原発 作業員が語る 「福島第一の現状」 -- 使用済み燃料の取り出しの危険性は 汚染水どころではない。  戦争中と同じく 反対する声を 抑える力が働いている。      作業員は 「使い捨て」の 実態

 東京電力福島第一原発事故の収束作業の現場で働く草野光男さん(仮名 50代 いわき市)からお話を聞いた。草野さんは、事故以前から福島第一原発をはじめ全国の原発で長らく働いてきた … と伝える インタビュー記事を 福島 フクシマ FUKUSHIMA さんが 載せている。 私のように ( 多くの評論家も同様だが ) 外から 「 ああだ、こうだ 」 言う連中とは違い、 実際に 毎日 働いている現場からの声は 貴重である。

                                                福島 フクシマ FUKUSHIMA さん 引用
――では、1F〔東電福島第一原発〕の状況について伺います。

草野 : 1Fの危なさは、作業員には、何のアナウンスもされてないですね。 だから、一見平穏無事。 作業現場までバスに乗って行くんですが、そのバスの中に、1号機から4号機までそれぞれどういう状況かということを書いたものが貼ってあります。 そこには、 「全部大丈夫です」、「4号機のプールは、コンクリートで固めているから、倒れる心配はありません」とありますね。

――それはある種の安全神話ということでしょうか?

草野 : そう、その通りですね。「コントロールされている」と安倍首相が言いましたが、それは、情報がコントロールされている、という意味だったんですね。

――いま草野さんはどういう作業を?

草野 : 私の仕事は、地震や津波でやられた機器を点検し修理することです。 大きな定期定検は、正常に稼働しているのを止めてやるものですが、 それではなく、 個々のモノの点検を常時やっています。 事故後もそれは変わりません。全 面マスク着用だけど、 線量はそんなに高くありません。 でも除染してないので、 埃で内部被ばくするから、 全面マスク着用になっています。

――原発が稼働していたときは、ゼネコンは関係ないですね。

草野 : 稼働していたときは、 ゼネコンは関係ないです。 事故が起こって、 ゼネコンにとっては、 今がチャンスなんですね。 だから、 今、 立場的には、 ゼネコンの方が上です。 私たちは、 ゼネコンの回りで余っている 細々とした仕事をもらっているという感じです。 もともと原子力に関わってきた者は 、蚊帳の外に置かれていますね。  -- 中略 --

――どういうことでしょうか?

草野 : ひとつは、 今言ったように、 原発のことをわかっている人間は入れたくないという感じが かなりあります。 それから、 昔からの原発関係の会社に比べて、 ゼネコンの方が請負の単価が安いという 事情はあるでしょうね。 ゼネコンにとっては おいしい仕事です。 降りて来た金を 黙って自分たちのところで 回せばいいわけだから。 要するに 公共事業ですから。 名前は収束作業だとか言っていますが、 単なる公共事業だと思っているんですよ、彼らは。  -- 中略 --

         福島第一原発事故の収束作業の現場

――事故の前と後で、東京電力の態度に変化はありますか?

草野 : 何も変わっていませんね。 事故が起きたという点だけが違うだけで、 後は全くいっしょです。 強いて言えば、 事故直後の3~4カ月ぐらいでしょうか。  東電さんが ちょっとペコペコしていたのは。 でも、そういうのは、すぐに「収束」して、もうとっくに元の横柄な態度に「復旧」しています

――給料や待遇はどうですか?

草野 : 一日で1万1千円です。 うちはまだいい方で、 もっと下の方になると、5次、6次とか、7次、8次とかもいるから、そうすると5~6千円ですね。 -- 中略 --

――全面マスクという現場に行く場合でも?

草野 : 関係ないですね。 だから、 他の仕事をした方がいいんじゃないかと私も考えましたよ。 除染にいっちゃおうかなあとか。 そっちで1万5千円もらえるなら。 全面マスクして、 1万1千円はやってられないなと思いますよ。  でも、 なんで除染に行かなかったかというと 除染では、放射線管理が杜撰ですからね。 そうすると、 ゆくゆくすごい損をしてしまいます。 たとえ1万5千円だとしても、 相当の内部被ばくをしているわけだから、 除染をやった人は そのうちバタバタ行きますよ。 サージカルマスクをしても、 あんなものでは効果は知れてますね。 だいたい暑くてマスクなんかしていらないですし。

 結局、除染の現場は、 管理されていないから 証拠が残らないわけです。 私の場合、 病気とかなんかあったときのために、 証拠を残しておこうと思って、 原発に残っているようなものですから。

――収束作業の全体の状況を伺います。 汚染水対策というのは、 前に進むというより、 後退を強いられているような事態では?

草野 : そうですね、いわば負け戦です。
 
――そうすると、現場は必死という感じですか?

草野 : いや、それが、 現場は意外と必死ではないんです。 まともに考えると もう目も当てられないですから、 日々をたんたんと過ごすしかないわけです。

     福島第一原発事故の収束作業の現場-1-

――溶融した核燃料の取り出し開始を前倒しにする という工程表の発表〔今年6月〕もありましたが。

草野 : あれは工程表ではなくて、 全くの希望ですから。 工程表と呼べる代物ではありません。 収束作業は、 実質的には、まだ、始まってないという状況でしょう。

 燃料が溶けたり、 再臨界したりしないように、 冷やすしかないわけです。 それ以外は何もできない状態です。 だから、 周りを片づけたり、 環境を整える作業をしているしかないのです。 ところが、 そうしていたら、 汚染水が管理できなくなって、 水で冷やすというやり方自体が、 限界にきていしまったわけです。 それから、 溶けた核燃料を取り出すという話ですが、 それ自体、 ほとんど無理ではないでしょうか。 鉛で固めてしまう方がまだいいのではないか と私は思っています。

――展望を描けるような状態ではないと。

草野 : 厳しいですね。 深刻に考えていたら、 やっていけないんで、 与えられた仕事をこなすしかないですが。

――作業員の被ばくが問題です。

草野 : そう、 例えば、タンク一個をばらすのに 一週間かかっていますね。 急いでも。 組み立てるときより はるかに時間がかかっています。 それは ものすごく汚染しているからです。 作業そのものが難しいのではなく、 線量の問題があるわけです。 他所から見ている人は、 「汚染水、許せない」 「早くやれ」 と言いますが、 実際にやっているのは、 東電ではなくて、 作業員なのです。 それが原発というものです。

 昔から。 格好いいのは中操〔中央操作室〕だけです。 よく資料映像などで、 原発はこんなにハイテクで クリーンなんだと、 中操の様子を見せたりしますが。 でも、 あの裏に行ったら、 配線一本一本 、配管の一つひとつを 一所懸命つないでいる作業員がいるのです。 もう、 究極のアナログ、 肉体労働ですよ、 原発は。

――4号機のプールにある使用済み核燃料の取り出しを11月中旬から開始するとしていますが。

〔4号機プールには使用済み核燃料1331体と未使用の核燃料202体が保管されている。そこに広島型原爆で約1万4000発分の放射性物質(セシウム137換算)が含まれているという。東京電力は、2014年末まで作業は続くとしている。その後、2015年9月頃から、隣りの3号機プールの使用済み核燃料の取り出しを目指すとしている〕

草野 : これは、 リスクのある作業です。 汚染水のレベルではないですよ。 汚染水はまだ流れているだけですから。 それ自身がすぐに 何かを起こすわけではない。 海に溜まっていくだけです。 それはそれでのちのち深刻な問題なのですが。

 だけど 4号機プールの使用済み核燃料は、 そもそも事故のとき、 アメリカをはじめ、 全世界が震撼していた問題です。 福島だけじゃなくて 東京が飛ぶかもしれない と本気で危惧されたものです。 だから、失敗が許されないのです。

――汚染水タンクの問題が明るみに出るまでは、 やはり安全神話があって、 そういう基本的なレベルでの 破綻や失敗はないだろうと 思われていましたが。

草野 : 4号機の作業で、 タンクのときと同じレベルのミスや技術上の問題が起こったとき、 汚染水のように「漏れてました」 という具合では済まされませんね。 起こることは、 そういう比ではないですから。

 水の中で キャスク〔特殊な容器〕に入れて、 密閉して釣り出すというのですが、 果たしてうまく行くでしょうか。 プールは ガレキで埋まっているし、 燃料集合体だって壊れているかもしれません。 水の中にあるうちは、 まだいいのです。 遮蔽効果があるからですね。 釣り上げて、 外に出したときが危険です。 例えば、 この間のようにクレーンが倒れたりするわけですよ。 そういうことが起こって 核燃料が露出してしまったら。 もう、 近くにいる人間は即死する ぐらいの線量です。一気に命の危険にさらされます。

――さらに地震や津波の再来や竜巻の襲来ということも考えられますね。

草野 : そう。地震や何かで、 冷却システムが故障したり、 プールにヒビが入って 水がなくなるということだって、 可能性としてはあります。 もし、 水がなくなったら、 核燃料がむき出しになって、 温度がどんどん上がり、 大量の放射性物質がまき散らされてしまいます。 そうなったら、 作業員も、 もう現場から退避せざるを得なくなります。 あるいは決死隊になってしまいます。 それが、 チェルノブイリで起こったことでしょう。 東京まで避難になります。

――作業員の確保の問題もあります。

草野 : そうですね。 個人的には、 これだけのクレーン作業を扱える技術者が集まるだろうか と思っています。 遠隔操作はできないでしょう。 この間のプールのガレキ撤去作業で、1日の被ばくが 2ミリシーベルトとかいっていますね。 すごい被ばくです。 線量の高いところに、 クレーンで行かなければなりません。 作業時間が限られます。 そうすると、 ものすごい人数がかかるわけです。 しかも技術がないといけません。 だから、作業員の確保というところで、限界にぶつかるかも知れないと私は思っています。

――ところで、いわき市にいると、いろいろな問題が見えてくると思いますが。

草野 : そうですね、まず、国民をバラバラにする政策ですね。

――具体的にはどういうことですか?

草野 : 例えば、東電の賠償をもらっている人と もらっていない人との差がすごいです。 避難区域で、 東電関係の会社をやってた社長さんなんか、 売上げの何十%がもらえて、 さらにあれやこれやですごい額になっている と言います。 そういう人たちは、 被害を受けても余裕綽々です。 でも、 他方で、 何にも知らないお年寄りなどは、 賠償の請求の仕方もわからない という状態です。 農家の人たちだって、 途方に暮れている状態です。 でも、 外から見たら、 全部、 同じように賠償をもらっている と見られています。

――しかし、本当に文句を言わなければならない相手はそこではないと。

草野 : そうなんです。 そういう風にしたのは誰なんだ ということが問題なのですが、 それをみんな忘れているわけです。 身内で争っている場合ではないでしょう。 どうしてこうなってんだ。 こういう状況にさせたのは誰なのか。 そういう東電を野放しにしている国って なんなのって。 そこを見失っているように思います。
 
――参院選では福島でも多くの人が自民党に投票しました。

草野 : 個人的な見方だけど、 未だに、 面倒を見てもらっているという 感覚があるのではないでしょうか。 被害者なんだけど、 賠償なり、 復興なりで、 面倒を見てもらっているという感覚です。 もともと 自民党が原発をやってきたことは分かっているはずなのに、 目先のことしか見えていないんです。

――政治の次元ではなく、もう少し根本的なところで変化が必要だということですね。

草野 : 簡単には変わらないでしょうね。 変われるなら、 こんなに原発は出来てなかったでしょうから。 原発を持って来れば 豊かになるとか、 若い人が戻る とか言ってきましたが、 結局このザマです。 なのに、 未だに、 原発がダメなら 次は何をもってくるかといった発想になってしまう。 

 再生可能エネルギーを持ってきたとしても、 その発想のままでは 変わらないんです。 そういう発想をしているうちは、 田舎はダメでしょうね。 儲けを持っていくのは結局、 ゼネコンや大企業であり 都会なのですから。  -- 中略 --

――「復興に向かっているんだから、健康被害だとか、東電の責任とか、国の責任とか、そういうことは言うな」という空気もありますね

草野 : 私の友だちが、子どもいるから心配で、 ある施設に行って、「放射性物質の検査はどうなっているんですか」って聞いたら、 その施設の検査が十分でなかったらしいのです。 そこで、 その人が、 フェイスブックにそのことを書いたのですが、 そうしたら、 「そんなこと言ってんじゃねえ」と、 メッセージが送られて来て、 脅されたという話がありました。

 いじめの構造と一緒で、 声の大きい連中の仲間に混ざらないと、自分に被害が及ぶという恐怖感があります。 だから、 とりあえず強い方に混ざっておくということになります。 それがいやだったら、 もう何も言わないでおくしかありません。 疑問や危機感をもっている人に ものを言わせない力が働いていると思います。

 あの時代といっしょですよ。 かつて戦争のとき、 戦争反対と言えなかったでしょう。 終わってから、「自分は、反対だった」と言った人は それなりにいましたが、 それでは遅かったわけです。

 いまそれと同じ状況じゃないですかね。本当に恐ろしい。ああ、この構造って変わってないなと思います。 (引用終り)

 福島第一原発の 『事故収束』は 今からが 「本番」なのである。  使用済み燃料が 無事「取り出せる」かどうか、 未知の世界だ、 そういう話である。 こういった 「現場作業員」の方からの発言は 幾度かあったが 忘れ去られている。 そんな中に 『メダルでも もらえたらいいな』という言葉があった。 国民栄誉賞などという 大それたものでなくて良い。 政府が、国民が 「感謝していること」を示す 何かを 彼らに届けることを なぜ 政府はしないのだろうか。

 彼らがいなくては、 日本そのものが 巨大な廃棄物になってしまう、 それが 「現実」である。 彼らへの感謝は いくらしても 十分であるとは言えないほどだ、という事は 多くの国民は理解できているであろう。 ところが 『原発作業員を 10人も送り込めば、左ウチワで生活が出来る (この派遣は 相当の利益がある) 』とも 言われている。 『原発作業員は いくらでもいる。 飯を食いっぱぐれた連中は はいて捨てるほどいる』と考える人々も 少なくない。 そして、 そういう底辺層は 「生きていても仕方がない」などと 放言する者の数は 最近 急激に増えてきている。 

 7次、8次の下請けの労働者は 「身寄りのない底辺層」だと 外国の新聞に 特集を組まれたこともある。 靖国神社には、 祖国の為、 家族の為に犠牲となった、 日本国民が 誇り敬い感謝すべき 英霊が祀られています。 閣僚や国会議員だけでなく、 日本国首相が参拝し、 感謝と哀悼の誠を奉げることは 義務です。 などと 靖国神社に対しての 安陪総理を初め 自民党の議員諸氏 「右翼の皆々様」は 熱い思いを抱いているのに、 現に祖国日本のために 「命を削っている」彼らに対しては、 何と冷淡なのだろう。
                                                   全日本民医連 元気スペシャル 引用
 「もうちょっと現場の人間が報われてもいいと思いますよね。線量パンクしたら俺たちは使い捨てですから」  二〇一二年五月、 福島県いわき市の湯本温泉で出会った労働者は 、居酒屋のカウンターで酒を飲みながら こうこぼした。

 「行かされるだけ行かされて、 線量いっぱいになったら放り出された感じです」。 こう語ったのは、 福島第一原発のある双葉郡出身の 二〇代の下請け作業員である。 彼は、 わずか二週間足らずで 元請け企業が定めた線量限度に達してしまい、 イチエフで働けなくなってしまった。 彼は、「現場では、死ぬかと思う場面が何度かあった」と振り返る。

 ある日、 地下に高濃度汚染水がたまっている タービン建屋内で 汚染水を汲み上げるホースの切り替え作業をおこなった。  汚染水を汲み上げる 開口部に近づいたときだ。 持参した一〇〇ミリシーベルトまで測定できる機器の針が 振り切れてしまい、 APDも 当たり前のように警報が鳴りだした。 しかし、 現場監督を含めて誰も、 作業を中断して 撤収しようとは言い出さなかった。

 「みんな完全に感覚が麻痺していましたね。 あの時は、 地元のため、 家族のため、 仲間のためと思い 無我夢中で作業しましたが、 今思うと かなりヤバイ現場だったと思います」  -- 中略 --

 事故の収束作業には、「原発未経験」の労働者も 数多く投入された。 原発では、 労働者を 放射線管理区域で働かせる場合、 事前に 事業者の責任で 放射線に関する知識や 防護具の装着方法などについて教育することが 法令で義務付けられている。 東電は通常、 五時間の講習を実施しているが、 今回の事故収束作業では、 三〇分程度の簡単なガイダンスをおこなっただけで 労働者を 高線量・高汚染の現場に送り込んだ。 そのため、 全面マスクの着け方がよくわからず、 リーク(空気漏れ)したまま作業をする労働者も 少なくなかった。 なかには、 現場で 全面マスクを外してタバコを吸ったり、 飲料水を飲む労働者もいたという。 内部被曝による 将来の健康被害が懸念される。

     被曝隠し-1-

 二〇一二年七月、 事故収束作業に従事した 下請け作業員数人が、 親会社の役員の指示で APDを鉛のカバーで覆う 「被曝隠し」をおこなっていたことが 発覚した。 「被曝隠し」については、 私も取材のなかで何度か耳にした。 ある作業員は次のように証言した。 

 「現場に向かう前に 作業用の靴に履き替えるのですが、 そのときにAPDを 脱いだ自分の靴のなかに入れて、置いておくんです。 でも、 これは 班の全員でやらないといけません。 同じ現場で仕事をしているのに、(APDの)線量が違っていたらバレますから。 一人でも 拒否する人がいたらできませんね」。

 イチエフでは、 事故発生から二〇一二年一〇月末までに 約二万五〇〇〇人の労働者が 事故収束作業に加わっているが、 そのうち 約八五%が下請けの作業員である。 下請けも、 東芝や日立やゼネコンといった元請けの下に 七次八次まで連なっており、 その多くは、 日給月給で 社会保険にも加入していない 非正規労働者である。 何の保障もない彼らにとって、 積算被曝線量が限度に達することは、 仕事を失うことを意味する。  そのため原発では以前から「鳴き殺し」と言って、 高線量の現場で作業する際に、 線量計を線量が低い場所に置いていく「被曝隠し」が 日常的におこなわれてきた。

 重層下請け構造は、 賃金の “ピンハネ ” の温床ともなる。 これは、 事故前からそうなのだが、 事故後に 桁違いとなった高線量・高汚染環境下の作業に対して支払われるようになった 「危険手当」 までもが ピンハネされている現状に、 末端で働く 多くの労働者が 強い不満を抱いていた。

 彼は給料の明細書を見て、 目を疑った。 日当は一万一〇〇〇円で、 危険手当は 一円もついていなかったのだ。 彼は 五次請けの業者に雇われていたが、 当時元請けは 一人当たり 二万円の危険手当を出していた。 それを、あいだの五つの業者が すべてピンハネしていたのだ。 「労働者に高い線量を浴びさせて、 人の生き血を吸って儲けている」 と彼は憤っていた。

 当時に比べ、 現在は 東電が発注する単価も下がり、 末端の労働者に支払われる賃金は、 事故前の定期検査時よりも 安くなっている。 「これでは作業員がますます集まらなくなる」 というのは、 現場で働く労働者共通の声だ。

 これまで 五〇人以上の原発作業員を取材してきて、 最も多く耳にしたのが 冒頭でも紹介した 「俺たちは使い捨て」という言葉であった。

  事故収束のために命を削って作業をしている人びとを「使い捨て」にする社会であってよいはずがない。 
                                                                  (引用終り)



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COMMENT 1

masami  2013, 10. 10 [Thu] 23:45

「水俣病を克服した」・・・

オリンピック、プレゼンテーションで
・状況はコントロール下にある(The situation is under control)
・私が安全を保証します
・汚染水は福島第一原発の0.3k㎡の港湾内に完全にブロックされている
・福島近海でのモニタリング数値は、WHOの水質ガイドラインの500分の1
・健康に対する問題はない。今までも、現在も、これからもない

に、倒れてしまいしたが、またも・・です。
安倍首相、簡単な感性のひとですね。そして、一人、明るい。

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