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「ゆとり教育」で 知的好奇心に 価値を与えなかったことが、 今の 右傾化した世論の 原因ではないのか。

 国防論が 若い世代を中心に 強硬になっている。 ネット社会でも そうだが、 「中立国 スイス」 を例にして その防衛思想から見て、 日本も 国土防衛に充分な 軍事力を持つべきだと 主張する人々がいる。 ここ200年、( 日本が開国して以来を見てみても、) スイスは日本同様 資源の無い小国でもあるに関わらず、 他国に 資源を求めて 攻め入ることはしていない。 (わが国の 皇国史観では、 資源の乏しい日本は、資源を求めて 満州に進行するのは、当然である。というような 暴論がまかり通っている。 こんな「論者」に 引き合いに出される 「スイス」は たまったものではない。)

 ところが、 残念ながら、 日本は  3度 近隣諸国へ攻め入っている。 一般的にいうと 「前科三犯」なのである。 第二次大戦後、スイスは原子爆弾の製造と所持を検討したが、 1958年の国民投票で原爆非保持が決まり、計画は破棄された。 ところが、 日本は 国民に 「虚偽」の非核三原則なる (実際は、米軍が 数千発の核兵器を 持ち込んだり 通過させたりした) お題目を説き、 世界最大のプルトニウム 70トンを保有し、最近になって 「核保有」すら 公言するようになった。 とても、 (侵略戦争をしたことがない) スイスと比較することを 近隣諸国が 認める状況には無い。 

 それよりも、 再軍備宣言をした後の 「ドイツ」とは 違うことを 証明するしかあるまい。 スイスと比較するのは、 後100年以上の 不戦の実績があってからのことだろう。

 政権奪取から 2年が経過した 1935年3月16日に ヒトラーが 国民的な怨嗟の的であった ヴェルサイユ条約の 軍事制限条項を破棄し、再軍備を宣言した。 再軍備宣言後は 外国から干渉されない 独立した普通の軍隊になるべく急速に発展した。

 では、ヴェルサイユ条約の 軍事制限条項とは どんなものだったのか。  

 陸軍兵力を10万人に制限
 戦争画策の本拠として陸軍参謀本部を廃止
 戦車の保有禁止
 義務兵役制度の廃止
 海軍も沿岸警備以外は禁止、潜水艦・航空母艦の保有禁止、艦艇の備砲と排水量の制限
 軍用機の開発・保有禁止 
                                      である。

 しかし、ヴェルサイユ条約の実質的な形骸化を目指して様々な方法を試みられていた。 日本で言えば、 憲法九条の 形骸化と 同じだろう。

 禁止された参謀本部機能を兵務局 と呼び換えて温存する。

 兵力10万人に制限された陸軍の内、将校は4000人が許される。このために旧軍から優秀な人物を選び残す。

 兵士、下士官も将来の急速な兵力拡大を可能とするために将校級の教育を施す。
 
 1933年に民間航空事業の促進を理由に航空省を設け、民間航空操縦士養成学校で将来の軍用機パイロットを養成
 した。


 海軍は、排水量10,000t以下、主砲28cm以下と限定された範囲内に装甲艦三隻を建造した。

 新型火砲の開発は、スウェーデンやスイスなど第三国との合弁会社を設立。 ドイツ国外で開発させたり、国内でも輸
 出用の名目で開発させ、再軍備宣言後に制式採用した。


 ソビエト連邦とのラパロ条約の秘密条項に基づき、 ソ連領奥地に 独自の戦車学校や航空機工場、空軍学校を設
 け、戦車部隊運用、軍用機訓練・ガス兵器の研究を進めた。


 なぜか、 国家安全保障通信社が 指摘している 日本の今の状況に似ている。 それにもまして、 最近の風潮で気になることは、 日本が 過去に起こした戦争は 「正義の戦争」だったと 主張する人が 増えたことである。 隣の家の 「トウチャン(政府)」が 稼ぎが悪く 奥さんや子ども (国民) が困っているらしい からと 隣の家に行って 「トウチャン」を 追い出し、 そこの家に入り浸ったたら これは 「正義」でも なんでもない。 相手国に攻め入った段階で、 「正義」は 消えてしまう。

 他国の国民を 助けるために 自国の国民を犠牲にする国家は、 日本を含めて 世界中どこにもない。 富裕層の利益のために、 自国の一般民衆を 犠牲にする国家は、 世界のいたるところにある。 私たちは、 父、母の時代に 戦争があった世代である。 この世代は、 戦争肯定派は 少ない。 私も、 満州引揚者の叔母がおり、 帰国の船の上から 子どもの遺体を 海に投げた、そんな話は聞いている。 また、 家族のものも 戦時中に薬がなく、 若くして死んだものもいる。 そういう 世代でも、 戦争については、 「あんなもの、 するもんじゃないよ」という言葉くらいだ。

 もちろん、国の偉い方々ではないから、 「正義」なのか どうなのかは 聞いたことがないが、 一般国民にとっては、 何にもならない、 命を捨てただけのことだろう。 叔父から聞いたのは、 上官に 「弾は 前から飛んでくるとばかり 思うな、と言ったやった」と いう話くらいだ。 余り聞かなかったのは、 子どもなりに 「武士の情け (?) 」だと 思っていた。

 学校の日本史でも、「第2次大戦」までは教えるが、不思議な事に それ以降は全く教えない。 日清、日露戦争にしても 内容が 大雑把過ぎる。 相手国への 影響なども もっと 丁寧に 教えなければ ( 論争のあることは 除いても ) 意味はあるまい。 だから、 ちょっとした「例示」だけで、 正義の戦争や、アジア開放のための戦争という 「 とんでも理論 」 を 簡単に信じてしまう。 

 南京虐殺の 否定論者の 最初の言葉は 「あなたは、 レイプ魔の子孫と言われて 平気ですか」である。 だれも、 日本人が レイプ魔などと 思うものはいまい。 アメリカ人を (いくら、 国が 戦争を続けているからと言って) 殺人愛好者 と思わないのと同じだ。 最初の言葉を信じるなら、 南京虐殺を 否定するしかない。 「明日、命があるか、ないか」という極限状態で おきたと言われる 出来事である。 その規模や、 その状況、 どんなことが起きたのか、 こつこつと 調べていく必要がある。 また、 そういう 状況を作ったのは、 誰なのか、 それを追及する必要もある。

 若い方の中には、 純粋な気持ちで 先の戦争を 肯定する方がいる。 多分に 「南京事件」の 論者のような意見に 影響されたのだろうが、 中国や 韓国が わが国を攻撃してきたわけではない。 我が国が 攻め入ったのである。 なにか、 勘違いをされているのではないだろうか。 (下は 代表的な意見として載せておきます。) 

僕の家系にも先の戦争で無くなった方は何人もいます。しかし、少なくとも・・・僕は先祖が命を賭け、そして亡くなった戦争を「馬鹿らしい」とは絶対に言えません。先祖の死を馬鹿にするなど、絶対に出来ない。

 この方の前提にも 間違っている点がある。 先祖が命を賭け ではあるまい。 ある日突然 「召集令状」が来て、 本人の意思とは関係なく 戦争に参加させられたのだろう。 先祖の死を馬鹿にする必要は無いが、 無駄には出来まい。 無駄にしないために 「あんなばかげた戦争は、もうやっては いけない。」という 彼らの意思を 我々が 受け継いでいくべきではないのか。

 確かに、 若い方々を取り巻く環境は厳しい。 それが、 なぜ 起こったのか、 どうして起こったのかを 考えねばならない。 日本企業には、 中国へ進出する自由もあるし、 国内に留まる自由もある。 中国や韓国が 無理やり連れて行ったわけではない。 儲けるために、 勝手に言ったに過ぎない。 一つの参考となる グラフがある。 スイスと日本、 若者を大事にしているのは いずれの国なのか、 決して 中国や韓国の責任とばかりは いえない、 日本の国自体の 方針の誤りがあるのではないのか。 
パートタイム 国際賃金比較  失業率 自殺率
 以下は MBS毎日放送(12/16) VOICE 総選挙SP"「安倍人気」支える愛国心に目覚めた女たち" で 放送された 女性の意見である。

安倍氏  「尖閣の日本の領海に中国の公の船が堂々と入ってきて、領海侵犯するなんて事は、皆さん、無かったんですよ!日本を今、侮っているんです!これ以上日本の国益が失われていくことに我慢ができない。見過ごす訳にはいきませんよ、皆さん!」(拍手)  -- 戦後一度も無かった こういう出来事は、 日本が 「挑発」 して 起き出した事には、 何も触れていない。 --

 安全保障問題で、タカ派的な姿勢を打ち出す安倍総裁。愛国心を刺激するその強い言葉に女性の支持が集まっているといいます。

女性2人   「対韓中ロシア全部」日本の領土をちゃんと守ってくれそうだよね」

女性    「本当に外敵に対しても国防軍という心強いものをつくって下さいますので
(Q.外敵とは?)    そうですね、まっ中国も韓国もちょっと日本を狙っている感じで、物凄く不安なんですよ」

女性    「安倍さ~~ん!!竹島取り返してくださーい!憲法も改正してください!」

女性    「・・・お正月になりましたら、靖国神社へ参拝してください。」

女性達は、何故愛国心に目覚めたのでしょうか?

主婦(37)    「小林よしのり氏の"戦争論"というマンガを読みまして、それは偶然だったんですけども、それで従軍慰安婦や南京大虐殺というものが嘘であるような事が分かりまして、そのあとすぐに今の主人と一緒に靖国に参拝しに行きました。」

会社経営(43)  「本当にヒートアップしたのは尖閣諸島です。特にあの時は中国にっていうよりも日本の政治家にとっても腹立ったんです、はい。何やってんだって。」

主婦(41)   「子供が生まれて、はて子供の時代はとなった時に、気がついたらデフレ。尖閣とか竹島っていう問題も多分、経済に絡んでいると思うんですね。日本がお金をもうこんなに中国・韓国・新興国にとられてしまって弱くなっているところで、今度国もとられてしまう。領土もとられてしまう。」

翻訳業   「電力っていうのは産業力ですよね。産業力が落ちたら、今の若者、子供とか若者は貧乏になるしかないんですよ、仕事がないんですから。」

主婦(24)   「放射能に汚されるよりも日本経済がダメになって中国になる方がイヤです。」

失速する日本経済への不安が急成長を遂げた近隣諸国に対する反発につながっているようです。    (引用終り)

 昔から こういう 「右翼的な意見」を言い、 それで生活している (それを仕事とする) 人々が いることは承知している。  思想の自由がある のであるから、 それは認めざるを得ないが、 最近では 一般の方が 特に若い方が こういう意見を 鵜呑みにして、賛同することが多い。 正月以降 引用した 米国通信社の 論説の中に 「 (こういう主張に賛成する) 国民への教育は終わっている」と 羽田氏が 述べたことを 引用したが、 どのようにして 若い人々を 「教育」 してきてのか、考えてみる必要がある。

 教育に携わっているものから見て、 そうであろうと感じられることが 2つある。 それは、 旧文部省が 必死になってやった 『内申重視』と 『ゆとり教育』 であろう。 内申重視は、 上の階級 (生徒でいうと 先生) に対し 反抗できないような 人間を作るため、 ゆとり教育は  知識がない階級を作り、また、 知識を持つことを奨励しない、 意味がないと思わせる 階層を生んだ。 このいずれもが 「佐藤内閣」が 考えたものではないか、 と 思っている。 (確証はない) -- 30年くらい、 反対を主張し続けてきた。 --

 若い方々の多くが、 そういう 「国の方針」の中、 余り 近代の歴史に関心を持たずに、 学校教育を終えられたのではないか、 と思う。 だから、 「小林よしのり氏」の 戦争論 (という漫画) を 読んで 感銘を受け、 これが真実だと 確信したのであろう。 「漫画一冊」で、歴史の真実が分かればよいが、 なかなか そうはいかない。 しかし、 全く そういう 知識がないところに それを読めば 相当のショックとして 受け取ったことは理解できる。 さらに、 その方々が ネットで検証したとなると 同じソースから たくさんのコピー文が 書かれているので、 真実だと 思い込まれることも 想像できる。

 また、 「電力っていうのは産業力ですよね。」のような 考え方にも 大きな落とし穴がある。 次に 発電の方法が 多様にあることを言わずに、 電力がなくなれば 貧乏になる。 だから、原発は 推進すべきだ …… のような 論法に持っていく。 後で 考えれば そういう落とし穴があることに 気がつくはずなのに、 その熱気の中で、 群集には 何も見えなくなってしまう。

 「反原発」を支持する人々、 「反戦」を 支持する人々の 中には 今回の自民の 比例区の票が 伸びていないことを指摘し、 こういう 運動の支持を まだ 国民の多くがしている、 と安心する向きもあるが、 その分析は おそらく 誤っている。 何か 地殻変動が起きている。 テレビで 紹介された 女性たちのような 「短絡」的な 考えの方が増えている。

    この考えが 「宗教的な信念」 に なることが 最も恐ろしいことである。



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COMMENT - 2

ときどきのあいどくしゃ  2013, 01. 07 [Mon] 15:39

ときどきブログを読んでいます。

 女性差別?とも受け取れる言い方をしてしまうかもしれませんが、私はこの記事に太平洋戦争に突入していく時、軍隊が特に陸軍がどのように国民の支持を獲得していく戦略を立てたかに類似性を見出してしまいました。

 明治のおわりから徐々に軍隊への国民の敬愛は薄れていき大正期には侮蔑される存在であった様子が永井荷風の日記には記されていたように記憶しています。私の記憶が間違って適当なことを行っているのかもしれませんが。

 昭和に入っても軍隊への支持はそれほどなかった。国民にどのように支持させるか。そう考えた方策として、陸軍の政策、方針を実行すると経済対策で農家の収入が増加すると農村の女性に向けた雑誌で宣伝するようになり農家の女性がまずはじめに陸軍への支持を表明していったと、東京大学教授の加藤陽子さんの話で聞きました。

 戦後のテレビドラマではさんざん女性は(特に主人公は)戦争に反対であるかのようなストーリーがありふれていますが、むしろ戦場に赴かない女性の方がより「金のためなら戦争」を選択していったのではないのかと思っています。

 現在も同様なことが起こり始めている気配を感じます。

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リュウマのパパ  2013, 01. 07 [Mon] 20:41

Re: タイトルなし

> 私も終末でパソコンもしんどくなりました。私は自問自答するばかりで話し相手がいません。


 私も一度 お会いしたいと思っています。 航空機も 安くなりそうですし、 暖かくなったら …… 考えて見ますか。 私は 福岡県の 福岡市の隣、筑紫野市にすんでいます。

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