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アメリカ「反格差運動」に帰還兵も参加   資本原理主義反省の動きは広まるのか。

 私が最近お伝えしてきたことは、原発関連を除くと「格差問題」「ヨーロッパの経済危機」「カダフィ政権」であった。

 「カダフィ政権」に関しては、私の予想が見事に外れて、銃殺されて幕を引いてしまった。もちろん、マスコミが言うような「アラブの春」・「ジャスミン革命」の延長でないことは、皆さんもお分かりと思う。

 まさかNATO軍が、わずか200日の間に2万6000回も出撃し、9634回も攻撃するなどの露骨な内政干渉を (世界が見ている前で) するということを織り込んでいなかった。--この件に関しては、マスコミは口をぬぐっている。-- これが「革命」と言えるのか …… 倒すのなら、リビア国民の手でやってほしかった --

 さて、アメリカの「格差反対運動」に新たな動きがあったので、今日はそれを紹介しよう。

【11月3日 AFP】米カリフォルニア(California)州オークランド(Oakland)の港湾当局は2日、全米に拡大する抗議行動「Occupy Wall Street(ウォール街を占拠せよ)」に呼応したデモ隊が港に近づいたため、港を閉鎖する措置をとった。 オークランド港は米国でも最も貨物取扱量が多い港の1つ。

 オークランドでは前週、抗議行動参加者らのテントを警官隊が強制撤去した。この時に警官隊が催涙弾を使用し、1人が負傷したことから、市中心部で2日昼、これに抗議するデモ行進が行われた。

 市中心部の多くの企業は休業し、デモ行進はおおむね平穏に行われたが、一部が暴徒化して休業中の銀行の支店を襲撃するなどした。このため港湾当局は港湾周辺で抗議行動の影響が出る事態に備えて、同日午後までに従業員らを帰宅させ、港を閉鎖した。                   (引用終り)

格差に反対する抗議デモ
                格差に反対する抗議デモ

 上のニュースだけ読んでも、何ら新しいことはない。5千人程度の参加者では「世の中」は動くまい。ワァーワァー取り上げる記事ではない。これには「前段階」がある。

 [オークランド 27日 ロイター] 「ウォール街を占拠せよ」をスローガンに全米各地に広がった反格差社会デモは、カリフォルニア州オークランドでデモに参加していたイラク帰還兵が警察の催涙弾で負傷したことを受け、活動家らが同市でのゼネストを呼び掛ける騒ぎとなっている。

 デモ主催側は、こうした取り締まりを「容赦がなく卑劣だ」と非難し、市の機能停止を狙ったストライキを来週行うと表明。オルセン氏の負傷で、デモ支持者の間には強い怒りが広がっており、オークランドなどの活動家らは、ツイッターなどで大規模なデモを呼び掛けている。              (引用終り)   


   カリフォルニア州オークランドでデモの様子を伝える海外のニュース 

 ここが重要なところだが、この「反格差運動」に帰還兵が参入したとなると、今までとは違った様相を呈するだろう。アメリカは唯一「戦争をし続けている国」であり、負傷兵や心に障害を抱える帰還兵はたくさんいる。

 それらの人々は「アメリカのために」戦ってきたのである。そして、そういう兵隊の多くが、「市民権を得るため」か「大学進学費用をかせぐ」ために入隊した貧しい人々だ。

 田中龍作ジャーナルさんが次のように伝えている。      (以下引用)

 超大国アメリカの負の側面を一身に背負う帰還兵たちが2日(現地時間)、ウォール街で「Occupy(占拠)行動 」に加わった。

 豊かだったはずの祖国に分厚い貧困層を作り出した市場原理主義の本拠地に、元海兵隊員や元アーミーたちが抗議のデモ行進をかけたのである。40人の帰還兵たちが「Occupy行動」現場のズコッティ・パークに到着すると、占拠者たちが拍手と歓声で迎えた。日頃は「Occupy行動」をあまり取り上げない大メディアも取材クルーを出した。

 イラクに2度従軍したジョンソン・コーナーさんは次のようにアピールした。「長い間我々の声はとても低く抑圧され、ウォール街の声に無視されてきた。銀行と大企業、そして政府とホワイトハウスに我々の実情を聞かせたい」。

 別の男性帰還兵(名乗らず)は「我々は99%だ。我々は合衆国憲法と軍に従うと誓った(元軍人である)。我々はOccupy(占拠)行動を支持するためにここに来た」。

 詰めかけた群集は帰還兵たちのアピールを大声で復唱した。ウォール街は株価を告げる場立ちの声に代わって、戦争と貧困に反対する帰還兵の声が響いたのである。

 イラクやアフガニスタンなどからの帰還兵は、経済危機による財政削減の影響をもろに被り、医療や社会復帰の支援を減らされた。

 命からがら帰還した彼らの多くは、今なおPTSD(外傷後ストレス障害)などに悩む。失業率は、戦争に行かなかった同年代と比べて2倍以上にのぼる。アメリカの世界戦略の先兵として戦闘地域に派遣した彼らに、政府はあまりに冷淡である。
田中龍作ジャーナルさん
帰還兵たちは、「Occupy行動」中に警察に撃たれ重体となったオルセン元海兵隊員の写真を抱いて参加した。=写真:筆者撮影= 

 こうしたなか、オークランドでの「Occupy(占拠)行動」に参加していたスコット・オルセン元海兵隊員(24歳)が先月25日、警察に撃たれ重体となる“事件”が起きた。帰還兵や彼らを支持する市民のうっ憤は怒りに変わった。

 帰還兵も貧困層も強欲な資本主義の犠牲者だ。もともと縁もつながりもなかった人々が「Occupy行動」でつながる皮肉は、アメリカの不幸でもある。
                                     (引用終り)

 田中龍作氏は「すばらしい」センスをしている。こういう方が「テレビ・新聞」で活躍されているならば、今のような日本はなかったであろうに ……

 この記事を読んで、最初に取り上げたAFP電を読んでこそ、初めて「事」の真相を理解できる。帰還兵、負傷兵が数千人の規模で「参加するかどうか」が、これからのこの運動を決定付けるであろう。

 結論が「どのようになるか」はともかく、政府も動かざるを得なくなる。彼らの力は「貧困層の数十万人」に匹敵するのではないだろうか。


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