために、事実に反する内容が神話として幾つも作られ、国民の意識の中に刷込まれていった過程を取り上げ、その神話が不合理であるがゆえに、時の経過とともに崩れていった状況を活写している。

 何よりも本書に説得力があるのは、この10年余りの間に起った原発関連の事故や事件を見事に予言していることである。特に、原発の老朽化リスクについては、10年前の発行時点で明確に指摘しているので、現時点でのリスクについては、言うまでもないであろう。

 本書では、目前のリスクだけでなく、廃炉の問題、放射性廃棄物と余剰プルトニウムの問題等、将来に禍根を残しかねない重大な問題についても厳しく言及している。

 本書は、これまで政府や電力会社の言うことを素直に信じてきた一般国民が、自らの命を危険に晒してまで原発を受入れなければならないか、ということを議論する場合に、冷静な判断の根拠を提供するであろう。文章も平易で、丁寧語で呼び掛けるスタイルで書かれており、専門分野の如何を問わず、普通の社会人であれば誰でも読みこなせるであろう。

 更に、現在の原発の運転当事者である電力会社の経営者、安全対策の責任を持つ当局の責任者等は虚心坦懐に本書を読むべきであって、それが国を守ることになるであろう

 著者は本書の出版直後に亡くなっているが、もし存命であれば、今後の原子力発電の方向性について国民的立場から非常に大きな影響力があったであろうと、その死が惜しまれる。本書はそういう内容である。      (引用終り)

 では、彼の言う『神話』とは何かを拾ってみると、次のようになる。

「原子力は無限のエネルギー源」という神話
「原子力は石油危機を克服する」という神話
「原子力の平和利用」という神話
「原子力は安全」という神話
「原子力は安い電力を供給する」という神話
「原発は地域振興に寄与する」という神話
「原子力はクリーンなエネルギー」という神話
「核燃料はリサイクルできる」という神話
「日本の原子力技術は優秀」という神話

 まさに、今「議論」されているそのものである。色々な障害を乗り越えて、世のために「自分の信じる道」を歩んでこられた「高木仁三郎氏」の業績を元に、我々「平凡な一市民」が、今こそ、その遺志を受け継いで、原発を廃止に導かねばなるまい。


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