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たねまきジャーナル   内部被曝の知られざる内幕  の警告と ベラルーシーの  バンダジェフスキー氏の研究

「たねまきジャーナル 4月16日 内部被曝の知られざる内幕」

矢ケ崎: 福島で原子炉周辺の四市町村(南相馬市など)の3765人対象に、子供達の甲状腺の検査をしたところ、ちょうど30%位の子供達に、しこりと嚢胞が見つかったというニュースが1月にありましたが、チェルノブイリ周辺国のベラルーシ・ウクライナ・ロシアの研究結果と比べてみましても、今後の健康状態の悪化が予測されるような厳しいものをもっていると私は判断しております。

アナ: これは福島県の調査ですよね。3割の子供に甲状腺のしこり・嚢胞が見つかったと。ただ、確か、福島県側はしこりがあっても問題はないんだと、言っているんじゃないんですか?

矢ケ崎: ええ・・“悪性じゃなくてよかった。今後2年間は調査しなくていいなんてことをいっている”ただ、北海道に自主避難されている方の子供達、こちらは170名位なんですが、この甲状腺の検査結果でも、20%の子供達にしこり・嚢胞ができています。もっと調べれば、もっと広範なものになるのではないかと思っています。

さきほど、ベラルーシの調査結果と比較して大変危惧する内容だと申しましたのは、バンダジェフスキー氏が1997年にベラルーシで亡くなった方230名の臓器解剖してセシウム137が臓器の中にどのように蓄積されているのか調査したのですが、結論として、身体のあらゆる場所にセシウムが蓄積され、特に子供の甲状腺には、他の部位よりも2倍3倍という高い値がみられました。

甲状腺にはヨウ素があつめられるというのは、皆さん御存知だと思うんですが、セシウム137も他の臓器よりもとびぬけて甲状腺に集めれらている・・

この結果が恐ろしいのは、ヨウ素は半減期が8日なんですが、セシウム137は半減期が30年で今もなお放射線が打撃を繰り返し、甲状腺が被曝され続けている状態だということです。


 ところで、文中に出てくる バンダジェフスキー氏 --リュウマの独り言 1月24日 でも紹介-- なる人物がどんな人なのかを知っておくと、この文の持つ意味が更に良く分かる。哲野イサクの地方見聞録 に詳しく書いてあるのを発見したので、それを参考に紹介してみよう ……  ( 要約引用してあります。  詳しくは → 哲野イサクの地方見聞録)

1990年、ゴメリ医科大学を創設、初代学長・病理学部長を務める 。ゴメリ医科大学では1986年のチェルノブイリ原発事故以来、セシウム137の人体への影響を明らかにするために、被曝して死亡した患者の病理解剖と臓器別の放射線測定などの研究に取り組む。この研究は、セシウムなどの放射性同位元素が体内に取り込まれたときの現象と病理学的プロセスを解明するとともに、旧ソ連時代からの放射線防護基準を改訂することに寄与した。…… 

 と書くと何でもなさそうだが、1999年、ベラルーシ政府当局により、ゴメリ医科大学の受験者の家族から賄賂を受け取った容疑で逮捕・拘留された。2001年6月18日、裁判で求刑9年・懲役8年の実刑判決を受けた。大学副学長のウラジミール・ラブコフも8年の実刑を受けている。

 福島県の放射線アドバイザー・山下俊一長崎県大学教授などと違って 悪人なのである。入試に賄賂などもらって …… そんな人の話、信用できるの …… と普通なら なってしまう。

 バンダジェフスキーの逮捕は、彼がセシウムの医学的影響に関する研究論文を発表した直後に行われ、WHOがキエフで開催した、チェルノブイリ原発事故による人体への影響に関する国際シンポジウムへの出席も不可能となった。  この裁判は政治的意図による冤罪だとして、海外の多くの人権保護団体がベラルーシ政府に抗議した。

 要するにベラルーシ当局は、バンダジェフスキーの口を塞ぎ、ベラルーシの放射線による深刻で広汎な健康損傷を隠すため、バンダジェフスキーの評判を貶め、さらに逮捕・投獄したとも考えられる。

 ベラルーシ政府は『(チェルノブイリ原発事故による)放射線は人体の健康にほとんど影響しない』という見解を現在でも堅持しており、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領(1994年より独裁体制)は「ベラルーシ国内農地の4分の1が放射能汚染を理由に放置されていることは認めがたい」として、 バンダジェフスキーが逮捕された1999年に原発事故以来人々が避難していた汚染地への再入植を施政方針とした。 日本政府の対応と 「うり二つ」 である。

 バンダジェフスキーの投獄に対する国際世論の高まりに押される形で、刑期途中の2005年8月5日に釈放されたが、5か月間はベラルーシから退去することを禁じられた。
ベラルーシのゴメリ(ホメリ)州  「チェルノブイリ大惨事」
右図はチェルノブイリ事故から10年後の1996年のチェルノブイリ原発を中心とした半径約300kmのセシウム137汚染地図。ウクライナの首都キエフまでの直線距離は約100km。ベラルーシの首都ミンスクまでの直線距離が約300km。この記事で話題になっているゴメリ(ホメリ)は、右図で「Gomel」と表示してあるが、ベラルーシ第2の都市であり、直線距離で約150km。ちなみに東京電力福島第一原子力発電所から東京都内中心部、たとえば皇居までは直線で約230kmである。

 …… さて、バンダジェフスキーの代表的研究「子どもたちの臓器におけるセシウム137の慢性的蓄積」の内容を見ていこう。

 私たちは1990年以来、農村地帯人口集団の各臓器、特に子どもたちの臓器内におけるセシウム137の展開について研究を行ってきた。子どもたちは同じ地域社会で暮らす大人に比べてより高いセシウム137の平均負荷がある。私たちは死体解剖で調べた臓器のセシウム137レベルを計測した。

ベラルーシで放射線汚染地域で暮らしてきた子どもたちは、セシウム137に汚染されていない地区の子どもたちから見るとまれにしか遭遇しない慢性的な病気に苦しんでいる。多くはいわゆる「放射性ヨウ素ショック」が病因となる役割を演じたと記述されている。

「 死亡した乳児の中で最も多かったのは、発育不全と関連があると昔から知られている硝子膜症を含む窒息ないしは呼吸器系の疾患や一般的な発育不全、「クリブ死」などであった。」

「クリブ死」は今日、「乳幼児突然死症候群」(SIDS)として知られている。原因については今でも分かっていない。生後12ヶ月未満の乳児が突然なんの前触れもなく、呼吸停止に陥って死に至る。

 硝子膜症というのは「新生児肺硝子膜症」のことだ見られる。原因としては、Ⅱ型肺胞上皮が産生する表面活性物質の欠如、線溶機構の機能低下、血管透過性の亢進などが考えられている。

「 これらの放射性ガスは、体内で蓄積されたり長く残留することはないけれども、これらが数時間から数日間にわたって吸入された時には、血液中や細胞膜の脂肪質に容易に溶け込んでしまう。そして生物学的に極めて危険なセシウム、ストロンチウム、イットリウムなどが人体へと入り込む。

ところで、空気が吸い込まれた時に肺胞が開くのは、その中にある極めて脂肪質に富んだリピッドという物質の働きによる。それゆえ、この小さな肺胞に浴びせられる体内からの放射線被曝(内部被曝)は、体外からの被曝に比べて、呼吸器系により深刻な影響を与えるのである。」

 こうした原発の原子炉内にたまった様々な短い半減期核種、特にヨウ素131による初期の広汎な健康障害を総称してバンダジェフスキーは「ヨウ素ショック」と呼んでいるのである。なお「ヨウ素ショック」という用語は一般には使われない。

 これはある意味当然なことだと思う。というのはICRPなどは、「ヨウ素131は甲状腺に集積し、甲状腺がんを発症する可能性がある」としているからだ。彼らは、甲状腺がんのみがヨウ素131による健康損傷なのであり、広汎な、呼吸器系疾患や乳児の突然死などの健康損傷は全く視野に入っていないのだ。

( 筆者:注  福島の原発作業員の突然死のようなことも、あるいは 放射能に起因するものではないか、と述べてきた。若年者のみ、甲状腺ガンのみに注意がいくが、あらゆる年代、あらゆる病気の 原因となりうることを留意しておかねばならない。バンダジェフスキーはいう。「こうしたヨウ素ショックはすでに体の中に蓄積しつつあるセシウム137などの長寿命核種による健康損傷の引き金になっているのかも知れない」と指摘している。)

妊娠期間中を通じて、胎児は、比較的良好に胎盤によって守られていた。胎盤は母体の血液を駆けめぐっているセシウム137を吸収し蓄積しているのである。

 胎児に高いレベルのセシウム137(の集積)があるのは、複合的な奇形による妊娠中絶のケースに見られた。

 空気中や、特に食品を通じて妊婦はセシウム137の微粒子を体内に取り込む。その微粒子は消化や吸収を通じて血液中になだれ込む。大量に血液を必要としている胎盤は、その血液中のセシウム137の微粒子を、最後の砦である胎盤で必死で食い止め、子宮の中の胎児を守ろうとしている。

 しかしなだれ込むセシウム137はあまりに厖大だ。胎盤はついに防ぎきれない。守られるべき胎児はセシウム137にたちまち侵される。まだ人間になりきれていない胎児は細胞の突然変異の嵐に見舞われる。複合的な奇形となった胎児をついに中絶するしかない。

 仮に奇形にならなくても、セシウム137に侵された胎児は出生後、呼吸器系障害、心臓疾患、免疫力低下、知能障害、IQ低下など様々な健康損傷に見舞われるだろう。

 幼児の13の臓器におけるセシウム137のレベル
     「検出せず」は、セシウム137が出なかった、という意味ではなく「測定しなかった」という意味である。

 1986年4月26日(チェルノブイリ事故の発生した日)から6月までの間、チェルノブイリからの放射能は猛烈だった。放射能の2/3までは短寿命核種によるものだった。中で最も重要な核種はヨウ素131だった。

1987年3月以降に生まれた子どもたちは、子宮の中ですら「ヨウ素ショック」に苦しめられていなかった。病理学研究所ではゴメリの農村地域社会の51人の子どもたちを研究した。彼らは全て様々な原因で死亡した。

 このグループは「ヨウ素ショック」を経験していない。もし慢性的な内部被曝が子どもたちの症状悪化に責任ありとするなら、それは放射性セシウムなどの長寿命核種に帰因すべきであろう。

 良く言われるのはヨウ素131は甲状腺にあつまり甲状腺がんの原因になる、とかストロンチウム90は骨に集まりやすく、白血病の原因になるとかというまことしやかな説である。実際にはセシウム131もまず甲状腺を含む内分泌系に集積しそれから体全体に回っていくと言うことがバンダジェフスキーの研究でもわかる。

 子どもたちの各臓器におけるセシウム137の重い苦しみ(burden)についてはさらに調査されなければならないし、異なる疾病の機序(疾病発生あるいは疾病原因のつながりと仕組み)について重点的に研究されなければならない。

 放射線汚染に曝された農地がますます広がって農耕地となり、放射能に汚染された食品が全国土にわたって出回っていることを考えるなら、これには(さらなる調査と研究)緊急の必要性がある。

 汚染地域における学童たちは学校の食堂(school canteens)において放射能汚染されていない食品を無料で提供されまた毎年クリーンな環境で、サナトリウムで1月間は過ごした。(いずれもベラルーシ国内での話である)

 経済的な諸理由によって(これは2000年以降のヨーロッパ、特に東ヨーロッパの景気後退によってベラルーシ政府が緊縮財政に入ったことを指すし、ベラルーシの独裁政権の非人道的な政策を指す、とも考えられる)、毎年のサナトリウム滞在は短縮されている。また幾つかの汚染地区の地域社会は、「クリーン」だと分類されている。このようにして国家からの「汚染されていない食料」の供給は終わりを告げつつある。』

現在のベラルーシ政府の政策はまさしく、放射線被曝をベラルーシ全土の拡大し平均化しようとするものであり、子どもたちの将来を、目先の経済的利益と引き替えにしようというものではある。

 日本でも、被曝に対する科学的対応を抑えつけ、被曝を日本全国に拡げることによって平均化し、「フクシマ放射能危機」などは存在しないかのように振る舞っている。                             (引用終り)

 ちょっと、引用が長くなったが、こういうことを知っていて 「種まきジャーナル」 っを読むと、更に一層 良く分かるのではないか、と思い引用した。 では、続きをどうぞ。 

アナ: 30年ということは、呼気・食物を通じて体内にセシウム137入ってしえば、ほぼ一生を通じて同じ場所で分子を破壊していくということが起こりうるということでしょうか?

矢ケ崎: 体の中に入って血液にのって体内を循環している状態にあるものは、生物学的半減期といって大人でいえば80日、子供なら40日と言われていますが、臓器の中に入るとなかなか出てこれず、ずっと放射線を出し続けることになります。

それが、今回南相馬などの検査の対象となった子供達のしこり・嚢胞の原因であって、さらにこれに被曝を重ねていくことを想定した場合、(今はまだ良性のものですが)とても怖い病状変化がおこると判断せざるをえません。



アナ: 先生、チェルノブイリのあるドキュメンタリ―映画を見た時に、甲状腺を切除した現地の子供達がズラリとならんでいるのをみて私は非常にショックを受けたんですが、想像したくないんですが、福島の子供達にもおこりうるということなんでしょうか。

矢ケ崎: ウクライナのルギヌイ地区(チェルノブイリ原発から西に110㎞~150㎞)の汚染濃度は、郡山市・福島市よりむしろ低い環境にあるんですが、(矢ケ崎意見書にはセシウム137の汚染濃度は郡山市と同程度と記載)こちらの子供さんの甲状腺被害は、5年後に病気がかなり増えて、10年後に10人に1人の割合で甲状腺疾病になりかつ100人に1,3人がガンになっています。汚染状況からみても福島はよそごとではありません。


またベラルーシの統計ですが、1986年のチェルノブイリ爆発の翌年から、大人だけでなく、子供のガンが増加し始めています。ベラルーシで科学的に明らかにされているんですが、なぜ政府はこの国際的経験を日本の子供達に適用できないのでしょうか・・



アナ: それどこか、先生、もう年間20m㏜以下だったら、住民をどんどん福島に帰す方向ですよね・・

矢ケ崎ええ、これも大変なことなんです。チェルノブイリ周辺3ヶ国は、住民の保護基準として、年間5m㏜以上なら移住義務(強制移住) 年間1m㏜以上なら移住権利といって、ここにいてもいいが移住を申し出れば国が責任をもって対処するということにしました。

アナ日本の政府は、事故後に年間被曝限度を1m㏜から20m㏜に引き上げましたね。一体なんなんですか。20m㏜って・・

矢ケ崎日本の国民が子供達が、抵抗力が20倍あるというのでしょうか?チェルノブイリ周辺3ヶ国に、歴然とした被害が現れてきて、この国々が国民を守るために、おちついた基準が1m㏜、5m㏜ですよ。なんでこの国際的経験を、政府は今いかさないんですか。

アナ: 先生、4月から一般の食品の基準値が500㏃/㎏だったものが、100㏃に引きさげられましたが、十分でしょうか?

矢ケ崎: いえ、100㏃も高すぎる値だと思います。一つの例として、ドイツが定めていてる放射線防護基準は年間0.3m㏜。これを仮定式の計算で導く方法がありまして、食品でいうなら大人8㏃子供4㏃という値になります。つまり日本はドイツの基準の10倍以上ゆるいのです。そしてこのドイツの基準さえも、かろうじて健康が保たれるレベルとして設定されているものです。

アナ: ものすごく厳しくなったと思いきや、まだまだ緩いということなんですね・・

矢ケ崎: 特に警告しなきゃいけないのは、幼児用食品の50㏃/㎏です。この値はもうねえ・・しいて値を入れるならば、1㏃です。絶対、市民の皆さんは100㏃、50㏃で大丈夫なんていう考え方をしないでいただきたい。私は切に訴えます。お願いします。
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